眠り姫の出会いとその後〜挿話
多分無理と言いつつ書いてしまった挿話。思った以上に長くなったのが難ですが←
書いてるうちに、知らない裏設定があれこれ湧き出て止まらなくなったのは秘密です←
翌朝、気まずいのか恥ずかしいのか顔を合わせたがらないイリーゼを置いて──朝食メニューの希望はドア越しに聞き出しておいた──ヴァイスは一人、一階にある食堂まで食事を摂りに来ていた。
自分の分の注文後、イリーゼ用のルームサービスを手配したところで、見覚えのある一団が入り口からこちらにやってくるのが分かった。
「おっ、ヴァイスも朝飯か! 丁度良かった、後で部屋まで訪ねてくつもりだったんだよ。……あれ、『愛娘』ちゃんは? 喧嘩でもしたのか?」
「そんなとこだ。と言うかお前ら、氷結ダンジョンはどうした?」
「もう終わったぜー。主にアルヴィナさんのお陰でな」
「早いな! 何が目当てだったにせよ、普通はもう二、三日はかかるだろ!?」
反射的に突っ込みを入れたヴァイスに特に断ることもなく、剣士、斧使い、魔術師の三人パーティーは、同じテーブルの空いた席に思い思いに腰を下ろす。
そのタイミングで、ヴァイスの注文した特製モーニングセットが運ばれてきた。
「いや、実はそうでもなかったぞ。依頼は魔術師協会からで、冷蔵庫と冷凍庫の製造のために、質が良くて一定以上の大きさの氷水晶を可能な限り多く調達してこいって言う、何ともざっくりした代物でな」
「そりゃ確かにざっくりしてるな。報酬もその量に応じてってとこか?」
あむ、と目玉焼きを一口で頬張りつつ問えば、真っ先にメニューリストを閉じた魔術師がうなずいた。
「そういう内容ならやっぱり氷結ダンジョンが手っ取り早いから、久々の迷宮探索に乗り出したってわけだよ。ただ、やっぱり『質が良くて一定以上の大きさ』となると、なかなかハードルが高くてね……」
「だろうな。だからこそ高ランクパーティーに依頼したんだろうし」
ヴァイスの言葉に三人が沈黙した。
それでもウェイターに促され、食事の注文を終えてからようやく反応を返す。
「……そうやって、さらっと不意打ちで人を誉めるのは割と凶器になるよ? そんなだから、あのお花畑ちゃんみたいな厄介ファンが増えるんじゃないかな」
「……俺、どこかでラエラを誉めたことなんかあったか?」
「いや、そんな超真顔で訊かれても……むしろ話題にするのも嫌がってたのは知ってるけどね」
「噂をすれば何とやら、だからなー。ストーカーの話なんかしようもんなら、それこそ無駄に引き寄せることになりかねないわけだし? 今はあのお嬢ちゃんは、父親んとこにいるんだっけか」
「そう聞いてる。毎日がスパルタ教育だとか何とか」
「それはまた……ストーキングどころか家を抜け出す隙もなさそうなのは、実害がなくていいことなんだろうが……ただ、どんなに質のいい教育を施そうとしたところで、相手にやる気がないなら身に付くものじゃないからなあ。やる気を出させるのも教師の腕だとは言え……」
苦笑する斧使いだった。本人が後輩たちへの面倒見が良く、お節介にならないぎりぎりのラインを見極めるのが上手いので、言葉にとても説得力がある。
そんな話をしているうちに、三人分の食事が運ばれてきたので、それぞれに舌鼓を打ち始めた。
食後は、サービスのお茶を飲みながら話は続く。
「それで、『質が良くて一定以上の大きさの氷水晶』は、どうやって数を揃えたんだ?」
「そう、それそれ。いやー、精霊って凄いよなーと改めて思ったぜ!」
と、剣士が嬉々として語ったことには。
《氷水晶のように、特定の属性を強く帯びたアイテムは、それに反する属性の精霊にとっては、明確な気配を本能レベルで感じ取れるものなのよ》
それなりの距離があっても分かる程度にはね、とにっこり微笑んだアルヴィナは、実に妖艶で麗しかったらしい。
そういうわけで、アルヴィナが感知した場所──最下層から二つ上の階へ直行すれば、そのだだっ広い空間には、上質かつ大きな氷水晶が山と積み上がっていたのだった。
「なるほど。それなら確かに、最短で仕事は済むか」
「ほんと、アルヴィナさん様々だったよ。勿論、水晶を守る氷の守護者はいたけど、それくらいは予想できてたし、彼女が武器に〈火〉属性を付与してくれたから、戦闘も物凄く楽だった。僕の得意な属性は〈風〉だから、彼女が居なかったら色んな意味でロスがあっただろうね」
「それはそれで、ダンジョン探索の難易度が下がり過ぎて、報酬をだいぶ多めに貰った感が拭えないところではあるんだがな……」
「別にいいだろ、たまには。いくら『冒険者』だからって、毎回毎回依頼のたびに、命をかける羽目になるのは流石に御免だぜ」
「ごもっとも。で? 俺を訪ねる予定だったのは、その話をしたかったってことか?」
「つーか、ここまでが前置きだな。ぶっちゃけると、俺らは是非ともアルヴィナさんをスカウトしたいんで、彼女と『愛娘』ちゃんの説得をお前にも協力してほしいってわけだ」
なかなかに異例な言葉に、流石のヴァイスも軽く目を瞬かせる。
冒険者パーティー間のヘッドハンティングは、成功失敗問わずそれなりの頻度で行われている。冒険者人口の多い帝国ではそれこそ日常茶飯事だ。
が、パーティーメンバーの誰かではなく、メンバーを守護する精霊の方をスカウトしにかかるとは。それなりどころでなく経験豊富なヴァイスにとっても完全に想定外である。
三人の顔を見れば、剣士が徹頭徹尾、度が過ぎるほど本気で、斧使いは「明らかに他意があるだろう、お前」と言いたげに剣士を見ながら苦笑している。
残る魔術師は、指先に浮かべた小さな火の玉をくるくると自在に操っており、純粋な腕前で『精霊の愛娘』に勝るかどうかはともかく、絶対評価においては結構な自信があるようだ。それはそれとして、スカウト成功の見込みは薄いと冷静に判断してもいるらしく、無駄に熱量の高い剣士を横目で、残念なものでも見るように眺めているが。
実際のところ、精霊と人間の恋物語は、物語の題材としては珍しくもなく、冒険者の中にもハーフやクォーター、先祖返り等はそこそこ、最低でも世代に一人程度は存在する。その産物のみならず、異種族がカップルとなった実例も、ヴァイスはいくつか見たことがあった。
それを差し引いてもアルヴィナのあの容姿である。女性を恋愛対象とする存在なら、程度や意味の差はあれ心惹かれておかしいことは何もない。
とは言え、その想いが叶うかどうかは全くの別問題であるわけで。
「俺としては、『止めはしないが力も貸さない』が精一杯だな。守護精霊って奴は、第三者の説得程度であっさり離れるほど軽い存在じゃないのは知ってるだろ」
「知ってるから頼んでるんだよ。『運命の伴侶』だっけ? お前がそれなら、『愛娘』ちゃんの守護精霊にもそれなりの影響力はあるんじゃないかなーと思って」
「そりゃゼロじゃないけどな。俺にしてみればそもそも、イリーゼの守護精霊を減らすメリットの方がゼロなんだよ」
「……あ、そうだな。悪い、浮かれすぎてた」
「全くだ。お前らしくはあるが、そこは少し反省しておけ」
七ヶ月前に何があったか思い出したらしく、速やかに引き下がった剣士を、斧使いが軽く平手でどつく。
そんな彼らに、ヴァイスはサービスで出されたクッキーをつまみつつ、こともなげに言った。
「つっても、止める気もないのは事実だから、口説くこと自体は好きにするといいんじゃないか。当のアルヴィナがそれに応じるかは、まあ……とりあえず頑張れ?」
「それ、明らかに『絶対無理』って言ってるようなもんだろうが! いいよなお前は、誰からも公認の『愛娘』ちゃんがいるんだからよー! それでなくとも『帝国最強』の癖に、武器も女もえげつないのを手に入れやがって!」
「……そこで武器が出てくるあたり、まだ俺の剣のことは諦めてないのか。つまり、今回もまた試す気満々だと」
「気持ちは分からんでもないが、いい加減に諦めろとも思ってるんだがな、仲間としちゃあ」
「けどやっぱり、元は『剣の悪魔』の愛剣だしねえ。無銘ながら、自分の意思で使い手を選ぶとも、以前の使い手以上の実力者でないと鞘から抜くことすらできないとも言われてる上に、他にもあれこれ便利で強力な能力があるんでしょ? 一流の剣士を自負する身なら、一度くらいは抜く挑戦をしたいのは理解できるよ。……ただ、現状は『挑戦』イコール『実力で『帝国最強』を上回ること』なのと、一度も剣が抜けてくれないのに、ヴァイスと会うたびに延々と挑み続けるのが色々とアレなだけで」
魔術師の表現は遠回しだが、要は無謀でしつこいと言いたいらしい。
ヴァイスが問題の剣を手に入れた、『剣の悪魔』とその配下を倒した戦いでは、亡き相棒と目の前の三人で共闘していたこともあり、剣士としては「タッチの差でヴァイスに名剣を取られた」感が拭えないのだろう。
当の持ち主としては、剣自身が望むなら譲り渡すことに抵抗はないのだが、そうでない以上はどうしようもない。何せ、ヴァイス以外の誰かが抜こうとしてもびくともしないし、意識の有無に関わらず離れたとしても、数日経てば音もなく持ち主の前に現れるくらいなのだから。
ちなみに鑑定をしたイリーゼの感想は、『この剣はヴァイスの部下みたいなつもりなのかもね。これが呪いならストーカーだけどそうじゃないし、単に剣そのものの意思が上司、じゃなくて持ち主にひたすら忠実ってだけの話よ』というものだったりする。なお、(むしろペットに近くないか、それ)と思ったりもしたヴァイスだが、あえて口には出さなかった。
そんなわけで、ヴァイスはため息をつきつつも、軽く念じて剣を手元に呼び寄せると、軽く鞘を持ったまま、剣士に柄を向けてやったが。
「ぐぬぬぬぬ、うぐぐぐぐぐ……駄目だ抜けねーっ!」
「「やっぱりな(ね)」」
「ハモるな!」
いつものコントを横目にカップを空にして席を立ち、忠実な剣を改めて背に装着する。別にそのまま手に持ってもいいが、長さが長さなので背負う方が楽なのだ。
「しかし、相変わらず身軽な剣だよね、それ。大きくてごつい造りの上に、柄の宝玉もそれだけで一財産くらいの大きさと品質なのに」
「体のつくりとフットワークが必ずしも比例しないのは、人類も同じだろ」
「……うわ、何だか凄く深いことを言われた気がする。流石ヴァイス、Sランクだけのことはあるね!」
「そうかあ? 単にそのままを言っただけじゃねーの」
剣士の意見が正しいが、彼はまだ剣のことで微妙にやさぐれ気味なので、口は挟まずにおくヴァイスだった。
仕事を終えたばかりなら常宿でゆっくりするだろうから、アルヴィナに頼んで、夕食の時に剣士に酌でもしてもらおうか。などと考えつつ、部屋に戻ったヴァイスを待っていたのは。
「お帰りなさい、ヴァイス。食事の手配ありがとう。お客様が来てるわよ」
「おはようございます、ヴァイス様。お食事時にお邪魔をしてしまい申し訳ございません」
ようやく顔を見せてくれた可愛い相棒と、昨日話をしたばかりの帝国諜報部員兼ウェイトレスの姿だった。もっとも今は、最初に会った時と同じ黒ずくめの装束で、立ち回りの邪魔にならない程度に飾り立てられたワンピース姿のイリーゼとは、印象が見事に対照的である。
「イリーゼ様の今朝の装いは、ヴァイス様よりのプレゼントですか? とてもよくお似合いですが」
「金を出したのは俺だが、選んだのはベルトラン商会支店長の長女だ。『妹のやらかしのお詫びに』ってことで、商会からのプレゼントの流れになるはずが、イリーゼの素顔を見た彼女のテンションが、見てるこっちが心配になるレベルで急上昇して」
あれもこれもと、一点ものの在庫が完全に空になるレベルで服を押し付けられそうになったのである。
「……流石にそれは、商会本体に影響はないものの、服飾部門が傾いてしまう恐れがありますね」
「ま、こっちとしては、買おうと思えば全部買えなくはなかったけどな。あれだけの数となると、着ていく場所や機会そのものがないから無駄な荷物になるだけだろ。利益のことも話して頭を冷やしてもらってから、お詫びは一枚だけで、後は厳選してもらった三枚を買うことにしたってわけだ」
「ヴァイスが彼女の勢いを止めてくれなかったら、私は服に埋もれて動けなくなってたと思うわ……」
「何と言いますか……ラエラ殿下やお従姉に当たるご長女の、思い込んだら一直線なところはお血筋なのでしょうか」
苦笑気味に本音の感想を漏らした後、頭を切り替えたオルファは、任務を果たすために懐から二枚の封筒を取り出して部屋の主たちに渡した。
「実は、陛下との面会が後ろにずれ込む見込みですので、そのお知らせと──こちら、陛下直筆の召喚状でございます」
無駄にプレミア感溢れる代物を受け取る羽目になったイリーゼは、ただ絶句して目を見張るしかなかった。
隣に腰を下ろしたヴァイスは、がくん、と盛大に右肩を落としたが。
「あのなあ……大陸随一に多忙な男が、こんなところに変な手間かけてどうすんだよ!? そんな暇があるなら仕事しろ仕事!」
「大変ごもっともなお言葉ですが、それは是非とも陛下に直接進言していただければ」
「断る!……ったく、相変わらず酔狂で面倒な」
相手の性格次第では不敬罪が適用されそうなことをぶつぶつ愚痴るヴァイス。
ほどなくオルファは帰って行ったが、気づけばイリーゼは、召喚状を見つめて難しい顔をしていた。
「どうかしたのか、イリーゼ? 眉間に皺寄ってるぞ」
「うん。陛下の相談によっては、誕生日の予定が駄目になりそうだと思って。『パーティーを開きたいから、できれば毎年その日に顔を出すように』って、ローレンス家の皆様に言われてるの」
《あの一家のことだから、イリーゼが顔を出さなくとも、精霊経由でプレゼントを送りつけてくると思うけどね〜。多分、伯爵夫人と娘がたっぷり時間をかけて厳選した、身に着けやすいアクセサリーが中心かな〜》
「ほとんど実の娘とか姉妹扱いだろ、それ。まあいいけど……ちなみにそのパーティーって、俺が同行しても問題ない奴か?」
「え、ヴァイスも来てくれるの?」
「急ぎの依頼が入らない前提だけどな。それに、前に言ったろ?『俺はこの先ずっと、お前の誕生日に『おめでとう』って言うつもりだ』って」
「……う、うん。ありがとう、ヴァイス」
ほんのり頬を赤らめた『愛娘』へ、空気を読んだのかそうでないのか判断しがたい突っ込みが入る。
《イリーゼ。そこはちゃんと『大好き』って続けるべきだと思うわよ〜?》
「!? な、シルヴィっ!!」
《んー、僕は続けなくていいと思うなあ。まだ九時にもなってないのに、ヴァイスに押し倒されてベッドに逆戻りとか、ねえ?》
「おい、フォーン。お前は俺を何だと思ってるんだよ」
《そりゃあ、色んな意味で健康かつ大人の男だと思ってるけど、違った? イリーゼが帝国の成人年齢の十八歳になるまで、絶対に一線は越えないって決めてるところも含めてね。ただ、その前段階のことは結構あれこれしてるあたり、総合的には手が早いって判断になるからさ》
「殴るぞ。魔力込めて」
《まあまあ、落ち着いてちょうだいな、ヴァイス。確かに精霊は長生きだけれど、子供の姿のフォーンたちはまだ、色々と疎い部分があるのよ》
《何だか引っかかる言い方ね〜。確かにアルヴィナは、人間で言うところの既婚者だけど〜》
「は!? 既婚者!?」
「あ、確かにあんまり知られてないわね。精霊は、人間で言えば幼い姿でいるのが基本なんだけど、伴侶になる存在ができた時点で、大人の形態になるんだそうよ。だからこの姿のアルヴィナには、しっかり夫がいるってことになるわけ。過去に同族以外を伴侶にして今は独り身の、いわゆる未亡人とか男やもめ? みたいなケースもあるけど」
思いも寄らない情報に驚くヴァイスに対し、ごく当然のように解説を入れるイリーゼだった。
その割にはアルヴィナは、たびたびヴァイスや他の男にも軽く誘いをかけるような言動を見せていたはずだが……
《火の精霊は割と奔放な傾向にあるから、ちょっとしたお遊びくらいは大丈夫だろうけど、本格的に体の関係になったりするのは許容範囲外だろうね。火の大精霊様、ああ見えてアルヴィナにベタ惚れだから》
《うふふ、ありがとう》
「……よりにもよって大精霊の妻かよ……!」
更なる爆弾を投下され、頭を抱えるしかないヴァイスである。
これはもう、どうあっても剣士の要望にアルヴィナが応える未来はない。元から可能性は低いと踏んではいたものの、現実は予想以上だった。
ありのままの真実を話してもいいが、火の大精霊までが出てくるとなると、スケールが大きすぎて信じてもらえない可能性が高いだろう。
「……この際、アルヴィナ本人から説明してもらうのが一番いいか」
《? 私がどうかしたの?》
首を傾げた時の、柔らかそうな髪が肩を滑る様子さえ艶っぽい美女の姿に、ヴァイスは何とも複雑な視線を向けるしかなかった。
なお後世の歴史書にて。
この日の夜、帝都でも指折りの宿屋の近辺で、火の大精霊が顕現したという噂がまことしやかに囁かれるようになったと記されるが、公的な裏付けは皆無だったため、その真偽は定かではない。
一説に、数日後に帝都を襲った災い──魔物による大規模襲撃の前触れとする学者もいるが、そのような託宣の類いを精霊がもたらした前例は皆無であり、完全なこじつけと否定されている。
ただし、その襲撃の解決には、『帝国最強の冒険者』と並び『精霊の愛娘』が尽力したという明確な記録が、帝国正史に存在するのは事実である。そのため、火の大精霊顕現という、歴史上稀な事態が起こった信憑性自体は高く、襲撃との関連の有無はさておき、何かしらの意味をそこに見出だそうとする者は、二百数十年後の現在も決して少なくはない。
《単に、他の男に熱心に言い寄られる妻のところに駆けつけたってだけなのにね〜。仕方ないんでしょうけど、人間には大げさに捉えられちゃうものなのね〜》
《単なる色恋沙汰で、大精霊様クラスが人間界まで乗り出してくることまでは、流石に考えが及ばないんじゃないかな。ま、それだけアルヴィナが罪な存在だったってことかも》
《あら、困ったこと。うふふ》
《全然困ってないだろうが、お前は……全く、魅力的な妻がいるのも良し悪しだな》
よし、主役のいちゃいちゃオチは何とか防いだ!←
気がつけば、精霊まわりの設定を掘り下げることになりましたね。
精霊間の序列は、精霊王(一柱)→大精霊(地水火風光闇に各一柱)→精霊(無数)となります。精霊王と光、闇の大精霊の三柱は、太古の昔から代替わりはなし。
大精霊の伴侶だろうと子供だろうと、精霊であれば同格の存在なのは変わらないので、他の精霊から特別重んじられるようなことはありません。シルヴィやフォーンが、大精霊には様付けでアルヴィナにタメ口なのはそのためです。
これが異種族ハーフだったりその直系子孫だったりすると、逆に特別な加護を得られることが多いんですけどね。絶大な魔力と美貌を誇るティルフォード家がその代表例。
続く面会イベントは、近日中にアップ予定です。




