106時間目「血染まりのバレンタイン」
一刀「桃香と倉庫で掃除していた俺はふとした拍子に過去のフランチェスカ学園に飛ばされてしまった俺達。そこで出会ったのは学生時代の冥琳先生と祭先生、そして謎の美少年だった。そこで俺は美少年と戦いを始めるも超進化していないとはいえ互角の戦いを繰り広げるが途中で元の世界に戻されてしまうのだった 」
今日は2/14(2月14日)
聖バレンタインである。
あるものは幸せにひたり、
またあるものは絶望に落ちる。
そして我らが主人公北郷一刀はというと
聖フランチェスカ学園
ざわざわっ
華佗「何だか今日は校門が騒がしいな!? 」
この日は他校の女子生徒まで校門に集まってきていた。
及川「みんなわいのためにチョコを… 」
左慈「それはないから安心しろ 」
漢組のみんなが話していると
バシュンッ!
漢組生徒達『うわっ!? 』
突然光が入ってきて
一刀「ふーっ!? 」
光の中から超進化した一刀が現れた。
及川「かずピー!教室への瞬間移動は危険やからやめろって言うたやろ!♯ 」
及川が一刀に怒鳴ると
一刀「悪い悪い、今日は迂闊に外に出られないからさ 」
実は校門に集まっている女子はほとんどが一刀にチョコを持ってきた人達なのだ。
一刀「今朝起きたら中学時代の女子からチョコが宅配便で届けられていたんだよ 」
ちなみに宅配便で届けられた大量のチョコを見て月が怒りの笑顔をしたのはいうまでもない。
及川「ほ〜っ、もて男くんは大変やな〜 」
一刀「? 」
鈍感王である一刀は自分がもてるという自覚がなかった。
及川「さてと 」
スッ
及川は窓の側に立つと
及川「女子の皆さん、かずピーは校舎内にいるでー! 」
と大声で叫んだ。
すると
女子達『一刀く〜ん! 』
ドドドーッ!!
大勢の女子達が警備員の制止を振り切って校舎内に侵入していった。
及川「さぁかずピー、地獄の鬼ごっこの始まりやで〜(ニヤニヤッ) 」
一刀「及川のバカヤロー!? 」
ビュンッ!
一刀はすぐさま教室から抜け出した。
華佗「及川、お前って悪だな 」
及川「日頃からもてるかずピーが悪いんやんけ 」
ちなみに一刀がもてる理由は顔がなかなか良いこともあるが、やはり学園対抗武道大会が一番効いていた。すると当然のごとく他のメンバーも
女子達『日高くん、受け取って〜! 』
焔「俺はチョコなんて要らねぇよ! 」
※焔のフルネームは日高焔です。
女子達『蒼魔く〜ん! 』
蒼魔「うっとおしいから近寄るなっての!? 」
学園対抗武道大会で活躍した人が女子達から狙われていた。
その頃、一刀はというと
シュンッ!
一刀「これで輸送完了だな 」
結局一刀は女子達から逃げ切ることができずに捕まってしまいチョコを受けとるはめになってしまった。そして一刀は受け取ったすべてのチョコを寮に瞬間移動で輸送していったのだった。
そして一刀がこれ以上チョコをもらわないために会長室に行こうとすると
紫苑「一刀くん 」
バンッ!
一刀の後ろに紫苑先生が立っていた。
一刀「紫苑先生、俺に何か用ですか? 」
一刀が聞くと
紫苑「はいこれっチョコレート 」
スッ
紫苑先生が一刀にチョコレートを渡してきた。
だがその理由は
紫苑「風邪で休んでいる璃々がどうしても一刀くんにチョコを渡すんだときかなくてね、あと私からいつも璃々がお世話になっているお礼としてね 」
という理由であった。
一刀「ありがとうございます紫苑先生 」
紫苑「今日はなるべく外に出ない方が身のためよ 」
まさにその通りである。
しかし紫苑先生が去った直後
桃香達『一刀(く〜ん・さ〜ん)! 』
ドドドーッ!!
一刀大好きっ子が攻めてきた。
その頃、漢組では
及川「ケッ!何がバレンタインや、元々バレンタインデーは聖バレンタインが処刑された日なんやで、何でその日に愛を誓い合うねん♯ 」
学園で一番チョコがもらえない男・及川祐がふて腐れていた。
及川「華佗とさっちー(左慈)もチョコもらったていうし、他の男子も一部除いて義理やけどチョコもらえたらしいからな 」
もはや学園でもらっていないのは及川くらいとなっていた。
及川「(まぁ左慈命のうっきー(于吉)とカクカクした体の呂井門はチョコもらえへんやろしな) 」
及川がざまあみろというような顔をしていると
女子「呂井門くん、この間は無くしたハンカチ探してくれてありがとう、これはお礼のチョコ(ガソリンを固めたもの)だよ 」
呂井門「ありがとう 」
ズコッ!
及川の近くで呂井門が女子からチョコをもらっていた。
及川「そこのお嬢ちゃん達、わいにもチョコを… 」
及川が女子に近寄ると
女子「ゲッ!?変態エロ眼鏡!こっちに来るな!! 」
ダダッ!
桂花なみの発言をして女子は去っていった。
及川「そんな!? 」
ガーンッ!?
今更ながらショックを受ける及川だった。
及川「まぁいい!まだうっきーがおるんや! 」
だが及川はすぐに立ち上がる。だがそれも…
穏「于吉さ〜ん、この間は穏の欲しかった本をありがとうございました。これはお礼のチョコです〜 」
于吉と同じ読書部の穏が漢組に入ってきて于吉にチョコを渡した。
于吉「うちは実家の店に古書店を扱う人が来ますからお安いご用ですよ 」
※于吉の実家はおかまバーである。
そしてとうとうもらっていないのは及川だけになってしまった。
そして及川は
及川「チョコ〜!♯ 」
ゴゴゴッ…!!
チョコを欲しがる怪物と化した。
及川が暴れている頃、他のみんなは
蒼魔「どうやら撒いたようだな!? 」
蒼魔が女の子から逃げるのに成功して廊下を歩いていると
シュンッ!
蒼魔「うぉっ!? 」
ザクリッ!
いきなり蒼魔にクナイが投げ出されて足元に突き刺さった。
蒼魔「何だよこれは!? 」
ザシュッ!
蒼魔がクナイを引き抜くと
ジャンッ!
クナイにはチョコボールが入った袋と手紙がついていた。
蒼魔「何だ? 」
バサッ
蒼魔が手紙を見てみると
『私のことについてはありがとうございました。バレンタインですのでお礼をします 天川八雲』
それは学園対抗武道大会の時に蒼魔と出会った天川八雲からの手紙であった。(50話参照)
蒼魔「八雲/// 」
ポッ
八雲を思い出して赤くなる蒼魔。実はこの二人は学園対抗武道大会で出会って以来結構いい仲になっていた。
蒼魔が赤くなっていると
女子達『蒼魔く〜ん! 』
蒼魔「やべっ!? 」
蒼魔は女子達に見つかってしまいまた逃げることになってしまった。
その頃、焔は
天和「みんな〜!私達のチョコが欲しい〜? 」
男達『欲しい〜! 』
地和「それじゃあ、ちぃ達からチョコあげるから並びなさ〜い! 」
男達『並ぶ〜! 』
人和「欲しい人はお金を払ってくださ〜い! 」
男達『払う〜! 』
お金を払ってまでアイドルの義理チョコを欲しがる男達。その中には
焔「天和ちゃんの一番高いチョコをくれ! 」
焔の姿があった。
天和「はいっ!十万円で〜す♪ 」
ほとんどぼったくりである。
焔「買った! 」
それでも買う天和ファンの焔であった。
数え役満姉妹・会員No.1番日高焔。
そして一刀はというと
桃香「はい一刀くん 」
華琳「私が作ったんだから食べなさいよね 」
蓮華「初めてだから味はわからんが食べてくれ 」
月「美味しいですよ 」
恋「…恋、我慢して食べなかった 」
凪「なるべく辛さをひかえてみました 」
次々と一刀にチョコを送るみんな
だが、チョコを配っている天和はともかく雫の姿がなかった。
すると
配達員「北郷さん、お届け物です 」
ドスンッ!
突然配達員が現れて大きな荷物を届けてきた。
一刀「中に何が入ってるのかな? 」
一刀が不思議に思っていると
ガタガタッ!
急に箱が動き出して
パカッ!
箱が開いた瞬間
雫「はぁ〜いダーリン、雫ちゃんなの〜♪ 」
箱の中から紐ビキニを着た茶色の雫が現れた。
雫「雫ちゃんの体は液体になれるから体にチョコを混ぜた雫をダーリンに… 」
雫が最後まで言おうとすると
バタンッ!
華琳達によって無理矢理箱を閉じられた。
蓮華「お前はいつもいつもそんなことを考えているのか!♯ 」
華琳「南極にでも郵送しようかしら?♯ 」
雫「待つなの!?ホントのチョコ持ってきたから許して欲しいなの〜! 」
雫は観念してお色気作戦を諦めるのだった。
そしてその頃、及川はというと
及川「チョコ〜! 」
女子「キャーッ!? 」
女子を見れば襲いかかるようになっていた。
及川「チョコ〜! 」
及川が暴れていると
ゴチンッ!
何かが及川に投げ出された。
及川「これは!?チョコ!? 」
そして及川はチョコが投げ出された方向を見てみると
バァンッ!
そこには何と!?桂花がいた。
桂花「勘違いしないでよね!あんたが華琳様を襲ったら困るから義理チョコをあげただけだからね!/// 」
桂花、意外にツンデレなのかもしれない!?
だが及川は
及川「アホか、お前のような貧乳のチョコなんか誰がもらうかい! 」
ポイッ!
せっかくもらった桂花からのチョコをゴミ箱に捨てた。
(ここで及川に対する罰を募集します。採用された罰は後に及川に食らわします)
桂花「なっ!?何してくれるのよバカ眼鏡!♯ 」
及川「お前のような貧乳なんてわいの好みやないんや!♯ 」
こんな悪どいことをする及川はほっておいて
あっという間に夜になった。
一刀「まさかこんなにチョコが集まるとはな!? 」
ジャーンッ!
一刀の部屋にはたくさんのチョコがあった。
一刀「でも食べないと女の子に申し訳ないな!よしっ! 」
そして一刀は一日かけてすべてのチョコを食べきったものの
次の日には鼻血まみれの一刀が発見されたという
貂蝉「貂蝉よん♪知り合いから赤ちゃんを預かったんだけど何故かこの赤ちゃん私の顔を見ると泣き出すのよん!?そこで出会ったのは通りすがりの一刀くん、私は早速赤ちゃんを一刀くんに預けたわん♪次回、『一刀の子育て日記』次回もよろしくねん♪ブチュッ! 」