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異世界エレベーター リストラされたオレが異次元の力で地球を救う、のか? ~復活の戦艦武蔵~  作者: Sakamoto9


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第100話 飛ばしちゃダメ

『今、津軽海峡を抜けました。』


「よし、混雑海域は無事抜けたな。 シオリ、頼むよ。最大戦速なんでコンディションイエローで進もうか。」


「了解、艦内コンディションイエロー発令。1番核融合炉、最大出力運転。艦底電磁バリアを艦首部分に展開、武蔵最大戦速、電磁推進装置を前方方向へ最大出力。目標、伊豆鳥島、武蔵専用ドッグ。」


シオリが謎の呪文のように長い指示を出すと、艦がグイグイと加速を始めた。


甲板への波しぶきが物凄い勢いすぎて、洗車機で洗ってるんですか?みたいな状態になってしまっている。


「うわー、これは、甲板ジョギングは無理そうだねー。」

「うん。確実に吹き飛ばされるね、これじゃ。」

ミズキとレイナが窓から甲板を見ている。


「現在速度60、61、62ノット。最大戦速を越えました。」

シオリが速度を読み上げる。


「流石武蔵、これならすぐドッグに着くねー。わたし休憩してきまーす。」

「アタシはジム行ってくる。」


太平洋での最大戦速を見届けた所で、レイナとミズキが艦橋を出て行った。


「速度、65、66、67ノット。」

シオリが速度を読み上げ続けている。ゆっくりだが、これが最大戦速を越えて20%増速するって部分だね。


「速度、70、71、72、73、74、75ノット。」

シオリの速度読み上げがつづく。


「75ノット?計算上の速度よりも少し早くなったね。」


「そうですね。艦底電磁バリアを艦首部分に展開して高速航行してる影響で、艦首が少し持ち上がって、艦が海水と接する面積が減ったことが原因だと思います。ということは、もうひとつ試しても良いですか?」


「もちろん、何でも試してみて。」


「では、やってみます。船首サイドスラスターを下後方へ向けて全開。」

シオリが新たな指示を出した。


「速度76、77、78ノット。 やはりもうほんの僅かしか効果がないですね。」


「これはどういうこと?」


「はい、サイドスラスターで艦首を更に持ち上げて海水との接水面積を減らしてみたんですが、もうこの速度域まで来てると誤差の範囲でしたね。」


「いや、それでも78ノットってことは140キロを越えてるんだから、もう高速道路を走ってる車より早いってことだからね。それも船、それも戦艦なんだから、武蔵って。もうこれを超えるためには飛ぶしか残ってないと思うよ。」


「では、飛ばしますか!」

あきらかにシオリの目が輝いた。


「いや、ダメだって。そりゃシオリなら武蔵を飛ばせるでしょうよ。でも、地球のテクノロジーじゃ絶対無理だから。これは宇宙戦艦じゃないし、波動エンジン積んでないし、レーザー核パルス融合推進もないし、ミノフスキー粒子もないからね。」


「・・そうですか。あ、コーラならありますよね。コーラ樽を3個・・」


「地球上ではまだ、悪魔の実は見つかってないから、ダーメ。」


「つまらないです・・。」


こういう時のシオリは完全に中の人が表に出てきちゃってるよな。


「いや、もう正直今の状態でも十分に地球のテクノロジーの強化って枠を完全に超えちゃってるからね。ツバメ、カモメ、イッヌとか、当初の想定には無かったと思うんだけどな?」


「あ、そうだった、ユーさん、私ちょっとやらなきゃいけないことがあるんで、工房へ戻りますね。」


あ、誤魔化したぞ。やっぱりあのシリーズは本国に確認しないで作っちゃたんだろうな。ま、武蔵のチート度合いからすると今更感はあるけどね。


艦橋はオレ一人だけ、武蔵は爆走中。とは言っても、大海原のど真ん中なんで爆走中だった感覚はない。ただ、甲板は台風直撃みたいな波しぶきだけど。


外が少し夕焼けっぽい色がつき始めた頃、ミズキが艦橋に上がってきた。


「交代だよー。」


「お、サンキュー。そういえば、ミズキもジム行ってたの?」


「わたしは行ってないよー。レイナはジム行ったみたいだけどねー。」


「そっか。オレも軽くジム行ってこようかな。じゃ、あとよろしくね。」


艦橋でずっと座ってたらなんとなく身体を動かさなきゃって気持ちが湧いてきたので、ジムでランニングマシンをやることにした。


ジムへ向かって通路を歩いている所でジュンさんとシオリに呼び止められて、一緒にミーティングルームに入った。


「ユー、ちょっと予定が変わりました。わたくしはなるべく早くプリマベーラへ戻りたいので、オルフェン少佐に連絡して武蔵の目的地を伊豆鳥島、武蔵専用ドッグから横須賀基地に変えてもらいましたの。」


「プリマベーラで何かあったのですか?」


「特に何か、ということでは無いのですが、わたくし、今回のロビスコの専任、特に武蔵の専任というわけではなく、通常の対外情報部の任務がありまして、そちらが色々と溜まってしまっていて・・。」


「なるほど、まぁ、武蔵も既に北海道でお披露目されてるんだから、もう専用ドッグに隠さなくても良いわけですしね。オレ達も早く東京に上陸できる方が嬉しいんで、全く問題ないですよ。横須賀なら今夜、遅くならないうちに着くんじゃないですか? オレ、皆に伝えて進路変更してきますよ。」

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