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雪玉

作者: 火水

新生児を抱えた、この地方に

大雪が降った


上の子は、小学生で

雪が降り、積もった中

友達と共に、楽しげに帰って来た


それは、とても普通のこと


楽しく帰って来た子を、

寒かろう、大変だったね

と、家の中に迎え入れる

元気な犬のように、ふるふるっと

震える…


その時、

我が子に着せた、フード付きのコートに違和感を感じた


握り拳大の、雪玉だった



悪いことばかりを考える

この雪玉が、新生児に当たること

その後のことまで…


あの時の恐怖と、

泣き叫びたい、恐ろしい


そして、許せない!という思いは

今でも、忘れるわけではないけれど


又、雪は降る


あの恐怖や、結果何ともなかったのだから

と、思う想いは、

自分自身の、

帰って来た子の、全てを確認しなかった事への至らなさを

実は、思い知らされ、

それを認めきれなかった、自分自身の無知を悔み、憎む


今も、雪は降る


年月を経て

今年やっと、


もしかしたら、これは  

本当は、拙いお子さんからの

『雪』のプレゼント

ではなかったのかと…


雪は降り

  


私は 

笑顔である


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