エイリアンの密談
山の頂上の観測所にある大きなパラボラアンテナが、遠い空からやってきた電波を受信した。
解析してみると、何やら侵略を目論むエイリアンの会話らしいことが判明した。
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「ワレワレハ、ウチュウジンデアル」
「通信機で遊ばないでください、隊長」
「すまん。ところで、コロニーの形成は順調かな?」
「はぁ。それが、なかなか難航しておりまして」
「それは、いかんね。何が問題なんだ?」
「まず、こちらの農作物を買ってくれないのです。食文化の違いが大きいかと」
「食えない訳じゃないんだろう? まだ自分たちの食文化に馴染んでない幼体たちに、支援と称して食べさせてしまえ」
「了解であります」
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「ワレワレハ、クリエイターデアル」
「通信機で遊ばないでください、隊長」
「すまん。ところで、コロニーの形成は順調かな?」
「はぁ。それが、なかなか難航しておりまして」
「それは、いかんね。何が問題なんだ?」
「最終破壊兵器の撤廃を訴え、駐留している我が軍への風当たりが強くなっております」
「フン。防衛を肩代わりしてやっているというのに、生意気だな。身近な仮想敵の存在を知らしめて、黙らせろ」
「了解であります」
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「ワレワレハ、フォーストトモニアル」
「通信機で遊ばないでください、隊長」
「すまん。ところで、コロニーの形成は順調かな?」
「はぁ。それが、なかなか難航しておりまして」
「それは、いかんね。何が問題なんだ?」
「食糧自給率を下げることには成功したのですが、出生率が鰻登りになっております。このままでは、こちらの個体数を追い抜くのも時間の問題かと」
「では、メスにもオスと同等に働くよう誘導するんだ。さすれば、繁殖力は下がるだろう」
「了解であります」
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「ワレワレハ、スカイピープルダ」
「通信機で遊ばないでください、隊長」
「すまん。ところで、コロニーの形成は順調かな?」
「はぁ。それが、なかなか難航しておりまして」
「それは、いかんね。何が問題なんだ?」
「出生率は下がってきました。しかし、世界語として教育させている我が母語の定着率が、今ひとつ芳しくないのです」
「自虐史観とセットで、自語に対する劣等感を植え付けておけ。自語しか話せないのは恥ずかしいことだと刷り込めば、いやいやでも習得するだろう」
「了解であります」
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通信は、ここで途切れている。コロニーを完成できたかどうかは、いまだ謎のままである。
ところで、エイリアンという言葉には、異星人という意味以外に、別の意味があるのをご存知だろうか?




