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能ある剣士は存在をも消す  作者: メニスカス
2/2

ダンジョン

部屋には、椅子がいくつか置いてあり、前にテレビのようなものが置かれていた。

「君、転生者でしょ?前のダンジョンで聞いたんだ。いろいろ教えてあげるから、座って」

と言われて、席についた。

「この世界にはダンジョンと呼ばれる区域が幾つもあって、わたしたちはそこでパーティと呼ばれる4人〜8人から構成されるチームで挑戦して、中にいる魔物を倒して、

素材をゲットしたりストレス発散したりするの。」

「成程ですね。」

「で、パーティ、武器、冒険者にはF~Sのランクがあるの。」

彼女はそう言って、目の前のテレビのようなもののボタンを押した。

すると、表が出てきた。

「これはパーティ名、構成メンバー、順位、使用武器を順位順に並べたものよ。

2ヶ月に一回、取った素材の総量でランク、順位分けがあるの。

1位〜20位がSランク、20〜150位がAランク。それ以降は200位ずつくぎられるわ。」

俺はもう一度表をまじまじと見た。

第一位 78990365pt 「八夜行」

リーダー ローレンス・ガロア(剣士)

「その「八夜行」っていうパーティは5年連続で一位なんだよ。

8人の古くからの友人から構成されるフルパーティーということしかわかっていないから、伝説なんじゃないかっていう噂もあるけど。」

と言ったあと、彼女は少し下を差した。

「そしてこれが私たちのパーティ「深空」。第126位。Aランク。

5人のメンバーで構成されていたんだけど、一人抜けちゃってね。そこで代わりに君に入ってほしいんだ。」

「…わかりました。」

気は進まないが、助けてもらったし、やることもないからすることにした。

「よし。じゃあ、早速ダンジョンに行こう。ついてきて。」


この世界には役職が7つある。

剣士、魔道士、狙撃手、回復士、防撃士、情報士、援助士の7つだ。

剣士は近接攻撃、魔道士は魔法攻撃、狙撃手は遠距離攻撃、回復士は回復魔法、

防撃士は障壁などの防御、情報士は地理的案内や魔物の知識、援助士はサポート魔法や武器の手入れなどを行う。

このうち、剣士、魔道士、回復士、防撃士は絶対に必要であるらしい。

「深空」では、俺は剣士を担当し、ロピタルは魔道士を担当するらしい。

あとは回復士、防撃士、狙撃手もいるが、今出掛けているらしく、ダンジョンで落ち合おうということだった。

さて、今俺たちのついたダンジョンは「天空の迷宮」というダンジョンらしい。

なんでも最初の調整にはちょうどいいらしい。

というわけで、俺とロピタルはついたわけだが…

「おい、お前は本当に馬鹿だよな。」

なんか変なのに絡まれた。

「Sランクのくせに変なのにつるみやがって、俺のチームに来いよ、なあ?」

こいつは第十一位のチーム「AK6」というチームの代表らしい。

変な髪型をしている。まずそのことを突っ込みたいが、

「奥にいるその雑魚は何?2μ秒で殺せそうだな。」

40cmくらい離れてるから、ここまで移動するのに2μ秒かかりそうだけどな。

周りにいるだれも、受付すらも止めないのは、こいつがSランクのチームリーダーだからなんだろう。

「なあ、こっちのチームに来いよ〜。」

「おい。」

こいつが俺らに話しかけてきた段階から周りが静かになったので、俺の冷たい声がよく響く。

「Sランクだがなんだか知らんが、帰れ。お前の行動を見てると共感性羞恥で死にたくなる。」

「あ?」

と言った時、後ろから少し年上の男と若い女、メガネをかけた女が出てきた。

「ラピタル、大丈夫?」

とメガネの女が言った。

「ラピタルに手を出すなら容赦しねーぞ、バルト。」

と男が言った。

「ハッ」

とバルトというらしい変な髪の男が言った。

「お前らが束になってもー」

敵わない、と言いたかったらしいが、それは言えなかった。

彼は急に体から血を出して倒れたのだ。

見ると、全身のいろいろな箇所に深い傷があった。

「…どうやってつけたんだろう…。」

とラピタルがつぶやいた。

読んでくださってありがとうございました。

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