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ザコの僕には無理だと思うのですが  作者: 柚穐
1章 少年期
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冒険者と森の魔女

そして、戦闘訓練終了後はザクスはシンヤさん達を連れ、家で昼食をとってから、森の魔女の所に連れて行くという約束を果たすことになっていた。


ザクスは村の壁の外に正面の門から初めて出た。

そして、ザクスの案内で森の魔女の所まで移動した。


ザクスが先頭を歩き、時々止まって話しかけたが、シンヤさん達はなぜ止まるのかと思いつつも同じように立ち止まって待つようにしたら、かなりの時間歩いたように感じたにもかかわらず、一度の戦闘も行うことなく、森の魔女の所にたどりつき一行は非常に驚いた。


シンヤさん達は戦闘能力や魔法の才能がないことは戦闘訓練で理解したが、本当に危険な草原や森を無戦闘で移動する能力をザクスが持っていることを身をもって経験した。


この能力で出会った地点まで来たのだと理解したら、非常に特異な能力だと感じた。

それにザクスの戦闘能力の無さは非常に危うい状態であるとも感じさせられた。

魔物に見つかれば命はない。


案内される前々日や前日は草原や森でシンヤ達は狩りをした。

村の周りの草原の魔物は冒険者の上級でチームで倒すべき魔物の強さだった。

そして、森の中の魔物の強さは特上級のチームか上級チーム複数で、魔物一匹を狩るべき強さだった。

それだけの強さの魔物の嗅覚や探知能力はとても優れている。

簡単には見逃されない。


しかし無事に着いてしまった。しかも、エンカウントなしで。


ザクスはこの小屋に『森の魔女』のデロさんがいると紹介した。

小屋に近づき、蔦の葉にキスをし、キスした葉を両手で拍手し叩いた。

すると、扉が自動的に開いた。

そしてザクスが中に入り、呼びかけたので、ザクスの能力に皆驚き少し驚嘆しながら小声で会話していたシンヤ達は慌てて小屋に入った。


扉が閉まった小屋の中は相変わらず暗かった。外の光は入らない。

燭台に火が少し灯っているだけだった。


その光でザクスを視界にとらえていたシンヤたちはどこに行くのかと思いつつ、見守りつつ、ついていくと下り階段を下り、扉の前で誰かと会話しているのに気が付いた。そして追いついて皆が立ち止まると


「この人が『森の魔女』のデロさんです。そして、こちらの方々が、デロさんに会いたいというので連れてきた方々で、黒髪の男性がシンヤさんで銀髪の獣人がキョウさん、金髪の女性がフーネルさん、緑髪のエルフの女性がテラさん、茶髪の女性がメイドのメイリアさんです」


とザクスが紹介した。


「そうかい」

とデロさんは返事をした。


「初にお目にかかります。シンヤ、マガミ・シンヤです。『森の魔女』のデロさんにお願いやご相談があってまいりました。お話をお聞きいただけますでしょうか」


「わかった。話を聞こう」


すると、


「大切な、難しい話だから上に行っていましょうか。ザクス」


とメイリアさんはザクスの退席を促した。

何もすることがなく、メイリアさんとの会話も続かず、メイリアさんに冒険の話を聞いてもなんか事務的な内容が多く、物語の盛り上げがある語りとは程遠く、棒読みに近い語り口だったため長時間聞いていられなかった。そのため、寂しく暇な時間を過ごした。


一度ザクスは一人で帰ることを伝えたが、冒険者としての責任問題もあり、

「一人で帰すことはできません」

と言い切られてしまい。待つしかなくなってしまった。


かなり時間が過ぎた。

メイリアさん以外の4人の冒険者が階段を上ってきた。

やっと帰れると思って、少し気が楽になった。


そして、帰りもザクスの先導でローレム村に帰った。

やはり、魔物との戦闘はなかった。


帰るときにシンヤさん達と少し話した所、まだ、デロさんと話をする必要があるので、しばらくはこの村に残るという事だった。


で、戦闘訓練に付き合うといわれた。

ザクスは試練という名のしごきが続くのかと理解し、小さくため息をついた。


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ザコの僕には無理だと思うのですが1章~サイドストーリ~
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