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異世界エレベーター リストラされたオレが異次元の力で地球を救う、のか? ~復活の戦艦武蔵~  作者: Sakamoto9


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第11話 対策会議

 プリマベーラへ戻った、いや、来た、かな。


「ユーには前回と同じ部屋を用意してあるので、そこを使ってください。たぶん明日の早朝には解析が終わるので、そしたらすぐに対策会議を開きますから、それまでは休んでいてくださいね。」

そう言ってジュンさんは軽く手を降って解析室へ向かっていった。


オレのプリマベーラでの部屋は、温度も湿度も完璧に管理されていて、当然ながら掃除もベッドメイクも完璧にされているので、地球の自分の部屋よりも過ごしやすい。山梨まで運転した後、焼き肉で満腹、さらに生ビール3杯のおかげでベッドに横になると同時にすぐ眠ってしまった。


 目が覚めると、左手首がブルブルと震えていた。いや、正確には左手首がブルブル震えたんで目が覚めたんだよな。これはエージェント用の通信装置だね。


あ、ジュンさんからの着信だ。

「はい。」


「ユー、おはようございます。そろそろ対策会議を始めるので第一会議室まで来てもらえますか?」


「わかりました。でもオレ、第一会議室の場所が分からないんですが・・」


「大丈夫、案内役がユーの部屋の前で待ってますから。」



 さっと顔を洗って部屋に置いてあったシャツに着替えて部屋を出た。そこには緑のランプを点滅させる四足歩行のロボットがいた。一番最初にここに来た時に最初に出会ったあのロボットだ。なるほど、案内役ってコイツのことか。


「ユーサマ、コチラ、デス。」

四足歩行ロボットが歩き始めたので、それについて行く。


「コチラ、デス。」

大きな扉の前で止まった四足歩行ロボットが扉をノックすると、扉が開いて中からネッコ姿のジュンさんが出てきた。


「おはようございます。」


「おはよう、ユー。さ、中に入って。」


会議室に入ると、数名、いや、数匹の動物が居た。


「早速だけど紹介させて頂きますわね。こちら、わたくしの婚約者で、今はわたくしの補助者としてエージェントをしてもらってます、ユーです。」


「はじめまして、ユーです。」


「続けてわたくしが全員をご紹介させていただきますわね。こちらがプリマベーラ管理部のジエリオス大佐、次が対外情報部のオルフェン少佐、そして技術開発部のデクター大佐とエルダルン研究主任、こちらは警備部のバノルフ大佐ですわ。」


紹介が終わったところで全員着席した。オレはジュンさんの隣の席だった。


「まずは、昨日現地で採取してきた資料の解析結果です。オルフェン少佐、お願いします。」

ジュンさんが議長らしい。他にも大佐が居たけど、同じ階級だったとしても、ジュンさんは王族なので、そういう役目が回ってくるのだろうな。


「資料を解析した結果、やはり遺伝子レベルで偽装されてはいますが、ロビスコ帝国の侵略兵器がみつかりました。更に良くない状況ですが、この兵器が地球人の細胞と結合している個体もありました。これは、既に地球人の解析を終えて、侵略兵器化され始めている、すなわち、いつでも攻撃できる状態にあることを意味しています。」


会議室内が大きくざわめいた。


「みなさんもご承知の通り、本国からの指示は、地球に現存する技術を強化して、地球人自身の手でロビスコを撃退する、ということです。」

ジュフラン大佐が全員を見渡すように言った。


「そもそも我々プリマベーラは監視のための移動都市だから、戦闘用の装備も要員も居ないからロビスコなんかと真正面から戦っても勝ち目もないですがね。」

クマのような姿のジエリオス大佐が肩を落としながら言った。


「え?この都市には軍人さんは居ないのですか?」

会議中であることを忘れて、ついジュンさんに向かって聞いてしまった。


「えぇ、正確には私もジエリオス大佐も連邦軍人だから、軍人は居ますけれど、プリマベーラは監視用の移動都市なので、都市の運営運用をする管理部、プリマベーラを守るための警備部、地球の物質を使った技術研究のための技術開発部、そしてわたくし達、監視のための対外情報部しか居ないのです。そもそも対外戦闘は想定されていないので、いわゆる実戦部隊は居ないのですよ。」


「地球に現存する技術を強化して、とは言っても、それでロビスコと戦えるレベルにまで強化できるものかね?」

ジエリオス大佐が軽く首をかしげながら言った。


「我々も地球の軍事力や武器を詳しく調査しているわけではないので、正確なことは言えませんが、少なくともロビスコを含む異次元世界とではレベルが違いすぎるかと。」

メガネをかけたシマウマのようなデクター大佐が言った。


会議室はシーンと静まり返った。


「しかしですね、言い方を変えれば、材料の段階、もっといえば原子のレベルでは地球も我々もロビスコも同じです、とも言えますね。」

ヤギのようなエルダルン研究主任が静寂を破った。このひともメガネを掛けている。


「いやまぁ、それはそうだが、それはかなりの極論じゃないのかね。いや、まぁ、気合い入れてやれば、やってやれないことは無いってことなのかな。ガハハハ。」

まんまゴリラなバノルフ大佐が大きな声で笑った。流石は警備部って感じの人、いや、動物だ。


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