表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/18

13.チームメイト

 来夢についていくと、私は理科室に着いた。

「仕留める以外に殺す方法はないのかなー。」

 来夢は理科室の棚の引き出しを開けていた。

「いや、それだとバランス崩れるよ。」

 私は来夢が開けたままにしていた棚の引き出しを閉じる。

「あー、そうだよね。……うん。薬品もない。」

「小学校だし、危険なものはあまり扱わないよ。」

「そうだね。じゃあ、どっか隠れるか。」

「うん。」

 

 次に来たのは体育館だった。

「来夢、何するつもり?」

 大と奏に会う前に言ったはずだ。「体育館は危険だ。」と。

「小学校にあったじゃん。『6年生の感謝祭』。」

「うん。あるね。」

「それで……。」

 来夢はステージの奥にあるグレーの壁に近づいた。

 それを彼女はめくる。

「え⁉」

「これ、実は壁じゃないの。」

(嘘……。)

 初めて知った。

「ここになら隠れられそうじゃない? 2号でも気づかなそう。」

「そうだね。」

 私は何といえばいいか分からず、ステージ裏に目をやった。

 そこには自室と思われるダンボール部屋のようなものが置かれていた。

 数字は見えなかった。

「どうしたの?」

「いや、なんでもない。」

「逃げ出し防止で隣に立って居よう。もちろん2m間隔を空けてね。」

 グレーのカーテンらしきものと本当の壁の間を草むらに入るように進むとちょうど中間地点辺りで来夢を見つけた。中間ではないかもしれないけど。


 ただ無心で立ち続ける。


 途中で疲れて座ろうとするが、「バレたら大変だよ。」と言われ、座ることをあきらめる。


 「誰かが殺害された」という報告は全く来ない。

(みんな上手く隠れているのかな……。)

 連絡がこない分、逆に心配になる。


 来夢も全く話さない。綺麗に立っている。

 それに気づき、私は姿勢を直す。


 11時30分が過ぎる。

 連絡は一度も来ていない。


 11時45分頃。

 コツ、コツ、という音が聞こえた。

(吸血鬼……‼)

 それもきっと、『狙われない吸血鬼』だろう。

 もし違って、ノルマを達成していない吸血鬼なら、急ぎ足になっているだろう。

 私は一度、犬に追いかけられて少し早く走れていた。と、友達に言われたことがある。

 焦りの感情から、急ぎ足になってしまうのだろう。

 私が吸血鬼で、ノルマを達成していたら間違いなく『身を伏せる』。吸血鬼は全員仕留められたらいけないから、怪しまれない自信がない以上、隠れておくのが妥当だ。

 まぁ、全て憶測にすぎないけれど。

 私はふと来夢を見る。

 彼女は軽く首を振る。


 やがて、コツ、コツ、という音が遠ざかった。

 だが、まだ油断してはいけない。


 のどが渇く。

 来夢と一緒に冷水器を見つけ、水分補給をした後、また戻る。


 バン__。

 銃声が聞こえた。


 ピコン

 12時18分のときだった。

 ピコン

 18分から19分にかわったとき、またそのメッセージが送られた。

 私はスマホを開く。

NO.18(Namber.18)が殺害されました。』

NO.19(Namber.19)が殺害されました。』


 そこに記されていたのは、私のチームメイトだった。 

今思い出したことですね。(小説とは一切関係御座いません。)

私、とある映画にはまっていた時期があったんですね。(はまったのは小さいときです。)

『日常の中の非日常』っていいと思いませんか? その作品は小さい子供(当時の私ぐらいの子供)が見るような映画です。最初はTHE恋系! って感じだったんですよ。(今の私とは大違いですねw)途中からは子供からするとTHEホラーになった作品でした。最後はハッピーエンドで終わったんですけどね。

私の好きなシーンが『主人公が少しずつなにかに侵食される手を見て意識がもうろうとし始めている中、よろめきながら歩く』というシーンでした。その映画の曲を聴いて思い出したので、友達(異性の友達)にそのことをいいました。下はそのときの会話です。


私:「今日__の曲聴いて思い出したんだけど、好きなシーン○○(さっき言ったやつです。)だった  わ。これだけのために何回__を見たか。」

友:「きっっっしょ。」


____はい。

かっっなし!

そのことを友達(同性の友達)にいったら、

「そりゃそうだ。」

と言われました。

皆様、小さい時期からこんな死亡者好きだとほかの人に「やばい奴認定」されるのでお気を付けください。実例がここにいます‼

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 非常に独創的で [気になる点] タイトルデザインやプロットシステムもミステリアスで [一言] もしこれが現実世界で起きたら…
2023/10/29 19:02 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ