表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

時を止めた蝶

作者: 石川 瑠佳

 蝶は飛ぶ。止まった時間の中を。

 蝶は、誰かの夢の中から出てきた存在。つまり、その誰か自身が蝶になって空を飛んでいるのだ。

 人も車も、犬猫、鳥、虫まで止まっている。風も、動きを止めている、火も水も。


 なぜ、蝶は時間を止められるのか?太陽系の宇宙を司る神と、全く同じ精神の部分があって、超能力もあるからだ。それで、人間の体は寝て、ストップしている。元は人間というのも、普通の蝶と違う存在という意味になるだろう。夢の中から、現実の世界へと現れ、実体化している。


 蝶になって、時の流れを止める。なぜ、こんなことをしているのだろう、その人は、といった疑問が出るだろう。

 それは、その人は人間ですべきことがあるのだ。それには、簡単に解決するには、困難さがある問題なので、現実逃避をしたくなった。

 だが、人間である自分にそんな時間はない。だから、わざわざ蝶に姿を変え、ただ野を飛んでいるという状態に身を置いたのだ。つまり、人間の姿では、時間を止める力は使えなかったということだ。

 この超能力は結構、体力を使う力なので、そう長くは出来ないだろう。


 それでも、この力を使って、心が回復したのなら行った意味はあるだろう。


 逃避したくなるぐらい踏ん張って取り組んだ問題と、回復した状態で向き合えるんであれば。



             終


たまには、そんなこと出来るんであれば、したくなったりするかもね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ