表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界エレベーター リストラされたオレが異次元の力で地球を救う、のか? ~復活の戦艦武蔵~  作者: Sakamoto9


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

106/261

第106話 ご丁寧、だけど。。

 改札を出たところでジュンさんにメッセージを送る。


「今、駅につきました。改札を出たところです。」


『南口交番の脇で待ち合わせましょう。』


「了解!」


交番脇の歩道で待つこと数分、ジュンさんが現れた。


「ユー、お待たせ。あら、結構買い物したんですね?」


「あ、これ、ジャンクのキーボードなんですよ。分解して洗ったら使えるんじゃないかと思って。」


「ユーって、そんな趣味もあったんですね。」


「いや、趣味っていうか、貧乏性だから、治せそうなものを見るとつい買っちゃうんですよね。」


「ところで夕食はもう済ませましたか?」


「いえ、まだです。ジュンさんは?」


「わたくしもまだなので、一緒にどうですか?」


「はいもちろん。何食べましょうか?」


「わたくし、商店街から一本裏の通りにある、ヴィンテージ感があるイタリア料理の店に行ってみたいんですけど、どうかしら?」


「商店街の一本裏のイタリアンですか? あ、ありますね、オレも入ったことないです。ってか、あそこ一人じゃ入り辛いから・・。」


「そうなんですよ、ですから、今日は2人でどうでしょう? ユーと二人、デートみたいですし、フフフ。って言ってもわたくしの姿は今は初老の女性なので親子で食事にしか見えないでしょうけど。」


「どう見られてても良いですよ、そこ行きましょう。」


商店街に入った所で突然小柄な女性に声を掛けられた。


「あ、あの、昨日はありがとうございました。」


え? 誰だろう突然。 女性、しかもメッチャタイプ・・ 

あっ! 昨日の夜にナンパかキャッチの茶髪のお兄さんに絡まれてて、オレが『記憶リライト』使って助けた人だ。


「あ、いやいや、オレ、本当に何もしてないですし、ね。」


「ありがとうございました。」

小柄な女性は、ご丁寧にジュンさんにもお礼を言って立ち去っていった。

オレとジュンさんの組み合わせだから、家族か親戚だと思われたんだろうね。


とても丁寧で挨拶の出来る良い人なんだけど、でも、ね、ジュンさんはオレの母親でも親戚のおばさんでも無く、ね・・。


「ユー、昨日ってなんですか? 今の可愛らしい人は誰かしら? 色々とお話聞かせて頂かせますか?」


ジュンさんの顔から表情が消えた・・。


ほんの少し前までのホンワカした雰囲気から一転して死の行軍のようになってしまったまま商店街の一本裏道にあるイタリアンの店に入った。


店は外も中もヴィンテージ感ではなく、実際にヴィンテージな店だった。昔から続いてるってことは期待できるよね。 ただ、ジュンさんはまだ無表情だけど・・


赤白チェック柄のテーブルクロスのかかった席に座り、メニューを見る。


「あ、この店ってコース料理だけなんですね。魚料理が鰆の香草パン粉焼きで、肉料理が骨付き仔羊のオーブン焼き、そしてパスタとデザートは選べるみたいですよ。 パスタはベーコンとほうれん草のペペロンチーノ スパゲッティ、茄子のトマトソース 手打ちニョッキ、グリルキノコのリゾット、デザートはティラミス、パンナコッタ、ジェラートですね。ジュンさんは何にしますか?」


「わたくしは、パスタはリゾット、デザートはティラミスでお願いします。」


「じゃ、オレはニョッキとティラミスを注文しますね。」


食前酒のシャンパンとサラダが出てきた。

イタリアンっぽい彩りの良いサラダだ。


「では、ジュンさん、乾杯しましょうか。」


「そうですね。でも、その前に伺っておきたいことがありますの。」


あぁ、やっぱりこの話題からは逃げられないんだ・・


「さっきの女性ですよね? 彼女が言ってた通り、昨日の夜、駅前で茶髪のお兄さんにしつこくナンパされてたみたいで、通りかかったオレに助けを求めて来たんですよ。それで、オレが茶髪のお兄さんを追い払った、ってそれだけですよ。」


「ユーは武蔵のクルーの時もそうですが、好みのタイプの女性ばかりと絡んでないですかね? さっきの女性なんて、ユーのドストライクですよね?」


ドストライクって・・ あながち間違っては居ないんだけど。


「いや、でもですね、オレ、そういう余計な現場に出くわすことが多いじゃないですか。だから昨日もあえて近道の公園とか通らずに表通りを歩いた位、そういうのを避けようとしてたんですよ。それでも遭遇しちゃったのは、もう、むしろオレが被害者ですよ。」


「あら? 昨夜わたくしがユーの防衛装備が作動したことを聞いた時には、ユーは公園でカツアゲされそうになったって言いましたよね?」


「あ、それはまた別、というか、彼女を助けた帰りに公園で・・。」


「今、公園とか通らずに、って言いましたよね?」


「えぇと、それは、人助けしてちょっと、気分が良くなってて、その注意事項を忘れちゃったんです。良いことしたら急に餃子が食べたくなっちゃって。でも、防衛装置が働いたおかげで、楽しい気分は吹っ飛んじゃったんで、そのまま帰りましたよ。あ、缶ビールとつまみは買って帰りましたけどね。」


「気分が良くなってたのは、可愛い女性をみつけて、それを助けたからじゃないんですか?」


「いや、違いますよ。だって、向こうから助けを求めて来たんですよ・・。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ