11時間目「GWはグアム島で!その1」
内容はOVA2巻を題材にした作品です。
一刀達の通う聖フランチェスカ学園の通り道にある神梅商店街。
品揃えが多く、学生や近所の人にも人気がある商店街だ。
何より一番の魅力は毎年行われる期間中の商店街のレシートを5枚集めた人に豪華な景品が当たる抽選に挑戦できる権利があるのだ。(一人一度のみ)
そんな商店街の抽選会場である騒ぎが起きていた。
商店街・抽選会場
町内会長「まさか…そんな!? 」
町内会長は驚いていた。何故ならば…
町内会長「今年のは滅多に出ないよう細工までした一等賞が…何故出るんだー! 」
開始してから一週間もたたずにもう一等賞が出てしまった。
一等を当てたのは勿論…
一刀「マジで一等なの!? 」
一刀であった。
この商店街で買い物をしまくっている一刀は今日の買い物でレシートが5枚たまったので抽選することになったのだが、簡単に一等が出てしまった。
これには町内会長も驚いたが、
町内会長「まぁ、当たったもんは仕方がない。ほらよ一等賞の… 」
スッ!
会長は一枚のチケットを一刀に渡した。
町内会長「2泊3日グアム島50名以上の招待券だ 」
ババーンッ!
すごい景品である。
一刀「ありがとうございます…! 」
一刀は商店街を後にした。
その日の夜、男子寮・一刀の部屋
及川・華佗・左慈・于吉『マジ(かいな・か・かよ・ですか)!? 』
4人はあまりのことに驚いていた。
及川「かずピー、お前って何者やねん!最強・料理上手・頑丈・モテモテなうえにくじ運強いやなんて反則やで!? 」
及川は叫びまくった。
華佗「それにしてもどうする気だこの旅行券? 」
華佗はチケットを見る。
一刀「せっかくだからもうすぐGWも近いし、みんなで行かないかと思ってな! 」
一刀が言うと
及川「おいおいかずピー、男だけでグアムは寂しいで! 」
及川が言うと
于吉「それにこの券をよく見ましたら『必ず50人以上でお願いします』と書いてますし、漢組を全員入れても15人ですから足りませんよ 」
于吉の言う通りだ。
及川「やったら女子を誘おうやないか!くっさい男共は置いといて! 」
自分も臭い男のくせに
華佗「しかし女子が男子の言う通りに動くとは考えられないぞ 」
華佗が言うのももっともだ。何故ならば日頃女子達は男子を毛嫌する人が多いからだ。(理由は及川達によるセクハラ)
及川「そんなことならワイに任し!いい作戦があるねん! 」
仕方なく一刀達は及川に任せることにした。
そして次の日の昼休み
ザワザワッ
いつものように学園生活を過ごしていると
ピンポンパンポンッ!
放送が鳴り出した。
一刀『え〜、生徒会長より呼び出しがあります 』
ガタタッ!
声の主が一刀だと知るとほとんどの女子達が聞耳を立てた。
一刀『GWに予定のない女子の皆さん、生徒会長より通達です。唐突ですが2泊3日のグアム島に招待します! 』
ザワザワッ!
これを聞いた瞬間女子達がざわめき出した。
一刀『参加希望者は学園内に参加箱をいくつか設置してますので本日午後6時までに備え付けてある参加用紙に丸を書いて箱に入れて下さい。これで生徒会長からの連絡を終わります! 』
一刀からの放送が終わると
ガタタッ!
みんなが一斉に動き出した。
桃香「行こうよ愛紗ちゃん!鈴々ちゃん! 」
愛紗「姉上!?わかりましたからそんなに興奮しないで下さい!? 」
鈴々「今から楽しみなのだ〜♪ 」
別のところでは
華琳「桂花!私のGWに予定は? 」
華琳が聞くと桂花が答える。
桂花「華琳様のGWの予定はお父上とお出掛け… 」
華琳「キャンセルよ! 」
即答だった。
また別のところでは
蓮華「思春、参加箱を探しに行くわよ! 」
思春「ちょ…ちょっとお待ちください蓮華様!? 」
蓮華は思春を引っ張っていった。
そして三人が考えていることは共通していた。
桃香・華琳・蓮華『(絶対に(北郷くん・一刀・北郷)と南の島に行くんだから!) 』
三人は燃えていた。
学園で騒動が起きている頃、生徒会長室では
一刀「及川、あれでよかったのか? 」
及川「ばっちりやってかずピー!これで女子が集まるで! 」
さっきの連絡は及川からの指示だった。
華佗「俺達五人の他に保護監督として卑弥呼と副会長の璃々ちゃん、これだけでも7人か 」
于吉「一体何人集まるんですかね? 」
左慈「つーか、参加箱を見付けたらの話だろうが 」
参加箱は5つあり、それぞれ見付けにくい場所に隠されている。見付けるのは至難の業だ。
そしてあっという間に午後6時を過ぎ、参加箱が回収された。
生徒会長室
一刀「さて、どれだけ入ってるかな? 」
参加箱は重く、持ち上げただけでは数が分からないようになっている。
華佗「最悪の場合0とも考えられるぞ 」
于吉「その時は私が傀儡を用意しますので心配なく! 」
そんな手を使っていいのか?
パカッ!
そして5人が箱を開けてみると
ドッサリ!!。
箱の中には合計50を越えるであろう参加用紙が入っていた。
一刀「マジかよ!?箱は見付かりにくいとこに隠しといたのに!? 」
恐るべしグアム島。
これが彼女達をハンターにしたてあげた。
及川「うわっ!?偽名使った男までおるで!? 」
左慈「教師まで入ってやがる!? 」
恐るべしグアム島。
一刀「ん〜と、男を除くと女子が48人、教師が4人か! 」
華佗「それに7人を足すと…合計59人だな 」
及川「それじゃあ選ばれた52人に通達やな! 」
その後、一刀達5人は夜遅く、選ばれた52人に手紙を届けた。
そして次の日の朝
『見事参加を希望したあなたは招待されました。つきましては5月3日、午前8時に学園・男子寮前に集合して下さい。 生徒会長 北郷一刀並びに及川・華佗・左慈・于吉より 』
朝になり、この手紙を受け取った人は
華琳「馬鹿(及川)と一緒は嫌だけど一刀といられるのなら我慢するしかないわ! 」
一刀との旅行が目的の者
鈴々「グアム島楽しみなのだ〜! 」
旅行を喜ぶ者
桂花「男とは行きたくないけど華琳様が行くと言うなら我慢するわ! 」
我慢する者など様々であった。
そして5月3日、GW開始日
聖フランチェスカ学園・男子寮前
華佗「俺は正直言って及川の名前を出したら半分は減るんじゃないかと思ったが…!? 」
華佗が回りを見てみると
ズラーリッ!。
華佗「全員参加するとは思わなかったぜ!? 」
そこには参加希望者が全員集まっていた。
及川「まぁいいやん!女は多い方が楽しいやん♪ 」
ガッチャリ!
及川は体中にビデオカメラや双眼鏡を装着していた。
左慈「お前、何しに行く気だよ!? 」
左慈の荷物はバック一つ
左慈「しかし周りを見てみると2泊3日だというのに何でスーツケース持ってきてる奴までいるんだ? 」
左慈が頭に?を浮かべていると
于吉「彼女達は我々と違って乙女ですから荷物が多いんですよ! 」
于吉が言うと
左慈「なら何故、お前の荷物は女より多いんだ? 」
ズラーリッ!
于吉はスーツケース2つとボストンバッグを持っていた。
于吉「だって私の荷物は左慈の分まであるんですもの♪ 」
ガラッ!
于吉はバックを開けると中から出てきたのは自分と左慈の着替えと下着、『左慈LOVE!』と書かれた于吉のパジャマ、手作り左慈人形、左慈の抱き枕など左慈に関する物が詰め込まれていた。
左慈「この…!!! 」
スッ!
左慈は片足をあげると
左慈「馬鹿野郎が!!! 」
ドカカッ!
左慈は于吉を蹴りまくり、左慈グッズを粉砕していった。
華佗「そろそろ時間だし、いいんじゃないか? 」
一刀「それもそうだな! 」
二人の荷物は旅行バック一つのみだ。
一刀「卑弥呼先生、よろしくお願いします! 」
一刀が言うと
卑弥呼「わかったのである! 」
ブォンッ!!。
突然男子寮のガレージから二階立てバスが出てきた。
卑弥呼「漢組を創設してから1年、ようやくこのバスが役に立つ時がきてワシは感動するぞい! 」
このバスは『漢丸』といって卑弥呼が漢組のために購入した80人乗りのバスである。
一刀「それではお乗り下さい! 」
一刀が言うと
麗羽「オーホッホッホ!このわたくしが忙しい中付き合ってあげてるんだから感謝しなさい! 」
久々に麗羽が高笑いしていた。
猪々子「よく言うよな予定なんてなくて暇だったくせに(ボソッ) 」
斗詩「通達が来た時は飛びはねて喜んでたもんね(ボソッ) 」
二人が小さく言っていると
麗羽「何か言いましたかお二人さん? 」
ゴゴゴッ!
青筋を浮かべた麗羽が笑顔で睨んできた。
その他では
雛里「はぁ、卵里ちゃんが来れなくて残念だね 」
朱里「その分、卵里ちゃんへのお土産を沢山買って帰ろうね! 」
その他では
シャオ「雪蓮お姉ちゃん来れないなんて残念だね〜♪ 」
顔がそう思っていない。
蓮華「仕方ないだろう。本人がPGをやると言ってきかなかったのだから! 」
その頃、女子寮管理人室
雪蓮「よっしゃ〜!アイテムゲットよ〜♪ 」
女子寮管理人・孫 雪蓮。蓮華・シャオの姉であり一日中ゲームをしまくる大人。
そんなこんながあり、バスに乗り込むわけだがここで一つの問題が起きた。それは…
一刀の席の隣に誰が座るかだ!
一刀の席は窓際の一番前、隣には一人座れるスペースがあった。
誰が座るか座りたい者が沈黙しあっていると
華琳「私は酔いやすいから窓際の前ね! 」
華琳が先に動いた。
桃香「わ…私の方が酔いやすいから前だよ〜 」
蓮華「私が一番酔いやすいんだ! 」
負けじと桃香と蓮華も前にやって来た。
バチバチッ!
三人が火花を飛ばしていた時、
璃々「璃々が学園で二番目に偉いから座る〜♪ 」
スッ!
簡単に生徒副会長である璃々が一刀の隣をとってしまった。
桃香・華琳・蓮華『・・・・・!? 』
三人はただ呆れるしかなかった。
一刀「それでは出発進行! 」
璃々「しんこうー! 」
ブロロッー!
そしてバスはフェリーが待つ港めがけて走っていった。
参加生徒・男子
北郷一刀・及川祐・華佗元化・左慈元放・于吉武人
女子
劉備桃香・関羽愛紗・張飛鈴々・諸葛朱里・鳳統雛里・趙雲星・馬超翠・馬岱蒲公英・魏延焔耶・公孫白蓮・董卓月・賈駆詠・呂布恋・陳宮音々音
曹操華琳・夏侯春蘭・夏侯秋蘭・荀イク桂花・程イク風・郭嘉稟・許緒季衣・典韋流琉・楽進凪・李典真桜・于禁沙和・張遼霞・張天和・張地和・張人和
孫蓮華・孫小蓮・甘寧思春・陸遜穏・結本大喬・結本小喬・周泰明命・呂蒙亞莎
袁紹麗羽・顔了斗詩・文醜猪々子・袁術美羽・張勲七乃・華雄郁叉・孟獲美以・永田ミケ・高田トラ・梶田シャム・デザーン=リー
教師
巌蝉卑弥呼・厳顔桔梗・黄蓋祭・周瑜冥琳・黄忠紫苑・黄忠璃々
 




