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悪魔を哀れむうた(ロング)

(´・ω・`)この話を考えながら職場で仕事していたので。まだ、若い女性に”なにかにゃ?”と言ってしまい。氷付いてしまいました。

この頃になると、一部のダークエルフが”雇ってくれ”とか”帝国軍に入隊したい。”と連絡所に訪れる者が多くなった。

軍に世代交代は必要だが、現在は帝国軍の維持に手一杯だ。何せ、二つの魔王軍を丸抱えしているのだ、工兵隊も帝国内の開発が一段落したら大部分、解散するつもりだった。

工兵隊自体が職業集団みたいな物なので。自警団や開拓団で食べていけるハズだ。

ダークエルフ自警団を紹介していたが、自警団員が雇ってくれと言ってきた。

おかしいので長老会に話を聞くと最近、物価が上がっている、自警団は基本的に給料が出ないので他に仕事をしている場合が多い、物価が上がって生活できない団員が多いという話しだ。

以前は、酒と食い物が出るので若い奴らは率先して入っていたらしい。

確かに産業が無く物が入ってきているので現金が流出しているハズだが。今は帝国軍兵士の給料と飲み食いで経済が回っているはずだ。

いろいろ調べさせると、悪魔族の商人、”モゴルゴ”がどうやら不当に値段を吊り上げているらしい。

現在は運河の能力に限界があるので、軍船と民間商船の割合を変更したばかりだ。

どうやら、金に飽かして、船腹を独占しているらしい。

「悪魔族か…。リリン、ジズ、モゴルゴと言う悪魔を知っているか?」

「え、ええっと…。悪いうわさしか知りません。」

「こーてーヘいか、モゴルゴは悪魔族の議員で商人です、帝国への戦争を議会で提案した議員の一人です。できたばかりの帝国で憲兵の取締のため商売がダメになったので戦争を提案したとウワサです。」

リリンが幼女モードではなく本気モードだ。かなり悪どいコトをしているのだろう。

しかし利益の追求は商人の性。法を犯していない者に断罪はできない。

「ほう、ソレはすばらしいな、帝国に悪魔領を献上した第一人者ではないか?そして、今もダークエルフ領の経済に貢献している。ぜひ、呼んで誉めてやらねば。」

「エガシラ、本気か?」

「うむ、キャッチボールの相手に相応しい相手だ。」

「せっかく作った国土が穴だらけになるのは問題ですにゃ。」

「キャッチボール?なんやね、おもろそうやね。」

「だれか、治療の心得の在る者は居ないか?」

「え~?いちおう、ハイヒールは一日一回だけはできるで~。」

シハルがおずおずと手を上げる。なんだ、このナゴヤ嬢、意外と高性能だな。乙πだけではないのか。


後日、呼んだ、モゴルゴは悪魔族なのに、スリムでなくブタ人の様な体型だった。ブタ人はスモウレスラー系なので、モゴルゴはただのコッテリでぶだった。

「お嬢様方もお替りなく光栄の痛みでゲス。」

声をかける悪魔ブタは何かゲスい妄想を隠そうとしなかった。

ネコミミ女中のノートが公式発表として使用されているので、巷では、皇帝が”絶倫だ”とか”性獣だ”と不名誉な話をされている。

きっと彼の脳内では、あっは~んで、うっふ~んなジズとリリンがぐっちょぐっちょになっているのだろう。

思想に自由は重要だが、時と場所を選ばなければならない。

リリンは生理的に受け付けないようで、表情が無い。

「貴公は我が帝国領民として。良く働いているようだ、あって貴公の話を聞きたいと呼んだ。」

「はい、皇帝陛下様のおかげをもちまして良い商売をさせていただいてますゲス。」

「ふむ、最近、ダークエルフ領で適正ではない価格で商品が流れていると言うウワサを聞いた。何か知らないか?」

「皇帝陛下のご采配により、このダークエルフ領は目下、飛ぶ鳥を落とす勢いで景気が良くなっております。どうしても、品薄になり物が少なくなれば値段が上がるのは必至でゲス」

「ほう、では、倉庫には物が無いと言うのか?」

「も、もちろんでゲス、ただ、倉庫に在ってもゲス、もう既に買い手がついているんでゲス。」

「ほう、買主は何を考えて倉庫に置いているのであろうな?話を聞きたい、誰が持ち主はだれだ?」

「そ、それは、商売人の掟、あ、相手のコトは秘密でゲス。」

随分、汗を掻いているモゴルゴ。

「モゴルゴと言ったな、聞けばお前は旧悪魔国の議員で開戦派で在ったと聞く。」

「へ、へえ。」

「武人は戦の結果に責任を取らねばならんが、商売人は売買の結果に責任を取らねばならん。ソレは、信用と言うらしい。議員は結果にどうするのだ?」

「わ、わたしは議員を辞職したでゲス。」

汗で池が出来そうな程だ。席を立ってモゴルゴに近づき耳元で話す。

「モゴルゴよ、俺は、別に怒っている訳でも、怨んでいるわけでもない。イロイロ大変だったが、結果として美しい娘を二人も手に入れた。」

リリンが後ろでぶつぶつ言っているのが聞こえる、まだなにもされていない…。

モゴルゴの表情が緩む。

「で、でわ。」

「うむ、褒美を取らそう。」

そのままモゴルゴを背中から足はらいで引き倒すと。そのまま、寝技に入った。

縦四方固めである、力を加減したが締める時、ベキベキと骨の折れる音がした。

「ぎゃああああああああああ~!!」

叫ぶ、モゴルゴを開放して、にサイドトライセップスのポーズを取り言い放つ。

「悪行は許しがたい。魔王ベルゼーとの約束が在る為、命だけは助けてやろう。シハル。コイツにハイヒールを掛けてやれ。」

「は~い、わかったなも。」

「ああ、シハル、そのままで良い。その姿勢で掛けてやれ。」

「え~、伸びてついてしまうで?」

「酷いでゲス!!」

「帝国の法に楯突くならば”キャッチボール”の相手にしてやる!!」

「”キャッチボール”とは陛下の投げた球をお前がキャッチして投げ返すあそびだにゃ。魔王ブッチもドラゴンもキャッチできなかったにゃ。」

「あれは当たってしまったから”デッドボール”だ。」

「デッドボールは止めて!!ドラゴンが落とされたのをみたでゲス。」

「お前がキャッチすれば大丈夫だ!!」

「そんな!無理でゲス!!」

ハイヒールで直った背骨をさすりながら立ちあがる。モゴルゴ。

「ほう、前より背が高くなったから、スリムになったな。」

ただし、胴が異常に長い。

「うう、何故こんなコトになるんでゲス…。」

「貴公は我が帝国内で商業活動を行うのはなんら問題は無い、しかしソレは帝国の発展の為ならばのこと。商品の買占めや、売り惜しみは商人の技の一つかもしれないが。ソレは自分の力量を良く知った上でのことだ、大きな力を持つ者は自分を律してその力を使わなければならない。」

「よくわからないでゲス。」

「金に飽かせてアホなコトすると迷惑するヒトが増えるから、止めろ。やめなければキャッチボールだ。」

「わかりましたでゲス。」

モゴルゴの占有していた貸し倉庫は無くなり、物資が市場に流れ始め物価が安定しだした。

その後、モゴルゴもダークエルフ領内から居なくなったらしい。

アレだけ胴体が長ければ目に付くが見た噂を聞かない。

おそらく、細々と何処かで、悪魔な商売をしているのであろう。

ぼろ儲けは出来なかったが、損はしていないはずだからな。


物価が落ち着いて、運河を視察する。

運河の港は活気がある、ダークエルフの子供たちが桟橋から飛び込んで泳いで魚を捕っている。

内陸の川から水を供給しているので、どうしても魚が入ってしまうのだ。

微笑ましい光景だ、しかし安全基準では、NGノーグッドだ、うるさく言わないが、それと無く遊泳禁止区域は作っておこう。

事故が起きると怖いからな。

その横で、ダークエルフの御夫人が桟橋から生ゴミを捨てている。

「おい!!ソコ!何をしている!!」

サイドチェスト・ポーズを取って威嚇する。

すぐに、後ろに控えていた将軍が素早く指示を出す帝国兵が臨戦態勢で剣を抜き、生ゴミを運河に捨てていた御夫人を包囲する。

「俺はエガシラだ!!貴公の行為は”帝国廃棄物処理法”及び”し尿処理法”に違反している。」

「あああ、御免って!!い~ままでも|ほかしてたけど(捨てていましたが)お咎め|な~でな。(が無かったのです)」

それを聞いて血管が浮き上がる。

「おい!ホルス将軍!!帝国軍防疫隊は何をしているんだ。」

「皇帝陛下申し訳ありません。」

将軍の話では、防疫隊の活動はあまり上手く行っていないらしい。

元々、帝国し尿処理法を発令する為に新設した部隊で在ったが。

衛生という概念が存在しなかった。宣伝教育や、住民学習会を行っても、両魔王領にはイマイチ、必要性を理解できなかったらしい。

穴掘って埋めるのが上品でそのまま河に垂れ流しなんて当たり前の世界だった。

力を入れて編成したのに、魔王領内部でもUNKO部隊と揶揄された。

くそう、このままでは帝国内の都市がうんこくさい都市になったしまう。

あまりに酷いので”UNKOと言ったヤツは俺がキャッチボールの相手にしてやる。”と言ったら誰も言わなくなった。くっ、トレーニングの相手に不住する世界だ。

恐怖で押さえつけても仕方が無いので。

帝国軍将兵の細君らがダークエルフの子供たちに教える、標準語教室に”たのしいゴミの捨て方。”と”UNKOビック・ベンSIKKOリトル・ジョーは頑張ります。”という、防疫隊製作、広報絵本を作って教材にしてもらった。

地味に効果があった。

ゴミの不法投棄が減ったのである。


夏も近づいてきたので、兼ねてからの懸案”あぶない水着”を皆に見せた。

全員ドン引きした。

「あ、あの、皇帝陛下、布が少ないのでは…。」

「こんなの、裸とかわらないにゃ。」

「エガシラよ、わらわは腹が冷えるのは問題がある…。」

「こーていへいか、これを着れば女にしてくれんですね~。(意味深)」

「あ~、わたしはもう既に持っとるで自分の着るわ~。」

なぜだ!!夏なのに異世界の異性は解放的にならないのか!!

ムー的な力はあるのに、夏のマジックはこの世界に無いのか!!

夏の浜辺はオンナを大胆にするはずだが、何故か皆ドン引きだ。


くっ、異世界人類には未だ早過ぎるのか…。


絶望の表情で大地に膝を付き両手で砂を握ると。

男なのに涙が出た。あの高校最後の公式戦でも泣かなかったのに、いや、コレは汗だ、目から汗が流れ落ちるのだ。


「こ、こーていへいか、着ますよー。着ますから。」

「エガシラよ、上に何か羽織れば身体は冷えないだろう。」

「え、えっと、上に何か着ていいなら…。着ます。」

「わたし、もっとスゴイの持っとるで、たのしみにしたって。」

「女中はエプロンを外せにゃいにゃ。水着にエプロンならだいじょうにゃ。」


よし!!水着エプロンキター!!


「すまない!!皆!!コノ為だけにココまで来たのだ!!」

正直に白状すると全員が、一歩下がってドン引きした。ジズはリリンの影に隠れる勢いだった。

シハルは呆然として。ブツブツ、呟く、決断したのに…。こんなことのために…。今まで苦しんできたのに…。


晴天の夏の浜辺。ビーチで戯れる美女たち。スゴイ絵になる。

このためだけにココに来たのだ。そのためだけにアレだけ働いたのだ。

マダマダ仕事は終わっていないが、休息も仕事のうちだ。

浄水水路が完成すれば仕事は一段落。

もうすでに試験農園用の灌漑水路は完成して運用を始めている。コレで問題を出してから。大規模灌漑農場の開発が始まる。


浜辺に寝そべり、薄目を開けて観察する。


魔王は、赤い危ない水着で、腰にパレオを巻き、上着を羽織っている。

前から見ると谷がスゴイ。あの二つの砂丘は開発済みだ。赤いから三割りうまい。


ネコミミ女中のエルムは黒いあぶない水着でエプロンドレスを着ている、前から見ても、後ろから見ても、ただの裸エプロンにしか見えない。

但し、ネコミミ&尻尾付き裸エプロンである、男の野望がまた一つ達成されたのだ。お城に帰ったら土下座をしてでもやって貰おう。


すごいの持ってくると言っていたシハルは布の大き目の白いビキニだった。

小麦色の肌に白い水着は良く似合う。扇情的だ。大きいから布が大きいだけなんだ、ゆれている。すごくやわらかそうだ。


ジズは黄色いあぶない水着を着ているはずだが、丈の長めの上着を着ておりその凶器は未だ。拝むことは出来ない。

しかし、上着のすそからすらりと伸びるフトモモは。なにか…。妄想を掻き立てられる…。


浪とたわむれるリリンはピンクのあぶない水着だ…。まあ、お子様なので…。微笑ましい光景だ。


何故か俺の分まであぶない水着が用意されていた。”全員の分用意せよ”と言ったが全員に俺も入っていたらしい。

マッチョの男がひもビキニ着ても仕方ないので。赤ふんどしである。

浜辺で肌を焼くときはひもビキニの方がキレイに焼ける様だ。

俺も、ひもビキニ着るべきだったのだろうか…。

しかし、はみ出してしまうからなあ。(スタンディングオペレーション時)


昼も過ぎた頃、シハルが”見て欲しい物がある付いて来て欲しい”と言われシハルの後について、歩いている。

這い寄る松林の中を歩く俺とシハル、シハルは手にバケツでは無く桶を持っている水が入っているようだ。

”持とうか?”と聞いたら”皇帝陛下はそんなことせんでええんですよ。”と断られた。

暫く歩いて、シハルが歩くのを止め、周りをキョロキョロと見渡した。

「ここなら、だーれもこーへんし、だれにも、見られんね~。」

「そうだな、堤防の上からもみえないな。」

くっ、暗殺か?暗殺なのか?やはり、あぶない水着を強要したのがダメなのか?

シハルはこちらに向き直ると、その場で片ヒザを付いて家臣の礼を行い宣言した。

「エガシラ、コーティールイーガー、ベトミソ、スタミナ、ニンニク、エンザーキー。」

「おう?チョット解らん、リリンが居ないとダークエルフ語は解らんのだ。」

「わたしははエガシラ皇帝陛下に、この身を捧げ皇帝に忠誠を誓います。」

「うむ、解った、これからも俺の手足となって帝国のために働いてくれ。」

「皇帝陛下は我々ダークエルフを助け生きる道を示してくれました。この身一つでは足りない御恩があります。」

「ムリヤリだったが、帝国の一部にしてしまった。すまないと思っている。」

「えいっ」

シハルが持っていた桶の水を自分に被った。ここでも氷バケツチャレンジが在るのか?と驚いたが、次の瞬間、驚きは驚愕に変った。

「そうか…。我が国では繊維技術が発達しているが…。異世界では…。」

水で濡れて張り付く長い白銀の髪、濡れてぬらぬらとした小麦色の肌そして、白い水着。

白い布は水に濡れるとスケるのだ。

妖艶な姿で立つシハルは微笑を絶やさず。こういった。

「さあ、皇帝陛下、ココに征服すべきオンナがおります。どうぞ。」

「うむ!!頂きます!!」




這い寄る松の影。

「え、ええ、あんなコトをするんですか?うわーどうしよう…。」

「ジズしっかり見ておけ、こーていへいかに身を捧げる時に何もわからないでは恥ずかしいよ。」

「ああ、アレはスゴイにゃ、やられるとあたまがフットーしちゃうにゃ。」(カキカキ)

「え、でも、あれ。次は、はさんで…。」

「くっ、きにゅうしゅめ!!くちくしてやる!!」(ギリッ)

「ふん、戦闘力BとAAかゴミだにゃ」

「クソおしゃべりネコ!!お前は胸にノート入れて捏造してるだろ!!」

「ふふふ、この、エプロンは魔法のエプロンで何でも収納できるにゃ。胸のふくらみは自前の天然モノだにゃ。体温調節機能も在るから大事な子も冷えにゃいにゃ。」(オナカナデナデ)

「なに!!いつの間に!!ああ、こーていへいか、わたしにも情けを。」

「あ、あ、あんなことしたら、こわれちゃう。」

「くっ、ジズよく聞いて。私達は、アレに耐えなければいけないの。悪魔族の魔王は力で決まらないの。人気職なの、議会が勝手に戦争初めて、勝てる見込みが無くなったら解散して議員たちは逃げたの。今は帝国軍の軍政だからおとうさまも、おかあさまたちも大丈夫。でも、議会が復活したらおとうさまは責任を追及されるわ。」

「え、え、でも。」

「その時、わたしたちがこーていへいかの寵愛を受けているかどうかで変ってくるわ、わたしたちがこーていへいかの子を産めばおとうさまも、おかあさまたちも大丈夫なの。魔王のままなの。」

「そ、そんな、まだ、こどもなんて…。」

「ごめんね、ジズ、辛いおもいさせて、わたしがこどもを生めばいいのだけど。悪魔族とエルフのハーフではこどもが生まれるかどうか解らないの。」

「うつくしい、姉妹愛だにゃ。激動の時代に翻弄されるのは何時だっておんなやこどもだにゃ~。」

「え?いや、あんなの…できない」

「くっ、あれをそんな。」

「ああ、あれにゃ、なれれば、きもちいいにゃ。」









ぼくたちは荒野を歩き、砂漠に入った、風が強い。

見渡す限りの砂丘は、ぼくたちの進路をかく乱する。

砂ボコリが風に舞い目を襲う。

視界が悪い。


魔法の収納袋には、大量の食料が入っていたが、今ではもう、残り少ない。

噛みでのある塩の効いた干し肉ばかりだ、魔法で水が出せるのがせめてもの救いだ。

時々、角の生えたウサギを見るが、襲ってこない。

王都を出たばかりのころは良く刈った魔物だ。

ああ、村の宿で食べたウサギのシチューが懐かしい。クリームシチュー食べたい。


テントは風で潰されてしまった。潰れたが。残骸は回収できた。ただの天幕になったが無いよりマシだ。

夜の寒さが身にしみる。夜空の星が綺麗だ…。

みんなで肩を寄せ合って暖を取る、ココでは燃やせる物は無い。

始めはみゆきちゃんとお姫様が喧嘩していたが最近は喧嘩しなくなった。

よかった、仲直りしたんだ。

「料理さえ出来ればあの女に…。」

「鍋さえ無事だったら、目を盗んで勇者さまに…。」

とにかく、よかった。

ダークエルフの里をめざして、砂漠を何日も進むと、反対側から来る馬車?が走ってきた。

「なんだろ?あれは。」

「さあ、勇者殿、旅人でしょうか?」

「敵のようには見えないわね。」

「ちょっと道を聞いて見ましょう。もーしもーし!」


馬車が止まったが馬車ではなく橇だった。山羊の様な動物が二頭で引いている。車輪も積んでいたので、山羊車になるのかもしれない。

「何でゲスか!!ココらでは夜盗は出ないでゲショ!!」

「ひっ!!」

出てきたのは胴体の長い魔物だった、喋るのでNPCかもしれないが警戒する。

「魔王の手下か!!」

「は!?魔王の手下?そんなものもうとっくにやめたでゲス。」

鑑定をしてみた。



----------------------------------------------


名前:モゴルゴ

年齢:89

種族:悪魔(Lv43)

職業:商人

装備:使役の鞭、計算尺、帳面


----------------------------------------------


どうやら本当らしい。

「すいません、ぼくたち、ダークエルフの里へ向かっているんですが、この道で良いのですか?」

「はん!最近のガキは言葉もしらんでゲス!人に頼む時は何か代償が必要なんでゲス!!」

道具袋を探った、安い指輪が在ったハズだ。

指輪を投げて渡すと。危なげなくキャッチした。魔物は短眼鏡の様な物を出して指輪を見ている。

「ふん、安物でゲスが一応金でゲス。まあ、良いでゲしょう。このまま、風に向かって馬車で三日行けばダークエルフの里でゲス!!」

「ありがとうございます。その場所に魔王は居ましたか?」

「魔王!?魔王の娘は居たが魔王なんて…。ああ、あの魔王か?居たには居たでゲス。」

やった!ほんとに魔王はいるんだ。

「ありがとうがざいます、道中お気を付けて。」

「あんたらも気をつけるでゲス。ココはすでに帝国領でゲス!!帝国兵は頭が固くて仕事にならないでゲス!!」

走り出す馬車に手を振って別れる。

「帝国領だって?」

「王女殿下、魔王国からでてしまったのでしょうか?」

「帝国と名乗る国は聞いたことが無いのですが…。」

「なになに?ダークエルフの里は悪の帝国に支配されているってこと?」

「みゆきさま、未だ、悪の帝国とは決まってません。単にサムソン王国と交友が無い国かもしれません。」

なんにせよ、道は間違ってなかった。

馬車で三日の距離はどれだけか解からないが、風に向かって突き進めば村が在るコトが解かっただけでも収穫だ。

魔物でも、親切な人は居るんだと確信した。

さあ、待ってろ魔王。このゲームをぼくが終わらせてやる。


(´;ω;`)なお、ヌコを飼っているコトは知られているので。王石さん家ではヌコに”にゃーん”とか言ってるんだぜ。と喫煙所で話してやがった!!orz


シハル…。銘菓名護屋嬢は旧西春の会社です、その隣りは…。ハルヒだと!!

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