眠り姫の出会いとその後〜エピローグ
竜族撃退に尽力した冒険者たちが、それぞれに報酬を受け取ったのは襲撃の翌々日。その頃には帝都全体の騒ぎがおおよそ落ち着き、避難してきた住人たちは、ほぼ全員が無事に自宅に戻っていた。
助けた兄妹からは結局「おじちゃん」呼びを訂正してもらえなかったオレグも、現金報酬とは別に、浄化される前に確保された竜の皮膜や鱗といった貴重な品々を現物支給され、ほくほくで周囲──皇宮の広間を見渡す。
馴染みの連中が同じような満足顔をしている中、最高の栄誉と報酬を得るべき二人──『帝国最強の冒険者』とその相棒である『精霊の愛娘』は、単なる普段通りの日常といった風情で、周囲の様子やそれ以外のことについて二人で談笑しているようだった。
まあ、二人とも今更、一般的な高額報酬程度で殊更に喜ぶようなランクではないのは確かだが……
「どうしたの、オレグ? イリーゼちゃんに見とれちゃって、浮気か何か?」
「阿呆か、お前じゃねえんだから。ただ、最大の功労者の二人は何を報酬として貰ったのかと思っただけだっての」
そんなことを言えば『ただ』のあたりで、ごん、と後頭部を杖で軽く叩かれた。
恋人にささやかな制裁を加えたカトルは、やはり報酬で貰った魔術関係の消耗品各種と、希少な魔術具の入った袋を抱え直しつつ、同じ方を見て首を傾げる。
「確かに、見たところ特別そうな荷物や装備はなさそうだけどね。……ただ、さっきから気になってたことはあるんだけど」
「ん?」
「ほら、報酬の、特に魔術具のラインナップがね。皇宮が抱え込んでたにしては、やけに年代物が多いと言うか、品揃えが多岐に渡りすぎると言うか……有り体に言えば、雑多すぎる気がしない? どこかの遺跡の宝物庫とか、竜族の巣あたりを根こそぎさらってきたみたいな」
「あー……なるほど、確かに。いくら皇宮とは言え、高ランク冒険者、それも複数パーティーへの報酬となると馬鹿にならねえ額だし。ちょうど主のいなくなったドラゴンの巣の心当たりがあるなら、そこのお宝を流用しない理由はどこにもねえよな」
うんうんと頷くオレグだった。
もっとも、赤竜の巣は間違いなく国境の遥か外、険しい山脈の中にあるはずだ。そこにあったお宝の数々を今日この時間この場に揃えるには、襲撃直後に発ったとしても、普通の手段では往復する時間だけでぎりぎりと言ったところだ。正確な場所を探したり、山ほどの宝を運び出す段取り、各種宝石や魔術具の鑑定に要する時間も考えれば、明らかに人間業では不可能である。
「でもねえ、イリーゼちゃんがいるもんねえ……あの娘のリュックとかバッグとか、特製で容量無制限のものがあるらしいから、こっそり作り方を教えてもらえないかな?」
「移動時間も、精霊界経由なら、物理的にどんなに遠くてもせいぜい数分で着けるんだろ? 何つーか、『精霊の愛娘』ってしみじみ規格外っつーか……けどまあ、あの二人がその役目も請け負ったってんなら、巣を漁る段階でどれでも好きなお宝を選べってことだったんだろうな。暗黙の了解で」
「んー、ますます気になるね、それ。ここは一つ、夕飯をおごりがてら話を聞かせてもらわないと!」
そういうわけで、半ば強制的に彼ら二人に約束を取り付けられることになったヴァイスたちだったが。
「少なくとも、イリーゼの報酬はもう手元にないぞ。俺のも、メインは形に残らない代物だしな」
「ええええええ。何それ、つまんなーい」
「カトル、お前は何歳なんだよ……」
思わず本音で突っ込んだオレグの肩口を、ごいん、と例によって杖の一撃が襲う。軽装とは言え金属鎧を着ているので、非力な魔術師の打撃程度なら気にもならない程度のダメージでしかないが。
毎度のやりとりをのんびり眺めつつ、麦酒のジョッキを無造作に空にするヴァイスの傍ら、イリーゼは困ったように首を傾げた。
「一応、何をもらったかは正直に陛下に報告したんですけど、軽く驚いた後に苦笑いをされてしまったんですよね」
「……あの陛下を驚かせるって、地味に快挙じゃねえの? 一体何を選んだのか本気で気になるぞ、それ。まさか竜の卵とかか?」
「お、正解。やるなオレグ」
「……………………マジかおい」
あまりにもあっさりと肯定され、逆に呆然としてしまうオレグであった。
カトルの方は、相棒ほどではなくとも驚いてはいるが落ち着いた様子で、一歩踏み込んだ問いを発する。
「イリーゼちゃんのことだから、どこかの悪徳商人とか貴族とかに売っ払ったりは絶対にないとして。その卵の行方について聞いてもいい?」
「はい。多分今頃は、火の大精霊様のところで孵化したんじゃないかと思ってます」
「…………ほんと?」
これには流石のカトルも目を見開くしかなかった。
つい最近、どこぞの宿屋のあたりで火の大精霊が顕現したとかいう噂を小耳には挟んだばかりだったが、まさかこの短期間で同じ存在のことを聞かされるとは、彼女でなくとも誰も思わないだろう。
「……ねえ、イリーゼちゃん。火の大精霊って言うと、あの噂って……」
「ああ、あれは別に、私が呼び出したわけじゃないです。ちょっと私の守護精霊のひとりが、大精霊様と色々あって」
「そ、そう……つまり、顕現したのは事実なんだね」
「大精霊がわざわざ人間界に、一体何しに来たんだよ……いや、やっぱり怖いから聞かないでおく」
「別に天変地異がどうとかいう、スケールのでかい話じゃないんだがな。聞きたくないなら別にいい。
で、イリーゼ。孵化した竜はどうなるか、詳しい話はまだだったよな?」
「んー。アルヴィナによれば、『ある程度育つまではペットで、育ってからは大精霊様の乗騎になるでしょうね』ってことだから、大事にされるのは間違いないんじゃないかしら。むしろ大精霊様の影響で、文字通りの火力が大幅上乗せされそうなのが怖いけど、まかり間違って変な人たちに召喚されでもしない限り、人間界には特に影響は出ないでしょうし」
「フラグになりかねない物言いはやめようね、イリーゼちゃん……もっとも、もし本当にそんな事態になったら、ほぼ間違いなくイリーゼちゃんが駆り出されるんだとは思うけどね。精霊が関係するごたごたとなれば、やっぱり『精霊の愛娘』が適任だと判断されるだろうからさ」
「それは別に構わないので。卵のことは赤竜との約束で、一番安全かつ確実な場所へ委ねただけの話ですから」
「……そっか。約束、ね。やっぱりいい娘だね、イリーゼちゃんは」
個室を取ったので遠慮なく顔を出しているイリーゼの頭を、テーブル越しに手を伸ばして撫でてやれば、やはりあまり慣れていないのか、絶世の美少女顔が恥ずかしそうにふにゃりと崩れた。
「…………」
「カトル、手。ヴァイスが『そのわきわきを今すぐやめないと、場合によっちゃ切り落とすぞ』って目で睨んでるから」
「うわ酷い! と言うか怖い!……いや、でもイリーゼちゃんに治してもらえるならアリかな?」
《いや、流石に食堂で、血みどろスプラッタはどうかと思うわよ〜》
《食堂でなくとも大いに問題よ、それは。とりあえずヴァイスは、もう少し広い心を持ってちょうだいな》
「へいへい」
「……ええと?」
《ああ、イリーゼは気にしなくていいんだよ。世の中には、性別やレベルの高低を問わず危険な趣味を持つ人がいるけど、僕たちがちゃんと守るからさ》
「うん、そこは実績もあるから信頼してるけど……」
イリーゼ当人には何気なかった言葉は、約二名にはとても引っ掛かりを覚えるものだったらしい。
「──実績、か。ふうん」
「デリケートな問題だし、イリーゼちゃんに根掘り葉掘り詳しく聞くつもりはないけど……どこにでもいるんだね、不埒者ってやつは」
《まあね〜。あ、不埒者って言えば。孤児院で何かとイリーゼにちょっかいをかけてきてた、ワイラーだっけ、ウィリーだっけ? あの子、今はエイザール王都の警備隊に入って、街の入り口の警備を主に担当してるみたいよ〜》
「そうなの? もう顔もほとんど覚えてないけど、頑張ってるならよかった」
何の他意もなくさらっと述べられた、単なる世間話に対する反応でしかないそれには、ただ苦笑するしかないヴァイスとカトルだった。
半ば予想していた精霊たちも、『愛娘』の様子に改めて確認を取る。
《つまりイリーゼとしては、エイザールに帰る時、変にどこかを避ける気はないってことだね?》
「どういう手段で街に入るにせよ、規則としてギルドには顔を出さなきゃいけないでしょ? ヴァイスも一緒となると尚更目立つし、だったら出入り口をわざわざ迂回する意味はほとんどないもの」
「ありゃ、何だよ。二人してこれからエイザールに向かうのか? 大仕事が終わったばかりだってのに、随分と忙しねえなおい」
と、ぐびっとジョッキを空にしつつ感想を述べるオレグ。
ヴァイスの方は、別に頼んであった地酒に興味津々なフォーンからコップを遠ざけ、一息で半分ほどを飲み干してから軽い説明をする。
「色々と理由があるんだよ。俺としてもようやく、仕事以外で帝国を自由に出入りする許可を陛下からもらえたから、こういう権利はさっさと行使するに限る。ま、精霊界を自由に通行できるイリーゼあってこその許可だけどな」
「なるほどねー。『帝国最強の冒険者』を、緊急事態が起きた時にすぐ対応できないような遠くにやるなんて、国としては絶対にしたくないよね。『最強』の二つ名にも、実は意外なデメリットがあったわけか」
「意外どころか今更だろ、それ。つまり上層部としちゃ、ヴァイスと『愛娘』のお嬢ちゃんが一緒にいるのは願ったり叶ったりでもあるってことだな。けど正直、『帝国最強』の力がどうしても必要になる事態なんてものが、そんなにぽんぽん起こるのは勘弁してほしいってもんだが」
実にもっともなことを言い、オレグは肩をすくめたが、次にはにやりとからかうように笑ってこう続けた。
「それはそうと、お前が国外に頻繁に出るようになるってことは、二つ名が『大陸最強』とか『世界最強』にランクアップする日も近いんじゃねえか、ヴァイス?」
「さあな。帝国は異論なく大陸最強国家だろうが、個人レベルの最強ってのはまた違う話だろ? 実力的に俺よりも格上の冒険者が、他国には案外ごろごろしてるかもしれないぜ」
「いやあ、流石にそれはないと思うなー。と言うか、ヴァイス以上の猛者がごろごろしてる国なんか想像つかないし、実際にあったらあまりにも修羅すぎて怖すぎとしか言えないでしょ。ね、イリーゼちゃん?」
「うーん……でもまあ、大精霊様の揃い踏みとかよりはましかなあと。私が見たことがある最多の組み合わせは、地水火風の四柱ですけど、とにかく人外美形の迫力や威圧感が物凄くて……」
「や、比較対象がそれは流石にどうなのかな!? ヴァイスはこんなでも一応、曲がりなりにも人間の範疇だからね! イリーゼちゃんには言うまでもないと思うけど! と言うかそもそも、どんな状況だったのその揃い踏み!?」
「カトル。『こんなでも』とか『一応』とか、『曲がりなりにも』ってのは果てしなく余分だ」
遠慮のなさすぎる三連撃にふて腐れるヴァイスだったが、想像を絶する例えに気を取られたカトルの耳には入らないらしい。
その代わりなのか、オレグがぽんと肩を叩いてきたのが、フォローになるのかは微妙ではあったが。
「いろんな意味で人外レベルに慣れてる娘でよかったな、ヴァイス。エイザールには俺もカトルも行ったことはねえから、次に会った時は土産話を頼むぜ」
「俺も国そのものに入った経験はないけどな。上層部の何人かと会ったり話したりしたくらいで。特に、外務大臣補佐官をやってた筆頭公爵家の三男は、やたらきらきらした美形だったな。三年経ってもまだ思い出せるんだから相当だ」
「そりゃまたすげーな……実際エイザールは、国民の魔力と顔面レベルの平均が大陸最高峰だとかいう評判ではあるけどよ。それも精霊の加護の一環なのかね?」
「ま、イリーゼの出身地だってのを考えれば、そのどっちも納得はできるだろ。イリーゼがエイザールの平均的な存在だとかは間違っても思わねーけど」
「確かに……」
深く頷かざるを得ないオレグだったが。
一方のヴァイスも、問題のティルフォード家三男が、イリーゼの後見であるローレンス伯爵家の一人娘の婿となっていることを、エイザールに着いてから知り大いに驚くこととなるのだった。
歴代の『精霊の愛娘』で、最も有名な存在は一体誰か──そう聞かれれば、満場一致でイリーゼの名が挙げられるのは間違いない。
『最強の冒険者』ヴァイスの公私に渡るパートナーとしても名高い彼女は、彼と出会う以前も若き優秀な魔術師として冒険者の間で有名ではあったが、後の夫と組むようになってから、その知名度は飛躍的に高まった。
帝都を襲った竜族の群れ──上位竜一頭と三十余りの中位竜を二人で全滅させたのを皮切りに、突如アルバの砂漠に出現した黒き底無し沼の解析と消滅に深く関わり、小国パルメスでは、大精霊の炎を宿して暴れ回る竜の仔をなだめて精霊界に送還し。遥か北方においては、あまりの寒さに海までもが凍り付いた『氷結海事件』を、大精霊召喚により解明し解決に導いたりと、その偉業は枚挙に暇がない。
伝説とされるほど有名かつ優秀な冒険者夫妻の逸話は、吟遊詩人の格好の題材とされ、後には子供向けの冒険譚として大陸の隅々にまで広まることとなる。
そんな二人の愛用武器として偉業とともに伝わるのが、『最強の魔剣』と『精霊の魔杖』である。
後者はその名の通り精霊からの贈り物であり、イリーゼ専用の品ということで、彼女亡き今は既に人界には存在しないとされているが、前者に関してはどういった経緯か、帝都の中央、皇宮前広場に設置された台座に突き刺さる形で安置されている。
『運命の伴侶』のみが共有できる精霊の加護ゆえか、一般的な冒険者よりも遥かに長く実力を保ち、最年長の孫が冒険者になる寸前まで現役で居続けたヴァイスだが、伝承によれば、『最強の魔剣』は彼が全盛期を過ぎてからの十五年間、使用はおろか持ち歩かれることもなかったのだと言う。『精霊の魔杖』が、所有者の死の間際までその傍らに在ったのとは対照的と言っていい。
『最強の魔剣』は、夫妻の三人の子供や多くの孫たちにも抜かれることを是としなかったようで──六十歳で引退するまで、『最強』の名を誰にも譲ることがなかったヴァイスなのだから当然とも言えるが──、以後その刀身を目撃した者は皆無である。イリーゼとヴァイス、二人の死から百数十年が経過した現在も、皇宮前広場において、剣を抜かんと挑む腕自慢は後を絶たないが、成功者が現れた例はない。
あまりにも誰も抜けないため、偽物疑惑が囁かれたこともあったが、魔術師協会と皇宮により公式に否定された上、冒険者ギルドも加わった正式な鑑定書付きの看板が台座の傍らに設置される結果に終わった。
かくして、史上最強にして最高と謳われる冒険者夫妻は、その武器もまたある種の伝説と化している。
特に『魔杖』に関しては、百年周期で生まれる『精霊の愛娘』の誰かがいずれ継承するのではないかと、魔術師協会と冒険者ギルドの上層部に属する長命種たちは密かに注目しているとのことである──
「ということだけど、あなたは『精霊の魔杖』を持っていたりはしなかったのかい、ティアナ・フォルダム元伯爵令嬢殿?」
「わたくしの名はシスター・アナベルです。どなたのことかは知りませんが、他人の名で呼ぶことはいい加減にやめてください、フィリップ・ベルトラン様!」
「それは失敬。つい癖で」
「どんな癖ですか一体!」
「おじいちゃん、おばあちゃん。お兄ちゃんのこと、どうしたらいいのかなあ?」
「おや、何があったんだい? 赤ずきんちゃん」
「お兄ちゃんがどうかしたの?」
「あのね。『ヴァイスとイリーゼ』シリーズの新刊を読んだお兄ちゃんが、『大きくなったら帝都に行って、おれがヴァイスの剣を抜いてやるんだーっ!!』って張り切っちゃって……」
「あらあら……やっぱりあの子も、あなたの孫なのねえ」
「え、おじいちゃんもそうだったの!? だからおじいちゃんは冒険者になったってこと!?」
「そりゃあまあ……ヴァイスやイリーゼに憧れて冒険者を目指す者は、今も昔も後を絶たないからね。ほら、やっぱり男の子というか、子供の頃は誰でも、強い人とか凄い存在に憧れるものだろう?」
「まあそうだけど……そっかあ。おじいちゃんもってことになると、ほんとにヴァイスって凄い人だったんだなって思うよ」
「凄すぎて雲の上を遥かに突き抜けてるけどね。お兄ちゃんも冒険者になったら、嫌になるくらい実感するんじゃないかな。それで折れるか奮起するか、向かう方向を変えるかはわからないけど」
「うーん……お兄ちゃんなら『ふんき』? するんじゃないかなあ。で、すぐにまた何かに叩き落とされて、でもまた元気に戻ってきそう。基本的にお兄ちゃん、立ち直りが早いから。無駄に」
「無駄にって……手厳しいわね、赤ずきんちゃん」
「だってわたし、お兄ちゃんの妹だもん(えっへん)。お兄ちゃんも気にしないから大丈夫」
「それならいいけれど……」
「やれやれ。我が家は女性が強いなあ」
予想外に長くなりましたが、ようやく完結しました。お付き合いいただいた皆様には、深く御礼申し上げます。
……いや〜、ほんとに長かった!世の連載作家の方々を本気で尊敬いたします、はい。
ヴァイスの剣がアーサー王のそれみたいになってしまいましたが、伝説的エピソードの一環ということで。
とは言え、今後この剣を抜ける人物が現れるかと言ったら微妙ですね。皇子の誰かか、アルバ王族の一人か、剣を極めに極めた『剣の悪魔』二代目(?)か。
精霊なら火が白兵戦担当で、特に大精霊は鬼神レベルですが、抜剣チャレンジはしなさそう。確実にえげつない専用武器を持ってますし。むしろ生前のヴァイスと定期的に手合わせしてこてんぱんにしてる疑惑。上には上がいるんです、ええ。
対アルヴィナだと、剣込みなら七割程度でヴァイスが勝つ感じかな?なければ互角くらい。でもどっちにしろ、彼女との手合わせはほとんどしません。旦那が嫌がるから。
ラストに出てきたベルトラン商会長フィリップとラエラの伯父の間には、特に血縁関係はありません。商会長職は代々、基本的に実力ある本家の人間(いなければ養子)が就くことになっていて、本家の始まりはリック・ベルトランことアルバ国王マリク──ではなく、彼と王妃ブランシュの間に生まれた三男坊。彼が王籍を抜けて商会を継ぎ、数百年間連綿と続いている設定です。……老舗だなあ。
イリーゼとヴァイスのエピソードはあれこれありますが、形にする予定はないです。書くとしたら完結直後の里帰り話ですけど、過去の孤児院メンバーざまぁにしかならない気がするので微妙。ネタに困ったらどこかに出すかもしれません。




