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異世界エレベーター リストラされたオレが異次元の力で地球を救う、のか? ~復活の戦艦武蔵~  作者: Sakamoto9


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第4話 にゃんと

 ジュフラン大佐は悲鳴のような声を出した後、そのままオレを一度も見ずに3名の軍服チームを連れて部屋を出て行ってしまった。


たぶん、あまりの無礼さに激怒しているのだろうな。

初めて会ったばかりの男、それも異次元人、さらにはコミュ障でリストラされたばかりのフリーターの男にいきないギャルゲーのノリでプロポーズされたのだし、それも、彼女がいくら初老の女性とはいえ、地球とはまさに次元が違う超先進文明国家の王族なのだから、世が世であれば、その場で打ち首獄門ものだったかもしれない、と今になって背中に冷や汗が流れた。


ガチャっ。


ドアが開いて4足歩行ロボットが入ってきた。

あぁ、オレは処刑されるのか・・


最後に面白い経験はしたけど、パッとしない人生だったなぁ・・

ロボットがオレの目の前で止まった。


「お飲み物デス」

ペットボトルの水が手渡された。


「あ、ありがとう。」

ロボットは出て行ってしまった。


まだ、もうすこし生きていられるらしい。

オレは、今までの人生を走馬灯のように振り返ろうとしたのだが、結局また数独に集中していた。

まさしく正統派No Game, No Lifeなんだな、オレは。


次にドアが開いたのは、結局、その後1時間以上経過してからだった。


入ってきたのは、ネコだ。 2足歩行するネッコ、だ。

身長(?)は160センチ位だろうか。 白の短毛のネコが2本足で歩いてきた。


「え? ネ、ネコさん、ですかニャ?」

焦ってしまって何を言ってるのか意味不明だ。


「ニャって、何ですか。 わたくしです。ジュフランです。」


「えぇぇぇぇ?」

ネコがジュフラン大佐? オレは寝ぼけてるのか??


「地球での活動中は、最も行動し易い、誰にも警戒されない形態として、初老の女性の姿を使ってますが、これがわたくしの本当の姿です。 そうですね、地球の猫に似てますね。」

いや、似てますね、というか、ネコだよ、立ってるネッコ。。


「本国の父と話をしました。 貴方のプロポーズをお受けします。」


「にゃんとぉ? 見ず知らずの異次元人のプロポーズを受ける? オレが誰かも知らないで王族が結婚する? えぇぇ?」

確かに、はったりとはいえ、オレが言ったことではあるのだが、万に一つどころか、絶対あり得ない選択肢が選ばれてしまった。


「婚約成立ということで、改めて落ち着いて話をしましょう。」

ジュフラン大佐というか、ネコが椅子に座った。


「えぇと。もう一度だけ聞きますが、オレと本当に結婚するんですかにゃ?」


「はい、父もOKしてくれました。」


「いや、父とかじゃにゃくて、貴方自身は・・」


「まぁ、とにかく落ち着いて話をしましょう。 まず、わたくしは王族ではありますが、王位継承権はありません。また、ブランディーユ人には、男性でも女性でもない無性という性別があり、無性の人は生殖能力がなく、要するに子供が出来ません。地球で言うと、働きアリのような種別でしょうか。そして、わたくしは無性です。無性ですので王位継承権がありません。」


「はぁ。地球の人間とは相当違うのですにゃ。ところで、無性の人が生殖能力が無いとすると、結婚するのは、無性の人同士、ということになりますかにゃ?」


「あの、わたくし、猫ではありませんので、語尾に「にゃ」付けないでもらえますか? はい、もちろん、無性も結婚は出来ますが、それは超レアケースです。特に王族の場合、結婚は家と家の繋がり、特に血縁の継承が主目的なので、無性の王族の結婚は意味が無いですからね。」


「ん?オレは、もしかして、、超レアケースに自ら飛び込んだ?」


「そうですね、いくら次元の違う世界の人からだとしても、わたくしがプロポーズを受けるなんて、想像もしていなかった、驚きの経験でした。それも、ブランディーユ公国の伝統に則って、女性3名の前でプロポーズするなんて、びっくりです。祐さんは、よくブランディーユ公国のしきたりを知っていましたね。 ただ、わたくしがドラマや映画で見ていたプロポーズほどのロマンチックさは無かったような気もしますが。それでも、ほぼ、あり得ない体験ができたことは嬉しかったです。父も、まさか無性のわたくしがプロポーズされるとは想定の範囲外だったようで、相当驚かれてましたが、最後はとても喜ばれてました。」


えぇと、ロマンチックとか、愛とかではなくて、これは緊急回避のハッタリであって。。


とにかく、一旦整理すると、オレは異次元空間に居て、異次元の王族と婚約したらしい、と。


難しいことは考えずに、流れに任せてネコ、いや、ジュフラン大佐と話をすることにした。

今回だけは、オレのいい加減な性格を心の底から褒めてあげたいと思った。


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