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ウケイレル心

「……なんスか」



「…笑っちゃうね」



ケンタもアイ達と同様に鏡の部屋にいた


鏡の中のケンタは歪んだ笑みをしながらケンタに話しかける



「お前は嫌われ者だ、今までも超能力(ギフト)を持ってることで人から避けられ、大学でも人に馴染めず孤独だ」



「……」




「図星か?わかるんだよ、俺はお前だから、ルイみたいになりたいと思ったか?アイみたいに誰かを助けようと思ったか?無理だね、お前みたいな臆病者には」



「……確かに俺は臆病者ッス」



鏡の中のケンタがより一層ニヤリと笑う



「だよなー!お前はたまたまルイ達に会って引っ付いてただけ!強くなったつもりか?バーカ!お前は何も変わっちゃいねぇ」



「……」



「迷惑なんだよ、足引っ張ってんじゃねぇよ、離れちまいなよ!変に期待されて失望されるよりさっさと離れて楽になったらどうだい?」



「……」



「黙ってねぇで何とか言えよ?そうだろ?」



「……それだけスか?」



「ああ?なんだって?」



ケンタは表情を変えず、鏡の中の自分を見つめる



「自分が強くなった?そんなの微塵も思っちゃいねぇッスよ、俺は姉さんみたいな度胸や強さは無いしアイちゃんみたいな勇気や優しさはない」



「だったら」



「でも!……それでも、あの時俺を信じてくれた、俺を認めてくれたあの二人を見捨てることはできないッス!!」



ケンタは鏡に向かって拳を突き出す



「俺が弱いってんなら、俺は強くなるッス!今までがダメだってんならこれからをよくするッス!」



「……っ」



「孤独だった自分とはおさらばッスよ……でも、ずっと俺を支えてくれてありがとう…俺…」



ケンタは鏡の自分に優しく微笑む



「……人は怖く無いのかよ?裏切られたり失望されるのは?陰口言われたり仲間外れにされたり」



「……怖いッスよ、でもそれが人と一緒に生きていくってことスから、それに……誰だって一人で生きていくことは無理ッス」



(ピシッ)



ケンタの拳を中心に鏡にヒビが入る



「俺は生きていく為に……まずはあの二人から信じていくとにするッス、俺を仲間と認めてくれた……ルイ姉さんとアイちゃんを!」



(バリーン)



鏡が砕け散り、辺りが白く染まっていく



「……自分に負けんなよ」



鏡の中ケンタはそう言うと砕けた鏡とともに消えていった






「ケンタ君!!無事だった!?」



「アイちゃん!!そっちも大丈夫そうッスね!」



「キュー‼︎」



「キューちゃんもよかった…」



明るくなった部屋にアイが居た


ケンタとアイは互いの無事を確認するとホッと一息つく



「……ルイさんは?」



「ここにいないッスね…」



「キュ…」



二人は辺りを見渡すがルイの姿だけ確認できなかった




「…………アイちゃん、こっちの壁に来てもらっていいッスか?」



「え?何か見つけたの?ケンタ君」



ケンタの目は紫色に輝いており、どうやら壁の向こうを超能力(ギフト)で透過しているようだった



「……この向こうに姉さんがいるッス」



「ルイさんが!?」



ケンタはアイを見るとコクンと頷いた



「……この空間には絶対に抜け道があるはずっス、今からそれを見つけるスからアイちゃんには突破する手助けをして欲しいっス!」



「わかった!……無理しないでね?」



「大丈夫ッス!!」




ケンタはそう言うと一度目を瞑り、呼吸を整えた




「この空間を解析するッス……不可侵の開示クレアビジョン・インサイト!!」















「……もう……やめて……やめてくれ……」




ルイはその場所で膝をつき、地面に伏せた



「(ルイ…)」



「アタシに…入ってこないで!!」



ルイの目の前に立っている陽介は不気味な笑みを浮かべていた


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