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起
――世界はなんて、理不尽で、不平等で、残酷で、醜いのだろうか
---------------------------------
誰もめったにこない、大学の図書館の地下書庫。
私は、その日、そっと一冊の本を棚に置いた。
世界でたった一冊、夢の残滓として、製本した本。
移動棚が閉じる無機質な警告音が、冷えた空間に響く。
そうして、私は、夢を置いて――閉じ込めた。
『さよなら』
最後に一言、そう言い残し、
そして、振り返らず、去った。
――世界はなんて、理不尽で、不平等で、残酷で、醜いのだろうか
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誰もめったにこない、大学の図書館の地下書庫。
私は、その日、そっと一冊の本を棚に置いた。
世界でたった一冊、夢の残滓として、製本した本。
移動棚が閉じる無機質な警告音が、冷えた空間に響く。
そうして、私は、夢を置いて――閉じ込めた。
『さよなら』
最後に一言、そう言い残し、
そして、振り返らず、去った。
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