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連続投稿できてよかった(笑)
今回は運命の出会いがあるかも??
「お、終わったー!!」
「お疲れさん。いやー、助かったよ」
用紙を纏めながら満足そうに頷く鬼山先生にジト目を向ける。
「てか生徒の俺がやっていいもんじゃないだろこれ、、、、」
「いいじゃねえか、匿名なんだし。なあ」
そういいながら視線を向けるのはエリートを体現したような風貌で髪をかきあげながら返答する。
イケメンはそんな仕草でも様になるから腹が立つ。
髪の毛むしり取ってやろうか?
「兄がまた馬鹿なことしたらお願いしますね」
「おう、任しとけ」
いやそこでガッツポーズされても。
「いやいや狼秋、お前に慈悲ってないの?」
「ねぇよ馬鹿が。はぁ、なんで喧嘩なんてしてんだよ」
ため息を吐きながら頭を抱える狼秋に俺はどや顔で答える。
「俺は悪くない。ゴミ共が悪い」
「爆ぜ散れ」
容赦なくない?
酷すぎない?
お兄ちゃんのメンタル殺しにきてない?
「あ、そういや明日転校生がくるんだっけか?」
「え、そうなの?てか生徒にそれいってもいいの?」
ふと思い出したような鬼山先生の発言につっこむ俺だったが逆に呆れた表情を向けられてしまう。
「いやいや、今日のHRで言っただろ。お前さては聞いてないな?」
「は?当たり前だろ」
「ソーラー・プレキサス・ブロー!!」
「ぐはっ」
「はぁ、あほが、、、、」
鳩尾を綺麗に撃ち抜かれた俺は椅子ごと床に倒れ伏したのだった、、、、。
いやいや普通に痛すぎて泣くけどね?
「あー、まだ鳩尾が痛え、、、」
「自業自得だろ。何やってんだか、、、」
「ぽろっと本音が出ちまったんだよ。しょーがねーだろ」
「はいはい」
ボランティアという名のパシリが終わり弟と帰路につく俺と狼秋はどうでもいいことを話しながら歩く。
俺は部活動をやっていないし、狼秋も生徒会長ということもあって部活動に入ってはいない。
ただ運動をしていないと落ち着かないということで2人でボクシングジムには通っている。
勝敗は狼秋に全敗しており、今度こいつの体調が悪い時を狙ってスパーリングをやろうと思う。
卑怯?勝てばいいのだ。
「秋兎、あれ」
「ん?あ、うわー、、、なにやってんだ?」
2人の視線の先には5人くらいの男達に絡まれている女子2人が怯えている姿だった。
「さっさとそこをどけって言っているでしょ!このド低能!人間の言葉が理解できないの?ああ、それはそうよね。猿に言葉が理解できるはずないわよね。
あれ、でも猿って人間の言葉理解できるってTVで言ってたわね。
え、てことはあんたたち猿以下ってこと?
あはは!なら貴方達に生きてる価値ってあるの?
動物園にもいられない下等生物の分際で私たちの道を塞いでる道理はなに?馬鹿なの?
親御さんも可哀そうよねぇ、こんなゴミ産んじゃって!
猿以下の存在のクセにやることいったら自分よりか弱い女の子2人に大人数でよってたかって絡んでくる始末。
本当に生きてる価値ないから早く死んでくれない??」
「い、言いすぎだよぉ、、、、お、落ち着いてぇ、、、」
前言撤回、あれもはや悪いのあの女子だろ。
怯えているどころか狂犬の如く噛みつきまくっていたのは黒髪ショートの大人しそうな女の子だったがあんなに人をムカつかせる表情で神経を逆なでする煽りを叩き出していたのは
意外だった。
横にいる女の子はモデルか?と見紛うほどの美少女で金髪ロングに青色の瞳をしている。多分ハーフだろうな。日本人のような童顔ではなく、顔立ちも整っている。
「って、いらん分析してる場合じゃねえか」
「秋兎」
「んじゃ行くかー」
近づいていくにつれて煽っている声がより鮮明に聞こえてくる。
「はぁー?その握りこぶしは何ですか?殴るんですか?女の子を?大人数で?腰抜けなの?周りに誰かいないと何もできないの?子供なの?はっずかしーwwその年になっても
まだ1人になれないの?もしかしてトイレも一緒にいってるの?怖いよー、無理だよーってwww
そのくせ女の子に手を出そうとするとかもう終わってるんですけどww」
「言わせておけば、、、、!」
まずい!
「このくそあまがああ!!」
「きゃっ!?」
無理だ、俺じゃ間に合わねぇ!
「ぐっ」
間一髪。
ぎりぎりのところで間に合った狼秋が間に入り男の拳を代わりに引き受けた。
当たりどころが悪かったのか鼻から出血している。
「な、なんだお前!?邪魔すんじゃねぇよ!」
「女子に手をあげるなんて、なにを考えているんだ」
「う、うるせぇ!お前もまとめてやっちまうぞ!」
ところでさ、弟に手を出したんだよなこいつら。
「へぇ、俺もやるの?」
「かっこつけてんじゃねえぞくそが!そのきれいな顔ぐちゃぐちゃにしてやるよ!」
「なぁおい」
「うわっ、な、なんだこの眼鏡!?」
おいおい、俺のアイデンティティわかってんじゃねえか。
そうだよ、俺は黒髪眼鏡の陰キャなんだよ。
でもさ、家族に手を出されて黙ってるほどおとなしくはねーんだよな。
「死ねよゴミが」
鬼山先生仕込みの鳩尾一発。
「がっ」
体がくの字にまがったところで顔面に左フック。
そのまま後ろの仲間達に倒れる様子を確認して大声で叫ぶ。
「逃げるぞ!」
狼秋はもちろん、女子2人も即座に反応してその場から駆け出す。
俺はその背中を見送り倒れていた男とその仲間に振り替える。
「弟に手を出したんだ。覚悟しろやコラ」
「秋兎、、、、」
「、、、、、、」
はい、ボコボコにされました。
おっかしいなー。
流れ的には俺が全員ボコボコにする予定だったんだけどな。
一方的にボコられて警察に助けられました。
俺も手を出したから事情話して厳重注意だけで済んだのは幸いだけど。
「あはははは!秋兎あんた、だっさいわねぇwwあはははははwww」
「母さんも笑いすぎでしょ、、、、」
息子の心配してないのかよ、酷すぎる、、、、。
拗ねるよ?拗ねちゃうよ!!!
「まぁ手を出した時点であんたも同じだし、喧嘩両成敗よ」
「まーね。んじゃ俺部屋に戻る」
「ご飯の時には降りてきなさいよ」
「はーい」
これは部屋でゲームをして癒されるしかない。
今日はゲーム三昧だ!!
「ぼこぼこの返り討ちwwwあははははは!」
、、、、、、拗ねてやる!!!
そういやあの2人は大丈夫だったのかな?
ま、狼秋も帰ってきてたし大丈夫だろ。
この時の俺は思ってもみなかった。
あの出会いが、俺のこの先の人生を大きく左右することを!!!
、、、、、、、、ま、あるわけねーか。
「ほい、んじゃ転校生紹介すんぞー」
「千堂琥珀っす。よろしく」
いや昨日俺をボコったやつがくんのかよ!?
どう考えてもあの美少女2人がくる流れじゃん?
そのためにフラグも立てたじゃん?
んでだよおかしーだろ!!
「席はあの眼鏡かけた陰キャの横にあるからそこに行ってくれ」
「せんせー、生徒に向かって陰キャはひどいと思います。傷ついたんで早退いいですか?」
「却下だばーか」
俺の抵抗もむなしく阻まれる。
禿げてしまえ!!
「なっ、お前昨日の!」
「ん?なんだ知り合いか?なおのこと良かったじゃないか。学校の案内とか諸々頼んだぞ月野ー」
「うわ鬼だる、、、」
「それじゃHR始めるぞー」
しれっとHRに移行した鬼山先生を睨みつけながら俺を睨みつけてるる千堂をどうしようかと頭の中で考えて、、止めた秋兎であった。
次回更新はまだ未定ですが一週間以内にやろうと思っています。
できれば明日更新したいんですけどねw