プロローグ ロン君との出合い
「 あんた百合が、大事じゃ」私が帰宅すると、女房がいきなり言った。
「何か悪い男にでも、引っ掛かったのか」と思って心配したら
「猫飼いよる」と言うので
「なんだ猫飼い」と、安心した
女房は、小学校1年生ぐらいの時、塀の上の猫に遭遇して、目が合って飛び掛かられ、それ以来猫を見ると、鳥肌が立つぐらい、嫌いになったのだった。
百合は私の次女で22歳、広島市の病院で、看護師をしており、その近くにアパートを借りて、一人暮らしをしていた。
我が家は、 瀬戸内海に浮かぶ 、小さな島にあり、 今は女房と2人で 暮らしている。 私たち夫婦には 、女 女 男 の 3人の子供がおり 、みんな 広島市に住んでいた。
百合は、時々 休みの日に 帰省していた。 借りているアパートは 「ペット禁止」だった。百合が、 2階の自分の部屋から降りてきた。
私はすぐに
「あんた 猫 飼ったらいけんじゃろう。直ぐ捨てんさい。猫は爪研ぎをして、部屋を傷つけるけん、追い出されるよ」と言うと。
百合は
「爪研ぎをする、段ボールを買ったけん、大丈夫じゃわいね」と言った。
「そんなもん、 何処でするか分からんよ。思い通りにならんよ」と言うと。
「嫌じゃ、癒しじゃけん」と言うので
「あんたが捨てんのなら、お父さんが山へ捨ててやる」と言うと。
百合が泣き出して、
「そんなら、帰る」と言って、二階へ猫を連れに行った。そして抱いて降りてきた。
下に降ろすと、私の方へ寄って来て、足にすりすりした。
それは生後2~3ヶ月の子猫だった。
「可愛い、なんと可愛いんだろう」と思い、直ぐに抱き上げたっかたが、
「捨ててやる」と言った手前、手が出せなっかた。
百合は本当は、可愛いのを見てもらいたくて、見せれば私達が喜んで、誉めてくれると思っていたのだろう。虜になるのも分かる。
就職して、一人暮らしで頑張っているのだから「癒しも必要だよな」と思った。
私は、許すことにした。
「もし見つかったら、親からちょっと頼まれて、預かっているんです」と言いんさい。と含めた。
「何と言う名前ね」
「ロンゾよ」
何故ロンゾと言う名前にしたのか聞くと
「アニメの主人公の、勇者から取ったんよ」
と言うので
「もっと日本的な、可愛い名前にすれば良かったのに」と思った。
「性別は」
「男の子よ」
抱えてみると、可愛いタマタマが付いていた。
「男の子なら ロン君じゃね」と言うことで
私は、ロン君と呼ぶ事にした。
どうして飼うことになったのか聞くと、
「ゆめタウンに買い物に行ったら、駐車場によれよれのおばさんがおって、乳母車の中に4匹の子猫を入れていた
「もらって下さい」と言ったので、買い物が済んで、帰りに未だ残っていたら、考えようかなと思い出てきたら、、未だ残っていたので、雄か雌かも見ずに、1匹もらったのよ」と言う事だった。
百合は一晩泊まって、ロンを連れて帰って行った。




