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奇跡の道とアセロラジュース

作者: 白夜いくと
掲載日:2026/05/08





日照りの仕事帰り

影を探して歩く

自販機のアセロラジュースは炭酸で


お地蔵様に「お疲れ様です」と囁くと

心地よい風が吹き私の住む街が見える


溝をゆく水に流れる緑の葉

草木の中に巣ごもる藤の花


風と共に飲むアセロラジュースが美味しい

酸い炭酸が脳を刺激する


寺の格言を見ながらコクリ、コクリ

大樹の映える道を踏み鳴らしコクリ、コクリ


見上げれば空にキリトリ線

ここから切れます飛行機雲

長く長く伸びて


アセロラジュースがなくなった


偶然と必然が重なった奇跡の道

歩けた喜びをこめてゴミ箱に缶を入れる

カラン、ゴロン


つい頬がゆるむ

口内に残った酸味が妙に心地良い


そんな素晴らしい道に吹く風に

「気持ちがいいね」と呟く


風が舞った

鼻歌なんか歌ったりしてみて


今後世界が変わってしまっても

私がみたものは変わらない

大切な記憶たからもの


生まれる地元愛


ずっとずっと

これからもここで生きてゆくのだと誓う


深呼吸


アセロラジュースの残り香

感じながらゆっくり歩く帰り道



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