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愛の行方。  作者: みつおさむ
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奇跡。

虚しさが募る。


どんな感情でいればいいのか、わからない。愛子は言えなくて苦しかった、もしも伝えたら、この関係が終わるって思ってたし、もしもこの幸せを崩すようなことを自らしてしまったら、自殺するのと一緒だと思っていた。


あなたのことが好きだから


そりゃ最初は憎かった。本当の親子なら、お金さえあれば、そう思っていた。けれども、一緒にいるうちに私の気持ちは変わった。


血が繋がっていたって、私はあなたのことが好き。


これを奇跡って言うんじゃないかしら。


唇を噛み締めた。


奇跡って言葉で片付けられないよ。全て、今までの全て、運命ってことなら、受け入れるよ。でも、でも、


ずるいよ。


ずるいよ。


ずるい…。


父さんはどこまで知ってたの?全部知ってたさ、全部含めて面白かった。これが人生最後だと思うと、私の人生は楽しく面白く、最高な人生だったと感じてね、いつ死んでもいい。


また、あの笑いだ。


今思えば、父さんの遊びに付き合っていたのかもしれない。最初から。


翌朝、父さんは息をしていなかった。

読んでくださり、ありがとうございます。

コメント頂けると幸いです。

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