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異能アカデミー夜月学園!!  作者: 稲荷
電光石火の幽霊姉妹 編
10/19

第10話 彼岸と此岸を超えた絆

「フッ…面白いじゃない。」

「後悔しても知らねぇからな?」

「後悔するのは、どっちかしら?」


私は小牧(こまき)を嘲笑うかのようにそう言った。

所詮、ずっとぼっちで過ごしてきた陰キャよ。大した運動もしてないでしょうね。


「オラァ!!」


彼女は私に真正面から突っ込んできたと思えば、すぐにアタシの腹部に拳を放ってきた。


「(フン。アンタのパンチなんて痛くも痒くもない)」


そう思っていた。これを受けるまでは。


「グッ!?(何よこの威力、ただのパンチのはずなのに、なんでこんなに重たいの!?)」


アタシはよろめいた。落ち着けアタシ。たった一発よ。何をそんなに慌ててるの?そう自分をなだめ、すぐに向き直るが、その頃には…


「オラ!!」

「ウッ!!」


オレの拳がヤツの顎をしっかり捉え、綺麗なアッパーカットを決めていた。だが、これで終わりじゃねぇ。


「やぁっ!」

「アウッ!!」


その先にいた桃が、ヤツの背中を蹴って空へ打ち上げる。


「行くぜ!!」

「オッケー!!」

「「『疾風迅雷!!』」」


オレと桃は電気を身体に纏わせると、空へ飛び上がった。


「喰らえ!!」

「ギャッ!!」


最初はオレだ!!ヤツに回し蹴りを放って蹴飛ばす。


「そーれっ!」

「アグッ!!」


次に桃。またオレの方に蹴り返す。


「落とした方が負けな!オラ!」

「いいねそれ!よっ!」


オレと桃は、冬美(ふゆみ)をサッカーボールのように扱って翻弄する。それを十往復繰り返した。


「オラ!行くぞ!」

「あいわかった!!」


最後にオレがヤツをさらに上へ蹴り上げて桃に合図を出す。


「「『名電桃花(めいでんとうか)』!!」」

「ギャァァァァァッ!!」


ドカァァァァァンッ!!


最後はオレと桃、二人同時に上から電気を纏ったパンチを見舞ってヤツを地面に叩きつける。チェックメイトだ。


「勝負あったな。」

「これが…」

「「彼岸と此岸を超えた私たちの絆だ!」」

「ウッ…ウウ…」


ヤツはどうやら瀕死みたいだ。さっきまで調子ぶっこいてたのにこのザマ。ひでぇ有り様だ。


「ふぅ〜せいせいした。帰ろうぜ。」

「そうだね!」

「少しは心が軽くなった?」

「おうよ!でもなぁ…」

ギュルルルルルッ…

「腹が減った。」


そう話すと同時に、オレの腹からバカでかい音。

めちゃくちゃ動き回ったからな。腹が減ったんだろ。


「ウフフ。姉ちゃんお腹すきすぎでしょ。」

「なっ…笑うな!…フッ…ハッハッハ!!」


桃のイタズラっぽい笑いにちょっとキレたが、次の瞬間にはオレも大笑いしていた。こんな大声で笑ったのは初めてかもしれない。


「フフフ。良かったら僕の所でご飯食べてく?もうこんな時間だし。」

「じゃあお言葉に甘えるぜ。」

「どんなご飯なんだろー♪」


叶音の誘いにオレも桃も賛成する。

…ダメ元で言ってみるか…


「なぁ叶音。」

「どうかした?」

「オレ、家がボロアパートでさぁ。その…」

「じゃあ僕の家で暮らす?部屋はあるよ?」

「…!!いいのか?」

「もちろん。さっきも言ったじゃん。先輩と居るとなんか楽しそうだ。って。」


あっさり言い当てられたオレはビックリしたが、すんなりOKしてくれたのでホッとした。


「…それじゃ、お前に賭ける!」

「これからよろしく!」


そうしてオレと叶音は、ガシッと握手を交わした。

不意に


「2人ともおめでと〜。新婚生活楽しみな〜?」

「えっ!?」

「なっ…まだそういう関係じゃねぇよ!!逃げんな!!」

「やーだよ〜♪」


と桃がニシシという顔でそう言ったので、二人とも赤面してオレは桃を追い回す。


「まだって事は…」


ふと叶音がそう呟いた。


「え?…まぁ、そうなるかもな。」

「その時になったら改めてよろしく!」

「ああ。アンタとなら楽しくなりそうだ!」


そんな事を話しながら、オレたちは駅へと続く道を歩いていった。




翌日…


新城(しんじょう)くんおはよ!」

「あ、叶音おは…よ!?」

「ん?どうかしたか?」


叶音に声をかけられて振り向いた僕は思わず青ざめた。だって、そこに前も会った怪奇現象を起こす先輩が居たのだから。


「へ〜。そんな事が…」

「てな訳で、これからよろしく頼むぜ?」

「あ、はい。お願いします…ヒッ!?スケッチブックが!」


なんとなく理解は出来たので改めて先輩と握手した。その時に横から急にスケッチブックが出てきたんだからビックリだ。


「ん…?「桃花台桃です。よろしくお願いします。」…?」


まだこれに慣れるには時間がかかりそうだと思った僕と、


「ギエェェェッ!?南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏!!」


相変わらずビビりっぱなしの武士(もののふ)先輩だった。








《キャラクター紹介》

名前:桃花台(とうかだい) 小牧(こまき)/(もも)

仮名:ナシ

種族:小牧=人間、桃=幽霊

性別:どちらも女

所属:夜月学園(やづきがくえん)


能力:

1.電気を操る能力

電気を発生させて、体に纏わせたり飛ばしたりする能力。

もちろん触れた相手は感電する。


2.一心同体

二人の脳内で会話して感情を共有したり、二人の動きをシンクロさせたりする能力


技:

疾風迅雷(しっぷうじんらい)

電気の力を使って高速で動き回り、相手に一瞬で大量のダメージを与える。


名電桃花(めいでんとうか)

二人の息を合わせて多種多様な攻撃を行う技。


好物:

小牧=ココアシガレット、競馬

桃=風船ガム(特に桃味)


特技:

小牧

・賭け事

ギャンブルはなんでも得意。


・誰かを驚かす。


その他の情報

人間と幽霊の姉妹。桃は何年も前に重い病で亡くなったが、閻魔さんをフルボッコにしてまで無理やり来たらしい。

小牧はギャンブル精神が強く、やる事なす事だいたい賭け。

仲がいいが、お互いで同じことを言ってしまうなど、姉妹によく見られる光景も度々ある。

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