ダンジョン
部屋には、椅子がいくつか置いてあり、前にテレビのようなものが置かれていた。
「君、転生者でしょ?前のダンジョンで聞いたんだ。いろいろ教えてあげるから、座って」
と言われて、席についた。
「この世界にはダンジョンと呼ばれる区域が幾つもあって、わたしたちはそこでパーティと呼ばれる4人〜8人から構成されるチームで挑戦して、中にいる魔物を倒して、
素材をゲットしたりストレス発散したりするの。」
「成程ですね。」
「で、パーティ、武器、冒険者にはF~Sのランクがあるの。」
彼女はそう言って、目の前のテレビのようなもののボタンを押した。
すると、表が出てきた。
「これはパーティ名、構成メンバー、順位、使用武器を順位順に並べたものよ。
2ヶ月に一回、取った素材の総量でランク、順位分けがあるの。
1位〜20位がSランク、20〜150位がAランク。それ以降は200位ずつくぎられるわ。」
俺はもう一度表をまじまじと見た。
第一位 78990365pt 「八夜行」
リーダー ローレンス・ガロア(剣士)
「その「八夜行」っていうパーティは5年連続で一位なんだよ。
8人の古くからの友人から構成されるフルパーティーということしかわかっていないから、伝説なんじゃないかっていう噂もあるけど。」
と言ったあと、彼女は少し下を差した。
「そしてこれが私たちのパーティ「深空」。第126位。Aランク。
5人のメンバーで構成されていたんだけど、一人抜けちゃってね。そこで代わりに君に入ってほしいんだ。」
「…わかりました。」
気は進まないが、助けてもらったし、やることもないからすることにした。
「よし。じゃあ、早速ダンジョンに行こう。ついてきて。」
この世界には役職が7つある。
剣士、魔道士、狙撃手、回復士、防撃士、情報士、援助士の7つだ。
剣士は近接攻撃、魔道士は魔法攻撃、狙撃手は遠距離攻撃、回復士は回復魔法、
防撃士は障壁などの防御、情報士は地理的案内や魔物の知識、援助士はサポート魔法や武器の手入れなどを行う。
このうち、剣士、魔道士、回復士、防撃士は絶対に必要であるらしい。
「深空」では、俺は剣士を担当し、ロピタルは魔道士を担当するらしい。
あとは回復士、防撃士、狙撃手もいるが、今出掛けているらしく、ダンジョンで落ち合おうということだった。
さて、今俺たちのついたダンジョンは「天空の迷宮」というダンジョンらしい。
なんでも最初の調整にはちょうどいいらしい。
というわけで、俺とロピタルはついたわけだが…
「おい、お前は本当に馬鹿だよな。」
なんか変なのに絡まれた。
「Sランクのくせに変なのにつるみやがって、俺のチームに来いよ、なあ?」
こいつは第十一位のチーム「AK6」というチームの代表らしい。
変な髪型をしている。まずそのことを突っ込みたいが、
「奥にいるその雑魚は何?2μ秒で殺せそうだな。」
40cmくらい離れてるから、ここまで移動するのに2μ秒かかりそうだけどな。
周りにいるだれも、受付すらも止めないのは、こいつがSランクのチームリーダーだからなんだろう。
「なあ、こっちのチームに来いよ〜。」
「おい。」
こいつが俺らに話しかけてきた段階から周りが静かになったので、俺の冷たい声がよく響く。
「Sランクだがなんだか知らんが、帰れ。お前の行動を見てると共感性羞恥で死にたくなる。」
「あ?」
と言った時、後ろから少し年上の男と若い女、メガネをかけた女が出てきた。
「ラピタル、大丈夫?」
とメガネの女が言った。
「ラピタルに手を出すなら容赦しねーぞ、バルト。」
と男が言った。
「ハッ」
とバルトというらしい変な髪の男が言った。
「お前らが束になってもー」
敵わない、と言いたかったらしいが、それは言えなかった。
彼は急に体から血を出して倒れたのだ。
見ると、全身のいろいろな箇所に深い傷があった。
「…どうやってつけたんだろう…。」
とラピタルがつぶやいた。
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