表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

第四話  松子ばあちゃん

 私は釣りが趣味で、猫は大体魚が好きなものと思い、ロンを喜ばせたいと魚を釣って来て、刺身にして与えてみたら、唇で触って見るだけで食べようとしなかった。煮ても焼いても駄目だった。魚種が違えば食べるのではないかと思い、試して見たが食べなかった。

 だから私達が食事をする時も、全然寄って来ないので楽だった。

 但し鰹節は喜んで食べた、だからお好み焼きをした時は、鰹節をかけるので、テーブルの下までやって来て、ウロウロソワソワしていた。


 松子ばあちゃんは私の母で、ロンが我が家に来た時は80歳だった。父は8年前に77歳で死亡していた為、我が家に隣接した一軒家に独り暮らしで、時々うちにお茶を飲みに来ていた。ロンが大好きで来ると必ず

「ロン君、ロン君」と探して

「はよ来い、はよ来い」と手招きをして、しつこく呼んだ。あまりしつこいので

「もう止めんさいや」と止めてもやめなかった。又いつも

「ロン君は外へ出してもらえんのんか、ただ家の中におって可哀想に、ちったあ出してやりんさいや」が口ぐせだった。


 母に仲の良い「竹子」と言う妹がいる。竹子叔母さんも、時々母と一緒にお茶を飲みに来ていた。叔母さんはロンを見て

「どうせ飼うんなら、もうちょっと可愛らしいのを飼やええのに」と言った。もっと毛色の綺麗なのが好みだったのだろう。

そしてロンを可愛がる私の顔を見て

「ふうん、わしらにもあがいな顔をせいや」と言った。


 ロンを飼うようになって、テレビも動物番組をよく見るようになり、外を散歩する時も、犬や猫を見かけると、可愛くて気にかかるようになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ