雪が舞い降りる真夜中に願いは叶う
粉雪が舞い降りる 寒い冬の日 大きな窓から
小さな女の子が 空を見上げて 寂しそうにしています
白いふわふわした 雪は空から たくさん舞い降りてくる
ふわふわ 舞い降りる雪は まるで妖精のよう
大好きなパパが買ってくれた
毛糸のモコモコあったか帽子を被って
大好きなママが買ってくれた
モコモコあったかの手袋とマフラーをしてもらって
おばあちゃんが、お庭に連れてきてくれました
『うわぁ つめたいね おばあちゃん』
小さな女の子は 大好きな パパとママが買ってくれた
帽子と手袋とマフラーを いつも大切に抱えています
でも今は、外の寒さから 小さな女の子を
守るように 小さな頭をすっぽり覆い
首にはしっかり巻かれ 両手もモコモコが包んでいます
小さな女の子の パパとママはとても忙しく夜中しか帰ってこられない
『さぁ、 お家の中に入りましょうね』
おばあちゃんが 優しく 語りかけます
おばあちゃんが 大切な モコモコの
帽子と手袋とマフラーの 雪を払ってくれました
小さな女の子は モコモコの帽子と手袋とマフラーを抱きしめます
眠る時も モコモコの帽子と手袋とマフラーを枕元において眠ります
小さな女の子は 夢を見ました
大好きなパパとママに 抱きしめてもらっている夢でした
ぎゅっと大きなやさしい手で 小さな女の子を守るように抱きしめます
そして小さな女の子の髪に、可愛い真っ赤なリボンをつけてあげます
小さな女の子は、とてもあたたかい気持ちになりました
朝 目が覚めて 大きな窓に映る髪に、夢で見たのと同じ可愛い真っ赤なリボンがついています
夢のなかで見たことが本当に起こっていたようです
小さな女の子の小さな小さな願いは
夢でもいいから大好きなパパとママにあいたいでした
雪が舞い降りる日に小さな女の子の願いが叶えられました
小さな女の子の 大切なものが またひとつ増えました