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異能アカデミー夜月学園!!  作者: 稲荷
電光石火の幽霊姉妹 編
7/19

第7話 付き纏ってくるアイツ

お昼休憩、オレはいつものように学園の東舎の屋上で過ごすことにしていた。


「ほらよ。」


と言いつつ誰もいないところに向かって鮭おにぎりを

下から投げる。途中の所でそのおにぎりがピタッと

止まったのを確認すると、オレは屋上の柵に持たれて焼きそばパンを食べ始める。空は快晴。なんというか、俺の心境と真反対だな。

そんな感じで、俯いて焼きそばパンをかじっていると、

俺の上に影がかかった。


桃花台(とうかだい)先輩。」


ふと見上げてみると、朝も中庭で見かけたアイツがいた。あのキョトンとした顔のアイツ。


「なんの用だよ…焼きそばパンはやんねぇぞ。」


オレがぶっきらぼうにそう言うと、彼は無言で俺との間に一人分開けて座り


「一緒に食べましょうよ。」


と言いながら弁当箱のフタを開けた。

オレはチラッと中舎を見下ろしてから。


「断る。なんでアンタと飯を食わなきゃなんねぇんだよ。行くぞ桃。」


とソイツの顔を見ずに立ち上がって校舎内へ戻る。アイツは「ムゥ」と拗ねてるような顔してたがオレには関係ねぇ。サッサと校舎内へ戻った。




5限目後の休憩。

オレはタバコを吸いながら廊下を行く他のヤツらを眺めていた。タバコと言ってもホンモノじゃあねぇ。ココアシガレットだ。道行くヤツらはオレの事を避けてたがこうしてなくても元からだ。


「桃花台先輩!!」


さっきも聞いた元気な声。まさかとは思ったが…

やっぱりアイツだった。


「ココアシガレットですか?懐かしいですね〜。」


とニッコリ笑顔で見てくる。

…コイツも変わってんなぁ…周りから避けられてるやつに

堂々と話すか?普通。


「チッ…お前も早く戻れ。授業に遅れんぞ。」


なんか周りの視線が痛くなってきたので、オレはココアシガレットを噛み砕いて飲み込むと、舌打ちをしてその場を離れた。相変わらず「ムゥ」と拗ねた顔で見てた。めんどくせぇヤツに絡まれちまったもんだ。




帰りのホームルーム後の校門。


「フゥ〜…やっぱり学校終わりのサイダーはうめぇな!」


と学校内から出てきた時に…


「桃花台先輩!!一緒に帰りましょうよ!」

「ブッッッ!?」


と待ち構えていたような感じでそう呼びかけてくるアイツ。おいどうしてくれんだよ。サイダー吹き出しちまったじゃねぇか。まぁ…とりあえず…


「…」

「待ってくださいよー。」


聞かなかったことにして素通りする。が、やっぱりついてきた。…お前のその執念はどこから生まれるんだ。ストーカーすぎて怖いんだが。クソッ…こうなったらっ!


ピッピッピッ…

「ご利用ありがとうございました。」

スチャッ…カチッ!!


電車であそこに行くしかっ…!!


ピピリッ!!

「電車ですか。たまには悪くないですね!」


コイツ…涼しい顔してついてきやがった…しかもいっちょ前にICカード使ってやがる…はっきり言って怖い。

まぁ…仕方ないか。


「まもなく、2番線に電車が参ります。黄色い線までお下がりください。朝日川(あさひかわ)方面の、普通、勢良(せら)行きです。西京(さいきょう)競馬場前、左右(さゆう)豊暮(とよくれ)の順に止まります。電車は、4両です。乗車位置は、丸印の、3番から6番です。この電車は、途中の左右であとから参ります急行にお乗り換えができます。」


そんなクッソ長い放送とともに真っ赤なボディの列車が入ってくる。サッサと乗り込んでアイツが乗ってくる前にドアが閉まることを願ったが、そこまでアホではなかったらしい。しっかりついてきていた。ドアが閉まり、列車はけたたましいモーター音を奏でて走り出した。


「そんでさっきから気になるんだが…なんでついて来るんだよ。」

「なんか、朝見た時から面白そうな先輩だと感じてたので。」


答えは単純だった。随分と面白ぇこと言うヤツだ。


「面白ぇやつだ…だがオレがこれから行くのは

大人の世界さ。アンタにはまだ早ぇよ。」


そう言ったところで隣の駅に着いた。

オレの目的地はココ。だから降りる。コイツもついてきたが、ハッキリ言って分かんねぇだろうな。


「西京競馬場前…競馬ですか?」

「ああ、そうだ。」


そう。オレがこれからやるのは競馬。ギャンブルだ。

コイツは眩しすぎる笑顔でついてきてるが…秒で終わるぞ。


「アンタ、小銭はあるか?」

「え?あ、ありますが…」

「じゃあこの18頭から好きな馬を2頭選んでオレに100円貸せ。チケット買ってやるから。」


そう言ってオレはディスプレイを指さす。これからやるのは将来有望な馬が出るGIレース。今はシーズンが始まった位の時期だ。将来のオレの生活費がかかってるからな。偵察も含め、しっかり見極めねぇと。


「じゃあこの2頭で」

「それでいいんだな?」

「はい!名前がなんか強そうな順番で選びましたけど。」


そんな事を考えている間に、コイツは決めたらしく、オレに100円渡して馬の番号を指さした。

…名前が強そうだから決めた?

おいおい、そんなヤワな話じゃねぇぞ?

まぁ、せいぜい楽しめ。


「へ〜。君のお姉ちゃんっていつもこうなんだ。」

「…どうした?」

「あっ。いえ何でも。」


観覧席へ向かっているとボソッと呟くようにコイツは

そう呟いた。オレはそれが少し気になったが、気にせず席に座る。…まさかな。


「あっ。始まった。」


始まったか。まぁ、これは2000m。すぐに終わるさ。

結果は…


「ウソ…だろ?」

「え?なんか当たっちゃった。」


俺が負けてコイツが勝った…。は?マジかよ。

最近勝ちばっかりだったから反動が来たのか?


「…なんかいっぱい貰っちゃった。」


換金しに行くと金額は驚きの6万円。マジかよコイツ。キョトンとした顔しておきながら100円を600倍にしやがった…


「チッ…今日の所は帰るか…アンタも早く帰れ。

それともうオレと関わんな。悪い方向にしか行かねぇよ。」


オレは舌打ちをして駅へ向かっていった。

でもなんだろうな…この違和感…なんかオレのこと、他と違う目線で見ているような…。

まさか…本当に…()()()()のか?








《キャラクター紹介》

名前:桃花台(とうかだい) 小牧(こまき)

仮名:ナシ

種族:人間

性別:女

所属:夜月学園(やづきがくえん)


能力:まだ戦闘データが無いので不明


技:上に同じ


好物:賭け、ココアシガレット、競馬


特技:

賭け事

特に競馬は大得意。毎日のように近所の競馬場に通っているが、予想をはずすのは年に数回程度。


その他の情報

いつも学園で一人で過ごしているクール系女子。雨の日だろうが中庭で過ごしている。重度の賭博癖で、やる事なす事だいたい賭け。よく生徒会の竹千代(たけちよ)が注意しているが、ガン無視で過ごしており、先生達も諦めムード。彼女の周りには何かがおり、怪奇現象が起こる。

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