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異能アカデミー夜月学園!!  作者: 稲荷
電光石火の幽霊姉妹 編
6/19

第6話 朝に起きた怪奇現象

「さて、もう少しで学校だ〜。」


たくさんの生徒が歩く大通りを、僕は進んでいた。

今日から本格的な授業が始まる。ちょっとウキウキしてるのは僕だけではないだろう。


「あっ。勝守(かつもり)くん!!一緒に行こ?」

「あ、叶音(かなと)くん。朝から元気だね。」


元気に話しかけてくるこの可愛らしい男の子は僕の同期。安城叶音だ。今日も朝から太陽のように明るい笑顔でニコニコしている。せっかくだから二人で行く事にした。


「もうすぐ校門だ〜。」

「人が多いねぇ。」

「まぁ、中高一貫だし。仕方ないか。」


なんてヤレヤレという顔でそんな事を話す。

そして校門まであと10メートルぐらいの所だろうか。


「おはようございますッス!!」

「「チョワッ!?」」


そんなバカでかい声に2人同時に驚いてしまった。


「耳が〜…ってあ!誰かなと思えば…」

「ん?武士(もののふ)先輩!!」

「おっ!君達は昨日の…!!」


そのバカでかい声の主は、昨日生徒会室で見たばかりの

武士(もののふ)竹千代(たけちよ)先輩だった。風紀委員も兼ねてると言っていたので、おそらくその活動だろう。


「二人とも元気そうでなによりッス!!

少し待ってて貰えるっすか?これからよく会うから、色々知っておきたいっす!」


先輩はそう話す。二人揃って今日は何も頼まれ事が無いので快くOKする。先輩もなんだか嬉しそうだ。


5分後…


「お待たせッス!!行きますよ!!」

「「はい!!」」


あいさつ運動が終わり、先輩がそう話してきた。

僕たちは三人横に並びながら校舎内を歩いていく。


「それで、二人はこれから情報係として働いて貰うッス!!二人なら大丈夫ッスよ。俺が保証するッス!!」


校舎内を歩きながら先輩は、自分の経験を基にこれからどういうことを僕たちがしていくのかを教えてくれた。

案外接しやすい先輩だ。

そんな話をしながら渡り廊下に出たとき、

中庭に居る一人の女性が僕の目に止まった。クール系の服で、少し不良っぽい感じの女性。思わずその場に立ち尽くしてしまった。先輩が話しかけてくる。


「新城くん?何かいました…ってあ〜!!また君っすか!?

花壇の柵にもたれるなと何度言えばわかるんすか!

ちょっと!聞いてるっすか!桃花台(とうかだい)さん!!」

「あ?なんだまたアンタか。今度はなんの用だ?」


訂正。不良っぽいではなく不良だ。口の利き方がそれだ。武士先輩は色々言っているが、桃花台さんと呼ばれたもう一人は全く聞く耳を持っていない。またという事は常習犯なんだろう。


「チッ…めんどくせぇ…桃。」

ガサガサッ!!

「ヒッ!?」

「ちょ、なんですかいきなり!?」

「…?」


桃花台先輩が舌打ちして「桃」と人の名前を呼ぶと近くの草むらが揺れる。思わず身構える僕ら。叶音は「?」

という顔をしたまま動じない。そしてガサガサと揺れる草むらから出てきたのは…


ポイッ…パサッ。

「…え?」


ただのクマのぬいぐるみだった。


「なんだ〜…ただのぬいぐるみッスか〜。助かッ…」

「…フッ…(やれ。)」


と武士先輩が安堵したとしたと同時に桃花台先輩もニヤッと笑う。

次の瞬間。


フワッ。

「ギャァァァァ!!ぬいぐるみが動いたァァァァァ!?」

「ちょちょちょなんですか先輩あれぇぇぇ!?」

「…?」


突然。クマのぬいぐるみが自力で立ち上がった。僕と先輩は飛び上がってまだ「?」という顔をしている叶音の後ろに隠れる。


「じ…実は桃花台さんの周りにいると突然あんな風に心霊現象が起こるんっすよ…」

「ガクブルガクブル…」

「…心霊現象?」


武士先輩がそう説明してくれたが、僕は怖すぎてガクガク震えたままだった。ホントに怪異の類は勘弁して欲しい。そして叶音。君はどうしてそんな涼しい顔して立ってられるんだい?見えてはいけない何かでも見えてるのかい?


「なんか叶音さん大丈夫そうですし…あとは任せたッス!!じゃ!!私はこれから大事な用事があるので〜!!」

「あっ!ちょ!先輩待ってくださぁぁぁい!!叶音も行くよ!!授業始まるから!」

「え?あ、うん。」


いちばん最初に動いたのは武士先輩。逃げないでください。僕らの中で1番年上なの先輩ですよ!?それに続くように僕も叶音の手を引っ張って教室へ向かっていった。




「…変なヤツ。とりあえず()()()も行くか。」


誰も居なくなった中庭。オレも自分の教室に向かう事にした。高等部の校舎へ移動し、階段を上がり、2階の教室の扉にオレは手をかける。


つまんねぇ一日の…始まりだ。

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