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異世界エレベーター リストラされたオレが異次元の力で地球を救う、のか? ~復活の戦艦武蔵~  作者: Sakamoto9


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第73話 おでん屋台

 「なるほど、そういうことでしたか。そうなんです、わたくし達もおでん屋台でおでんとコップで冷や酒がやってみたくて来たので、屋台需要は絶対ありますわ。」


「そうね、そう言って来てくれるお客さんも多いんよね。でも、お客さんらみたいに、わざわざ屋台のおでん屋に車で乗り付けてきる人は初めてだけんどね。」

そう言って大将が、うちの車の方を見た。


「ふふふふ。確かに妙ですわよね。ただ、別にセレブとかではなくて、ちょっと事情があって、車で移動しないといけないんですよ、ここなんかホテルから歩いても近いのにね。」


「事情があるんだろうなってことは分かりますわ。セレブだったらこんな屋台でおでん食べないからねぇ、ウハハハハ。」


「あ、そうだ、ドライバーさんにもおでん差し入れしましょうか。大将、同じものをお土産で頂けますか?」


「あいよ。すぐ食べるんだったらビニール袋じゃなくて、紙皿に盛っとこうか?そのほうが食べやすいっしょ。」


「そうですわね。お願いします。あ、ちくわも追加しましょうか。」


「あいよ、はい。」


紙皿におでんが盛られた。


「オレが持っていきますよ。」


おでんをドライバーに渡してきた。


「お客さんら、東京の人だったら、こんなのどうかな? つぶ貝、あ、そうだ今日は生ワカメもあるでよ。」


「え?ワカメのおでんですか?」


「うーん、おでんというか、生ワカメにおでんの出汁をかけるんだけど、新鮮なワカメじゃないと美味しくなから、東京じゃなかなか食べられないっしょ。」


「それ面白そうですわ。わたくし頂きます。あ、つぶ貝も。」

「オレもお願います。ワカメとつぶ貝。」


「あいよ、じゃ、まずはつぶ貝ね。」

おでんの小皿につぶ貝が盛られた。


「で、お次、これが生ワカメ。」

大将が別の小皿を置いて、そこに生ワカメをのせて、上からおでんの出汁汁をかける。

「これにちょっと生姜を入れる。はい、これで完成。」


ワカメの上に生姜が乗せられた。


へぇ、これは面白いな、ワカメと生姜を軽く混ぜて、パクっとな。

うん、さっぱりしてるのにワカメがちゃんと主張してきてる。流石は新鮮なワカメってことか? これは日本酒よりも・・。


「大将、ビールは何がありますか?」


「うちは缶だけだけど、黒ラベルとクラシックがあるよ。」


「うーん、ずっとクラシック飲んでるから、今度は黒ラベルにしようかな。」


「ですね、ワタクシも黒ラベル頂けますか?」


「あいよ。」


「ユー、ビールに変えたのはワカメのせいですね?」


「あれ、ジュンさんもそうですか。このさっぱり具合だと、ビールのキューって喉越しが欲しくなるんですよね。」


「ですね。ほら、わたしくしの場合、味と喉ごしが全て、みたいなものだから、こういう所にはこだわっちゃうんですよ、ふふふ。」


あ、そうか、ジュンさんはお酒飲むけど、地球の食材は消化吸収しないから酔わないんだったよな。だから味と喉ごしか、なるほど。うん?酔わないってことは、一緒に飲めば飲むほど、オレだけが酔っぱらってくってことだよね。ジュンさんのペースに引っ張られないように気をつけないとな。オレだけ酔っ払ってるなんて格好悪いからね。


その後も、大根、つみれ、もちろんビールも追加して、大将から色々と苫小牧の話しを聞かせてもらった。もう少し飲みたいけど、カニ尽くしの後でおでん食べてるから、お腹がちょっとキツイんだよね・・。


「ふぅ、もう腹パンになっちゃってるよ。北海道来てから食べ物美味しすぎて、普段以上に食べちゃってるしね。」


両手で横っ腹をさすった。


「まだ飲むんやったら、スナックとかどうかね?ワシんところはおでん屋台だから、おでん以外の食材持ってきてないけど、あいつの店なら腹に貯まらない乾き物も多いし、ママも面白い子だからオススメできるよ。」


「あら、わたくし、スナックも行ってみたかったんです。特に都会のキラキラした店じゃなくて、地方の地元に愛されてる趣ある感じの店みたいなところに。」


「趣あるかはわからんけど、キラキラしてないんは間違いない店だよ アハハハ。」


「あ、決して悪い意味ではなかったのですよ。あの、ドラマとかに出てくる、良い意味で生活に密着してる、みたいな感じの、という意味で・・。」


「わかっとりますよ。そもそもこの屋台だって、そんな雰囲気を造りたくってやってるんでね。ドラマのワンシーンみたいっしょ、屋台のおでん屋でコップ酒なんて。あ、スナック行くなら連絡しとくよ、実は、そこのママはワシの嫁の妹、まぁ、親戚なんで。初めての街で初めての店ってちょっと入りづらいっしょ。でもワシが連絡しとくから、安心だと思うよ。」


「あら、面白そう、ぜひ行きたいですわ。ユーはどう?」

「行きますよ、もちろん。」


「そうかい、じゃ、住所はこれね。ワシはママに電話しとくんでね。」

大将がメモ用紙に住所と店の名前を書いてくれた。


おでん屋の支払いを済ませて車に乗り込んで、ドライバーに住所を書いたメモ用紙を渡した。


車は夜の苫小牧市街を5分ちょっと走ったところで止まった。


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