109時間目「天国からの脱出」
一刀「及川と桂花には実は二人しか知らない共通点があった。それは二人が同じ幼稚園だということである。しかも及川が桂花を苛めていたことが原因で二人の中が悪いことが発覚し、その事を桂花から聞き出した華琳は俺、華佗、左慈、于吉を巻き込んで桂花と及川をくっつけようとする。ところが演技中アクシデントが起きてしまい桂花は怒って去ってしまうがヤンキーに絡まれてしまいそれを及川がたすけるのだが二人は直ぐ様口喧嘩をするのだった 」
一刀「(突然ですが皆さん、この小説の主人公である北郷一刀です。えっ、なんで普通に話さないのかって?それはですね…) 」
今、一刀がいる場所は
保健室のロッカーの中である。
及川「(かずピー誰と話しとんねん?) 」
しかも隣のロッカーには及川がいた。
それならばロッカーから出ればいいと思う人もいるだろうがそれはできない!何故ならば…
桃香「愛紗ちゃん、全裸になれば1キロは減るかな? 」
愛紗「姉上、はしたないからやめてください 」
今、保健室では学園の女子の身体検査が行われているため出るわけにはいかないのだ。
及川「(そもそも何でこうなったんや!?) 」
一刀「(お前のせいだろうが!♯) 」
こうなった原因は数分前に遡る(さかのぼる)。
数分前
華佗「身体検査おわったな 」
男子の身体検査は女子の身体検査が始まる前に終わっていた。
于吉「何々、左慈の体重は去年より2キロ増えて… 」
めりっ!
左慈「人の検査表を見るんじゃねぇよこの変態が!♯ 」
左慈は于吉を壁にめり込むくらい蹴飛ばした。
一刀「俺は身長が前より1センチは伸びたな 」
お昼をたくさん食べる一刀だが、体重はさほど去年と変わっていなかった。(食べた分運動しているため)
そして及川は
及川「ほな、みんなわいは出掛けてくるわ! 」
スッ
及川が漢組から出ようとすると
一刀「どこいくんだよ及川? 」
華佗「まだ女子の身体検査が終わっていないから終わるまでの間男子は自習だって卑弥呼が言ってただろ 」
もちろん漢組では自習といっても休み時間とかわりない。
及川「何を言うてんねん!身体検査いうたら覗くのが基本やろ♪ 」
まったく基本ではない
左慈「お前、まさか女子の身体検査覗く気かよ!? 」
于吉「バレたら今度こそギャグキャラでも死ぬかもしれませんよ 」
みんなが言うと
及川「大丈夫♪絶対バレへん秘策があるんや!そんじゃさよなら〜♪ 」
ダッ!
及川は漢組から出ていった。
一刀「待てよ及川!?とりあえず及川を止めにいってくるぜ! 」
何だかんだ言っても一刀も覗きたいらしい。
そして一刀が漢組から出ようとすると
華佗「一刀、覗きにいくならこれを持っておけ 」
シュッ! パシッ!
華佗は一刀にひとつの袋を渡した。
一刀「これは? 」
華佗「万が一ヤバイと思ったらその薬を飲むんだ。それで少なくとも命だけは助かる(かも) 」
一刀「わかった。ありがとな華佗! 」
ダッ!
薬を受け取った一刀は及川の後を追っていった。
左慈「お前、何の薬を渡したんだ? 」
華佗「それは後で教えてやるさ 」
そして一刀が及川の後を追っていった先は
バンッ!
保健室の隣にある体育用具室
及川「何やねん色々言うたかて結局かずピーも覗くんやんけ 」
一刀「馬鹿いえっ!俺はお前を止めるために来たんだよ!///んでこの体育用具室に来てどうする気だよ? 」
一刀が及川に聞くと
及川「よくぞ聞いてくれました!実はこの体育用具室にある二つのロッカーは保健室のロッカーと繋がってるねん! 」
ガチャッ!
及川がロッカーを開けると
一刀「確かに保健室のロッカーと繋がっているな!? 」
及川「飛琳先生を騙して作ってもらったんや♪これならロッカーから保健室の様子が見れるで! 」
だが実際は飛琳は及川の企みを知りながらも面白そうという理由で作ったのだった。
及川「さてとそろそろ女子の来る時間やしロッカーに隠れるでかずピー! 」
一刀「おいっ!? 」
グイッ!
及川は一刀を無理矢理ロッカーの中に入れた。
そして
ガラリッ
きゃぴきゃぴっ!
保健室に下着姿の1、2年女子全員が入ってきた。(普通は体操着でやるのを西森は知ってながら下着姿でしています)
そして女子の中にはもちろん
桃香「(体重が心配だよ〜) 」
蓮華「(お尻が大きくなってなければよいが) 」
華琳「(バストUP!) 」
当然のごとく桃香達もいた。
及川「(ここはまさに宝石箱や〜♪) 」
一刀「(お前はひ〇麿かよ!) 」
※一刀達は覗きをしているため声を口に出してはいません。
一刀「(もういいだろ及川、下着姿見たんだしさっさと帰ろうぜ) 」
だが及川は
及川「(何言うてんねん!今回は胸囲の測定が行われるんやで、すなわち生おっぱいが見れるんや!おっぱい見るまでわいは帰らへんで!) 」
実際一刀は桃香と蓮華と月と恋の生おっぱいは見ているのだが(※詳細はこの小説をよく読んでください)
欲望に忠実な及川が言うと
一刀「(馬鹿野郎!もしこのまま隠れてて見つかったらどうなるか考えてみろ!) 」
及川「(どうなるか…) 」
及川は足りない頭で考えてみた。
隠れてて見つかった場合
…死刑(マジで危険)
及川「(嫌やっ!ここで死にとうない!) 」
一刀「(だろっ、さっさと帰るぞ) 」
スッ
一刀は体育用具室側から出るべく開けようとするが
一刀「(あれっ?) 」
及川「(どないしたんや?) 」
一刀「(扉が開かない!?) 」
及川「(何やて!?うわっ、こっちも開かへんで!?) 」
さっきまで開けられるはずだった扉が急に開かなくなった理由、それは…
飛琳「さてと、面白くなってきたな 」
飛琳先生が体育用具室側のロッカーの鍵をかけたからであった。
そして冒頭に至る。
一刀「(このままいたらいずれ見つかってしまう!?) 」
一刀が慌てていると
及川「(そやかずピー、瞬間移動でこの場から脱出するんや!) 」
及川は提案するが
一刀「(ムリだ!瞬間移動は超進化しなきゃできないしロッカーで超進化したらすぐにバレてしまう) 」
超進化すると体が光るためすぐにバレるのだ。
一刀「(とりあえず女子が出るまで何もするな!気配を消すんだ!) 」
及川「(わかった!) 」
二人は静かにすることにするが
ぷる〜ん♪ ぽよ〜ん♪
目の前に素敵な花園があるのに及川が黙っていられるわけがなかった。
及川「(あ〜、わいは今幸せや〜) 」
一刀「(馬鹿野郎!何も考えるな!) 」
だが
紫苑「では皆さん、次は胸囲を計りますからブラを外してくださ〜い 」
女子達『はーい 』
サササッ
紫苑先生に言われてブラを外す女子達
及川「(サクランボの収穫祭や〜!!) 」
一刀「(見ちゃダメだ〜!) 」
ちらりっ
と言いながらも、ちら見する一刀だった。
華琳「ちょっと雫、あなた羞恥心はないの!?/// 」
華琳が雫に向かっていう。その雫は
雫「雫ちゃんはおっぱい大きいから別に恥ずかしくないなの♪ 」
バァーンッ!
手で隠さず堂々と胸を見せていた。
雫「雫はダーリンなら全裸でいてもいいなの♪ 」
及川「(かずピーお前〜!!♯) 」
一刀「(全裸か、それもいいかもな) 」
ところがここで雫は爆弾発言をする。
雫「おっぱい小さい人は見せられないなんてダメな人なの〜 」
ピキンッ♯
これを聞いた数人の女子は
桃香「私だって大きいもん!/// 」
蓮華「私だって/// 」
華琳「負けてられないわ/// 」
バババッ!
一斉に胸を見せていた。
そしてついに
及川「もうダメや〜!我慢できへん! 」
バッ!
一刀「(あっ!馬鹿!?) 」
及川は我慢できずロッカーから飛び出した。
その結果
女子達『あっ 』
及川「あっ!? 」
ロッカーから飛び出した及川は女子達と目があってしまい
女子達『この変態ー!!!♯ 』
ドガガガガガッ!!
及川「ぎゃーっ!? 」
おそらくこの小説で初めてであろうものすごいお仕置きを繰り出した。
一刀「(及川、哀れだな) 」
だが一刀も安心はできない。何故ならば
及川「待ってぇな、かずピーが隣のロッカーにおるで 」
ババーンッ!!
及川がロッカーに一刀が隠れていることをバラしたからだ。
一刀「(及川の馬鹿野郎!) 」
漢組 及川祐。他人をはめてでも互いに制裁を受けたがる男
ズラリッ!
そしてロッカーの前に並び立つ女子達(もちろん下着着用)
桃香「一刀く〜ん♯覗きはいくらなんでも犯罪だよ〜 」
華琳「私の胸を覗き見して覚悟はできてるわね♯ 」
蓮華「さっさと出てくれば半殺しで勘弁してやるぞ〜♯ 」
ゴゴゴッ…!!♯
怒りの炎を燃やす女子一同
一刀「(いくら半殺しでもあんな大勢なら死んでしまう!?こうなったらこのままロッカーに潜んで…) 」
ところが
ギギギッ
一刀「(ひっ!?) 」
外からものすごい力で扉が開かれていく
一刀「(ヤバイっ!?) 」
ガシッ!!
一刀は扉を開けさせまいと力を込めるが
華琳「往生際が悪いわよ一刀!開けさせないなら扉を破壊してあげるわ!♯ 」
ジャキンッ!!
女子達は一斉に武器を取り出した。
一刀「(下着姿のどこに武器を取り出せるんだよ〜!?) 」
こういう状況でも突っ込む一刀だった。
華琳「攻撃開始! 」
一刀「(こうなったら華佗が渡してくれたこの薬、でもどこかで見たような?って気にしている場合じゃない俺は華佗を信じるぜ!) 」
バクンッ! ゴクンッ
一刀は華佗から渡された薬を飲み込んだ。
その直後
バキンッ!!
女子達『覚悟しろ北郷一刀!♯ 』
ロッカーの扉を破壊して女子達がロッカーの中を見てみると
一子「ここはどこですか〜? 」
そこには一子がいた。(一子については103話参照)
漢組
華佗「そろそろ一刀が薬を使ったとこかな? 」
左慈「一体何の薬をやったんだ? 」
左慈が聞くと
華佗「前に朱里から聞いて作った巨乳丸を参考にして作った薬だ。一刀が薬を飲む直前の記憶まで消す効果をつけてある 」
友達思いの華佗だった。
保健室
桃香「一子ちゃん!?久しぶりだね♪ 」
一子「桃香ちゃんも久しぶりです 」
さっきまでの怒りはどこへやらさすがに女の子をボコボコにするわけにはいかなかった。
華琳「ちょうどいいわ、今身体検査してるから一子も計ればいいわ 」
一子「えっ!?でも… 」
蓮華「お前も私達女子の仲間なのだから遠慮するでない 」
こうして一子も身体検査に加わることになった。
検査が終わって数分後
ボンッ!
一刀「俺、何してたんだ? 身体検査が終わって教室にいたはずなのに 」
一子は一刀に戻り、保健室の騒動についてはすっかり忘れていた。
よって一刀は無罪になったが
及川「ぎゃーっ!?助けてー!? 」
貂蝉「女子の下着姿を覗くなんて悪い子ねん♪ 」
卑弥呼「そんなに見たいならわしらのすべてを見せてやるぞい♪ 」
ぼろりっ
及川「ひぎぃぃーっ!? 」
記憶が消されるまでボコボコにされたあげく世にも恐ろしいものを見てしまい踏んだり蹴ったりな及川だった。
そして一刀はというと
桃香「はい一刀くん 」
スッ
一刀「これは身体検査の用紙じゃないか!?しかも名前が北郷一子って誰!? 」
後日、一刀の元に一子の記録用紙が渡されたという。(一刀は一子のことを知らない)
一刀「夜遅く隣町までエロ本を買いに行った俺は帰りの途中で小さい子が倒れているのを発見して飯をご馳走する。だけどもその子からは今まで感じたことがない強い気を感じていた。その子はご飯を食べ終わるとすぐに出ていった。そして次の日、学園では…。次回、『龍の襲来』次話より龍界編が始まるぜ! 」