さんぽセルの、その前に
そもそもが、今のランドセルは中身が重い。さんぽセルつけてもひっくり返しそうだし、階段は持ち上げることになる。雪があれば使い物にならないし。
私が昭和の子どもの頃は、そりゃあ、重いと感じることがあった。でも大人になった今、子どものランドセルを持つと「重いなあ」と感じる。昔よりも重くなったんじゃないか?と。何が変わったのだろう?。
① ランドセル本体が重くなった、大きくなった?
② 完全週休2日制で1日の授業数が増えた?
③ 教科数が増えた
これらは殆ど影響ない。A4クリアファイルを入れる都合でランドセルの横幅は2センチくらい広がったのかな、でも重さはほぼ変わらず。週の時間数は基本変わらないので、土曜日4時間を平日5日に振り分けると1年生だと毎日5時間、6年生だとほぼ毎日6時間になったくらい。教科数も英語が増えたけど、5・6年生で週2時間だから教科書も薄い。
④ 授業内容が増えた
⑤ 教科書が重くなった
⑥ 補助教材が増えた
⑦ タブレットやクロームブックを持ち歩いている
ちょっと前までゆとり教育だったから、昭和に比べたら内容は減っていた。補助教材は増えたけど、国語算数1冊づつ、かな。タブレットやクロームブックなどは学校に置きっぱ。
教科書だけは重くなった、正確に言えば判型が大きくなった。これは影響ある。
「官公庁の発行する公文書はA4にしなさい」と通達が出たことがある。何度も出たけど義務化は平成5年のこと。教育現場は「実情に合わせて」だった。この頃から、学校で出すプリントや役場のリーフレットなどもA4ベースに変わった。教科書も切り替わっていて、うちの子供達の時は既にA4に統一されていた。B5をA4に変えると、単純計算で40%重くなる。
A4の教科書に変わった理由は「文字を大きくできる」「写真図表を増やせる」「欄外に解説を載せられる」ので「わかりやすくなる」あたりだったと思う。公文書の規格に合わせる意図は、その時もなかった筈。
一方では、ノートは(うちの子どもの通う小学校は)B5指定のままなんだよね。机の大きさも変わらないから、教科書とノートを並べたら大きくはみ出るし、筆箱含めてよく落とす(ある日の参観日)。
ランドセルの中身が重くなったのは、人災。
大人の事情で教科書が重くなった。さらに毎日のプリントがあるのでランドセルにA4クリアファイルを入れられるサイズが必須になった。
毎日のプリントって、私が子どもの時は無かった。今はほぼ毎日、少なくとも週2回は学級通信が配られる。私の子供の時は藁半紙にガリ版だったから、ごく一部の先駆的な先生だけが毎日の学級通信を発行していた。それが今は当たり前に、もしくは当然行うことになったんだね。これこそ「電子化してくれ」と思うよ。
そろそろ解決策を提示しよう。ランドセルの中身を軽くする方法を。
A 置き勉
B 電子化
そもそもが、教科書を持ち運ばなきゃいい。教科書を学校に置きっ放しにしてもいいし、家用と学校用の教科書を準備してもいい(道徳の教科書なんで学校に置きっぱだもの)。一方か双方を電子化する、タブレットは家での学習で使う、など方法もある。
反論の大半は精神論かカネの話、かな。
C 教科書を軽くする
分冊。国語算数は上下2冊だけど、3冊に分ければ単純計算で30%軽くなる。
B5に戻す。単純計算で40%軽くなる。
国の金を引き出さなくても学校現場の裁量で行える方法も、ある。
D 1日の教科数を減らして持ち歩く教科書を抑える【おすすめ】
経験則で、運動会とか学芸会前のランドセルは軽くなる。毎日体育2時間とか音楽2時間、特別活動枠で準備をするので、教科書を使う教科が減る。じゃあ、平常時も6時間授業で6教科じゃなく、「国社体英-理国」みたいに主要4教科全てを1日に組まないとか2時間やれば持ち歩く教科書を減らせる。国語と算数を同じ日に組まないようにするだけで、確実に軽くなる。
E 宿題を出す教科だけ教科書を持ち帰る
先生方のマネジメント力を問うているな。
【結論】中身を減らすには教科書を持ち運ばないのが一番、学校裁量でやりようがある。