第53話 片付いて・・ない?
『敵弾へ命中、全弾迎撃完了。』
『主砲、弾着します。いま。』
敵艦隊方向の海が大きく爆発した。
『敵艦隊、2艦轟沈、4艦大破、航行不能。戦闘継続不可能、脅威は排除されました。』
「よしゃ、これで第一陣は片付いた感じかな!」
レイナが右手で小さなガッツポーズをしている。
「キタキツネ作戦では、敵は交戦を重ねる毎に攻撃方法をアップデートしてきたんで、こちらの敵も、今は余裕で排除できてるけど、徐々にキツくなってくんじゃないかな、今のうちにこちらも新たな戦法を考えておいたほうが良いかもしれないな。」
「わたしねー、考えてたことがあるんだけどー、艦底電磁バリアって、艦首部分に展開することって出来ないのかなーって。艦首に電磁バリア展開できれば、武蔵が敵艦に突っ込んで真っ二つに出来るんじゃないかなーって。」
「それはまた相当荒っぽい戦法だね。」
「でも、撃ち漏らした時とか、武蔵のスピードとあわせて、大技として使えるんじゃないか?」
「なるほど、レイナの言うことももっともだね。ムサシ、艦底電磁バリアを艦首部分に展開することは可能?」
『可能です。艦全体に展開させることは出来ませんが、海面から少し上程度までなら展開可能なので、艦首を覆うことは可能です。』
「艦首に電磁バリアを展開した状態で敵艦に突っ込んだらどうなるだろう?」
『電磁バリアがあるので、武蔵にダメージは発生しません。逆に敵艦は電磁バリアにふれることで焼き切れてしまいます。』
「じゃぁ、ミズキが考えた大技は成立するってことだ、凄いじゃないかミズキ、大技を作っちゃったよ。」
「イエーイ、大技出来たー。」
『左舷前方、距離約150キロ、敵潜水艦2艦、直進方向前方に敵潜水艦1艦、合計3艦を確認。』
「潜んでたのねー、わたしの出番だわー。」
『左舷潜水艦、魚雷4発発射、続けて他の潜水艦も4発づつの魚雷発射を確認。』
「この海域に友軍艦は居ないから、まとめて一気に叩くわよー。艦底電磁バリア展開、指向性ショックウェーブ、艦前方へ120度の扇型に照射開始!」
ドォンッ、ドォンッ、ドォンッ。
艦前方の海から火柱があがる。
『敵魚雷全弾迎撃しました。』
「はい、魚雷いっちょあがりー。次は潜水艦ねー、これはピンポイント照射が必要よねー。指向性ショックウェーブ、艦左舷前方の潜水艦に向けて照射角度最小、ピンポイントにして最大出力で照射開始!」
ドォォォン!
海中から大きな火柱が上がる。
『敵潜水艦1艦圧壊。』
「はーい、つぎー、指向性ショックウェーブ、艦左舷前方、次の潜水艦に向けて照射角度最小、ピンポイントにして最大出力で照射開始ー!」
ドォォォン!
『敵潜水艦1艦圧壊。』
「ラストー、指向性ショックウェーブ、艦左舷前方、次の潜水艦に向けて照射角度最小、ピンポイントにして最大出力で照射開始ー!」
ドォォォン!
『敵潜水艦1艦圧壊。』
「はい、終了ー。」
ミズキもノリノリだな。
『ロシア方面から敵航空機130機。』
ロシアも極東地域は占領されてたみたいだな。
『ロシア方面からから対艦ミサイル30発。』
『敵航空機から飛翔体発射、520機。』
「北海道の時より、こっちの方が物量的に多いんだな、そりゃ元ロシアなんだからそうなるか。頼むぞ、レイナ。」
「了解、1番核融合炉、最大出力運転。1番、2番主砲、高エネルギーレーザーモードで連続発射、目標敵飛翔体!1番副砲、高エネルギーレーザーモードで対艦ミサイルを迎撃!」
艦首側全砲門が2分間連射を続けている。流石に相手の数が多いんだな。
どんどんと、ロシア方面の空が真っ赤に染まっていく。
『敵対艦ミサイル全弾迎撃しました。』
『敵飛翔体全弾迎撃しました。』
『敵航空機、ロシア方面へ引き返します。』
「一旦は落ち着いたようだね。これだけの攻撃があるところを見ると、ロシアも極東側は占領されてるんだろうな。そして、敵の数が半端ないな、そりゃ、北海道とは桁違いだよな。日本海一周コースは、ロシア、中国沿岸を進んで、朝鮮半島沿岸を通って敵を潰しながら行こう。そして、苫小牧へ戻るコースで日本沿岸を進んで、撃ち漏らした敵艦隊が居ないか確認して行くことにしよう。ともかく、ふたりとも、お疲れ様。」
「了解、速度そのまま、進路ロシア沿岸。」
『ロシア方面からから対艦ミサイル50発。』
『敵艦隊捕捉、右舷前方約200キロ、艦数8。』
「全然一段落してなかったみたいだな、ふたりとも、もう少し頼む。」
「了解!1番、2番主砲、高エネルギーレーザーモードで連続発射、目標敵対艦ミサイル!」
クォォン、ブゥーン、 バァーン。ヴババババババババババ。
『敵戦艦から砲撃開始。』
「1番副砲、高エネルギーレーザーモードで連続発射、目標敵主砲砲弾!」
『敵対艦ミサイル全弾迎撃しました。』
「よし、間に合った、副砲だけじゃ足りないんだ!1番主砲、高エネルギーレーザーモードで連続発射、目標敵主砲砲弾!」
クォォン、ブゥーン、 バァーン。ヴババババババババババ。
『敵主砲砲弾迎撃しました。』




