表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

祭りの準備⑤

アリスが帰り、ご飯を食べ終え自室で暇にしていると、金髪の少女が部屋の真ん中にやってきた。


「さぁ、行くよ……世界の中心に!」


今から祝福か……どんな事をするんだろう?


「普通で良いよ……多分すぐ終わるから」


何で多分なの!怖くなってきたんだけど……大丈夫だよね!


「それは拓人君次第だよ」


いや、そんなふうに親指を立てられましても……というか、何で祝福が俺次第になるんだろう?


「まぁまぁ、気にしないで……じゃあ、しゅっぱぁっつ」


え、ちょ……何で俺の腰をホールドしてるの。


「はぁぁぁぁ!またかよぉぉ!」


そして俺は、アリスに空から世界の中心に向かって運搬された。





「はぁはぁ、いい加減学んでくれませんかね、アリスさん」


アリスによって俺は、女神様達が住まう場所に飛んできた。


「まぁまぁ、気にしないで、それよりも……来たよ」


アリスの目線には、純白の法衣に身を包み、青色の髪を首まで伸ばしている女性がやってきた。

もしかして、この人が俺に祝福をしてくれるのかな?


「こんにちは、アリス……そこの人間は?」


「こんにちは、私は大武拓人と申します」


名乗ってのはいいが、そこで目の前の女神様は何かを考える仕草をした。


「もしかしてアリス、この人間が」


「まぁ、そうだね……祝福をしてもらう子だね」


「このような人間に、キャロライン様の」


何故か睨まれた……というか誰?キャロライン様?


「まぁ、良いわ……最後の判断はキャロライン様が行います、それに異論はありますか?アリス」


「いや、無いよ」


何か、受ける本人の俺が置いてけぼりな気がする。


「では、キャロライン様が住まう場所に向かいます」


目線が付いてこいを語っている……何で俺を見る目が仇を見るような目なの?


「ねぇ、アリス、俺何かあの人にした?」


「拓人君は特には何もしてないけど……まぁ、祝福を受けようとしてる人が、まぁまぁ偉い人だから、警戒してるんだよ」


まぁ、それなら良いけど……どうしても不安感を拭う事ができなかった。


「あ、あの」


「はい、何でしょう?」


顔は笑ってるけど、怖い……絶対に生物ができない笑顔だ。

凄く整った顔をしている人に笑みを向けられたら、普通は何か自分の中で起きる気がするが……今は冷や汗しか出てこない


「私が祝福を受ける方は一体どのような方なのでしょうか?」


そこで、案内役の女神様が驚愕の表情を浮かべる。


「ま、まさかアリス……教えていないのですか」


そこには、先程までの仇を見るような顔から打って変わって、青ざめたような顔を浮かべていた。


「どうせなら、本人の口から言わせたほうが、威厳が保てそうな気がして」


全てを聞き終えると、何故か肩を掴まれた。


「あ、あの」


「拓人さんも苦労が絶えないと思いますが、あんな魔族に気に入られてしまったので、諦めてください」


一体何の事を言っているのか分からなかったけど、名前を呼んでくれたりと少し、女神様と仲良くなった気がする。


「あ、あの女神様」


「少し待ってください、その呼び方を辞めましょう」


「もしかして、女神様と言う事ですか?」


「えぇ、貴方のことは、個人的に少し気に入りました、ですので、名前を呼ぶことを許可します」


「あ、ありがとうございます?」


何か、女神様に気に入られたらしい……アリスの方を向いても、驚きの表情を浮かべてるだけで、アリスもこの事は把握していなかったらしい。


「ですので、私の事はグロリアとお呼びください」


「わかりました、グロリア様」


「様も不要です」


「し、しかし」


「様も不要です」


「わ、わかりました」


まさか、おんなじ言葉をループする人に出会う事があるなんて思わなかった。


「では、私の案内はここまでですので、あと、アリスはここに残ってください」


「わかったよ」


何故かアリスも一緒にグロリアさんと一緒に残るみたいだ。


「では、行ってきます」


「頑張って拓人君、多分君なら大丈夫だから」


やはり多分という言葉が着くと不安レベルが一気に上る。


アリスから応援?を貰い俺は、目の前の扉に向かって進んでいった。

というか、何で俺はラスボス戦みたいな雰囲気が出てるんだろう。








拓人が扉に入ったのを確認したアリスは、グロリアに確認をとる。


「何で私はここに残らないといけないの?できるならタクトくんに付いて行きたかったんだけど」


「貴方が付いていったら、キャロライン様が祝福をしなかった場合、殴りかかりますよね?」


そこで、アリスは言葉を失う。

キャロラインが拓人に祝福をしない……そういう事をアリスは考えたことが無かった。


「わかったよ、でも、拓人君は祝福を受けてから帰ってくるよ」


「それは、キャロライン様次第です」


「そうだね」


扉の前には、拓人の帰りを信じる、一人の魔族がいた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ