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異世界エレベーター リストラされたオレが異次元の力で地球を救う、のか? ~復活の戦艦武蔵~  作者: Sakamoto9


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第102話 ヨコスカ

 夕食を終えて、レイナ、シオリと一緒に艦橋へ上がる。


「さて、そろそろだね。ムサシ、現在地は?」


『現在、房総半島、勝浦沖30キロを航行中です。』


「もう東京湾入口まで直ぐだね。30ノットまで速度を落としておこうか。」


「了解、電磁推進装置停止、艦首サイドスラスター停止、艦底電磁バリア停止。第三戦速まで減速。」


武蔵の速度が徐々に落ちていくに従って、甲板の台風のような波しぶきが収まって、ようやく普段の甲板の姿を表してきた。


『まもなく東京湾入口です。現在速度30ノット。』


「浦賀水道は世界有数の混雑水路だから、12ノットに落とそうか。武蔵、速度12ノット、水上警戒体制を厳として航行。」


「了解、武蔵、12ノット。水上警戒体制を厳とする。」

シオリが復唱する。


「あ、見えてきた! 護衛艦がある! あそこが横須賀港だよね!」


「本当だ、護衛艦があるね。あれ?でも、たつなみの大隅艦長は、海自で稼働できる護衛艦は全部が『キタキツネ』に居るって言ってたけどな?」


無線機の送信スイッチを入れる。


「こちら武蔵、統合幕僚監部直属、独立遊撃艦、JMSDF-X01、武蔵。現在浦賀水道を航行中。統合幕僚監部の指示にて横須賀基地へ接岸したい。入港許可願う。繰り返す、こちら武蔵、統合幕僚監部直属、独立遊撃艦、JMSDF-X01、武蔵。現在浦賀水道を航行中。統合幕僚監部の指示にて横須賀基地へ接岸したい。入港許可願う。」


『こちら横須賀基地、統幕から指示は受けている。武蔵の入港、接岸を許可する。桟橋に空きがないので、護衛艦しまかぜに横抱きで接岸願う。 なお現在しまかぜは修理待ちで稼働していないため、乗員は居ないので、自分でタラップを掛けて渡ってもらいたい。』


「こちら武蔵、しまかぜに横抱きで着岸、了解。」


『こちら横須賀基地。しまかぜのラッタル下に車を用意しておくので、それでヘリポートまで移動して欲しい。』


「こちら武蔵、車でへリポート、了解。」


無線のスイッチを切る。


そうか、あの護衛艦も修理待ちで稼働できない状態なのか・・。


「武蔵、速力、12ノットから微速へ減速。前方しまかぜに横抱きで着岸用意。」


「微速へ減速、しまかぜに横抱きで着岸用意了解。機関出力10%、微速へ減速。1番核融合炉定格運転モードへ移行。」

シオリがシステムに指示を出す。


サイドスラスタ―が動き出し、武蔵がゆっくりとしまかぜに近づく。

しまかぜまであと10メートルというところで艦の動きが止まる。

以降はサイドスラスタ―がバランスを取ってこの場所で停船させていてくれる。


「よし、上陸準備だ。武蔵を無人モードへ移行。」


「了解、ムサシ、航行システム、戦闘システム自衛モード起動。」

「乗員下艦後スロープ収納、カタパルト扉閉鎖スクリプト起動。カタパルト扉閉鎖後、防衛システムを艦内無人モードへ移行。」


「よし、準備が終わったね。それじゃ、上陸の準備してカタパルト扉横に集合だ。」


部屋に戻って、着替えを詰めたカバンを持ってカタパルト横に来ると、既に皆が集合していた。


「それでは行きますか。」


リニアモーター式のパネルの乗り、手摺を掴むとスーッと身体がスロープを進んで、横抱きしたしまかぜの甲板に乗り移った。


全員がしまかぜ甲板へ移った所でスロープが格納されて、カタパルト扉が閉まり、武蔵は無人モードに移行した。


「ムサシ、少しの間だけだから、留守番お願いねー。」

ミズキが武蔵に手を振ると武蔵の艦橋がピカッと1回光った。


しまかぜから桟橋へはしまかぜの普通のラッタルで降りる。武蔵からの下艦に慣れちゃうと、この普通のラッタルを降りるのが怖く感じるよな。


桟橋に降り立つと、乗用車が2台に分乗してヘリポートへ移動した。


全員でヘリに乗り込むと、機長からアナウンスが入った。


「今から市ヶ谷の防衛庁へ向かいます。フライト時間は約10分程度の予定です。」


ヘリのエンジンの音が大きくなって、フワッとした感覚とともに離陸した。


「うわー、夜景が綺麗だよー。」

「ホントだ、凄いね。ヘリで東京上空を飛ぶなんて滅多に出来る経験じゃ無いよ。」


ミズキとレイナが興奮しているが、確かに、東京の夜景をヘリから見るって、すっごい綺麗で感動しちゃうよね。


折角の綺麗な夜景も、たった10分で終了。ヘリは防衛庁市ヶ谷の屋上へ着陸。


「ご苦労さまです。さ、玄関に車が待ってますので、下へ降りましょう。」

屋上には下里1佐が待っていてくれた。


「明後日の朝8時に、前回同様、皆さんの家に車が迎えに行きますので、それでまたここ、市ヶ谷に集合して下さい。」

エレベータ―の中で下里1佐から説明があった。


「じゃーねー、また、明後日ー。」

「お疲れ。」

「お疲れ様でした。」

3人娘たちがそれぞれ車に乗り込んで出て行った。


オレも次の車に乗り込む。


「それじゃ、お疲れ様でした。」


車は一路、オレの家へ向かって走る。


30分程でオレのアパートの前についた。

ドアを開けて部屋に入ると、たいした期間じゃなかったけど、内容の濃い生活だったからか、懐かしさと安心感を感じた、と同時に、やっぱり武蔵のオレの部屋の方が全然綺麗だし快適だったじゃんって思いも湧いて来た。人は我儘な生き物なのである。


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