トラウマの襲撃
前回からだいぶ空いてしまいすみませんでした。
VCRGTA、最高でしたね
「やめて…」
ルイは地面に伏せ目を瞑り、手で耳を塞いでいた
それでも彼の声は頭に響く
「どうして助けてくれなかったんだ?」
「ちがう……アタシは……」
「お前が殺したんだよ」
「ちが…あの時は……」
「痛かったよ、頭はぐちゃぐちゃ、内臓は破裂して手足も弾けた……お前が弱かったからだ」
「……ぅ」
「ルイ、お前もこっちこいよ……《今度は間違えるなよ》」
「ぅ……違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!陽介はそんなこと言わない!言わない言わない言わない言わない言わない!」
発狂するルイへ鏡の中のルイが近づく
「そうよ、陽介はそんなこと言わない、だってこれは貴女が思っていること……陽介を助けられなかった貴女の気持ち……」
鏡の中のルイはニヤリと笑う
「……陽介は許してくれる、謝りにいこ?」
「あ……あ、ぁ……」
ルイがフラフラと陽介のもとに歩き出す
「……ルイ」
陽介が手を伸ばす、その手をルイは掴もうと伸ばした時
「ふざけんな!!汚ねぇ手で姉さんに触れるなッス!!」
(パリッ)
空間にヒビが入る、その声の主はそのヒビから手を伸ばし、ルイの手を強く引く
(パリーンッ‼︎)
砕けた空間の穴からは光が漏れ出し、二人の影が見えた
「ルイさん!!」
「……アイ?」
「無事ッスね、姉さん!」
「……ケンタ」
ケンタは陽介、アイは鏡の中のルイの間に立ちルイを庇う
「全部聞こえてたから!ルイさんは悪くない!ずっと苦しんでたんだもんね……」
「全部見えてたッス!姉さんにトラウマ見せるなんて、反吐がでるッスよね」
「オマエたち……、クソ……うぅ……」
ルイは初めて二人の前で涙を流した。悔しいのか嬉しかったのか、または両方だったのか、いつもの強気なルイの姿はそこにはなく、ただ感情のままに泣いていた
「たまには俺たちにもかっこつけさせるッスよ!姉さんには何度も助けられたんスから!」
「今度は私たちがルイさんを助ける番だよ!」
「……っく」
(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)
「っ!なんスか!?」
「え?何!?揺れてる?」
地震が起きている、その揺れは徐々に大きくなっていき、二人は少しよろけた
「……これ、アイちゃんが暴走した時と同じような揺れ…?」
「わ、私何もしてないよ!?」
そこで二人はハッとした様子で後ろを振り返った
すると、腕で涙を拭いながら立ち上がるルイの姿があった
「……っ、テメェらがこのアタシを……守ろうなんて、言ってくれるな」
(バキバキバキバキ)
先ほど空いた穴と同じように今度は空間全体にヒビが入っていく
「……これ、ルイさんの超能力!?」
「どど、どうなってるッスか!?出力が桁違いっス!!」
陽介が変わらない様子でルイを見つめる、それに対しルイはどこか優しく、ただ冷たい目で見つめ返す
「……わりぃ、まだそっちにはいけねぇ……大切な物、また握っちまったようだ」
ルイはゆっくりと手を伸ばすとギュッと拳を握る
その瞬間バリーンと大きな音を立てて空間が砕け散った
「……あばよ、陽介……愛してたぜ……」
「………」
陽介は目を閉じ満足した様子で空間と一緒に砕けていった
空間が砕け散った後は大きな部屋が現れる。
「キュー!」
「おう、キュー太郎!テメェも無事か!」
「ルイさん…」
「……何も言うな」
そういうと懐からタバコを取り出し火をつける
「……ふぅ~、アイ、ケンタ……ありがとな」
二人は気が抜けたように笑い、アイはルイへ抱きついた
お前たち鴉たれ




