紀子の!モッテモテ学生Life!
私の朝は早い…朝の5時に起きてシャワーを浴びる。その後に朝食の準備。今日はメロン風味の甘ったるいトーストにホットココア。メロン風味のトーストはメロンシロップと牛乳を混ぜたものにパンをひたしてトースターで焼いたら出来上がりです、ぜひお試しあれ。(作者は試しておりませんので上手く出来たらご一報下さい)
朝食を済ませれば、次は学校へ行くための支度です。制服を着て、香水をつけます。香水は、かすかに香る程度に首筋に振りかけるのがポイントですよ。髪を整えて、歯を磨いたら、しばらく自由時間です。今日の授業の予習でもしますかね。
30分後
さて、今日やることはだいたい分かりました。ここからが私の勝負です。いざ、登校!
玄関から外に出ると、いつも友達や後輩が待っています。そうです、私は学校では人気者!私もそのポジションを維持するためにいつも奮闘しています。
「おはよう紀子!今日もいい天気だな!」
「おはようございます先輩!今日もいい天気ですね。」
「あ…紀子さん。えっといい天気…ですね?」
みんな自分と私のことで頭がいっぱいなので、会話が被っていることには気づきません。
「皆さんおはようございます。さぁ、一緒に学校まで行きますか。」
私の登校は普通の女子高生の登校です。友達と喋ってだらだら歩き、横に並んで道を占領します。私が悪いんじゃないんです。先に行こうとしてもこの人たちが横に来るんです。
ですが、私の登校は次第に普通ではなくなっていきます。途中で友達に会うと、その友達も後をついてきます。部活の後輩、部活の先輩、一緒のクラスの子、ハンカチを貸してあげたあの子、私の胸を揉んできたあの子、私の首に噛みつこうとしてきたあの子……つまり同じ学校の人たちは殆ど私についてきます。なので私の登校は百鬼夜行さながらの眺め。
この町の恒例行事のようにもなり、知らないおじさんまで私についてきます。
学校につくと私の周りの人たちは身の回りのお世話をしてくれます。内履きを用意して、鞄を持ち、しまいにはお姫様だっこで教室まで運ばれます。
教室に行けば、私の机にはバレンタインでもないのに貢ぎ物がおいてあります。
今日はいったい何でしょうねぇ…手作りのケーキ、可愛いキーホルダー、ama●onギフト(5万円分)、ダイヤの指輪、土地の権利書、金の延べ棒、ドス黒い血…嫌がらせですか?途中からだいぶおかしいですが、いつもこれなんで感覚が鈍ってきています。
朝のホームルームまでは私の机で雑談会です。しかし規模が大きくて他のクラス、他の学年、他の学校の生徒が…他の学校の生徒?あいつ誰?そのうち外国の方も参加しそうですね…ちょっとした議会ですよ。
「おーい、席つけよー朝礼始めるぞー。」
先生が声をかけるとみんな一斉に座ります。私に好かれたくてみんな行儀いいんです。
さて、ホームルームが終わり一限目の授業が始まります。授業中は基本はみんな静かですが、分かってるくせに私に質問をしたり、わざとらしく消しゴムを落としたりと、みんな私に構ってもらおうとしてます。
朝に予習をした理由が分かりましたか?私の授業時間は、いつも奪われます。体育だともっとひどいですよ。五限目に体育があるので、詳しくはそこで。
そんな感じで四限目まで授業が続き、やっと昼休み…ですが私の昼休みは案の定ヤツらに奪われてしまいます。昼休みの始まりチャイムが鳴った瞬間に、私の席へのレースが始まります。
「ねぇ紀子!お弁当一緒に食べよう!」
「紀子さん、私お弁当作ってきたんです。一緒に食べましょう?」
「おい、ちょっと昼飯付き合えよ。あ?」
このように私と昼休みを過ごすために皆さん必死です。
「えー…みんなで食べましょうか?」
結果的にいつもお昼ご飯はみんなで食べることになります。皆さん机を合わせるので、その光景は円卓に並ぶ騎士団のようです。みんなでお弁当を広げると、私に食べてもらいたい物を持ってきます。その量は合計すると、軽く一食分。なので私はいつも食後のデザートしか持ってきていません。
「紀子、こっち向いて。はい、あーん♥」
「こっちもお願いします!」
「私の愛を受け取ってください!」
人気になりすぎるのも考えものですね、本当に大切な人だけに愛されていれば、それが一番幸せなのかもしれません。
そのようなことを考えている内にお昼ご飯は終わりました。ちなみに今日のデザートは抹茶マカロンです。さぁお昼休みはまだしばらく続きます、やることは朝の休み時間と同じく雑談会です…が、朝とは規模が違ってきます。
学校中から人が集まり会議のようになります。私はもちろん、その会議の中心にいます。何も知らない人が見たらただの魔女裁判です。私が話題を提供すると議論が始まります。勉強のこと、趣味のこと、恋愛のこと、話題はいくらでもありますが、この前鼻歌を歌ったらアカペラ大合唱が始まりました。すばらしい音色でしたが、もう鼻歌も気軽に歌えません…
今日は「安楽死は正義か悪か」について話しましょう…。
昼休みが終わり、次の授業は体育です。皆さんお待たせしました。私が一番疲れる授業です。人一倍動かないといけないものでね…
今日の体育はバスケットボールです。
試合開始の合図と共に、みんながこちらに突進して来ます。私がボールを持っているから?いいえ、この人たちは、ラッキースケベに見せかけた故意のボディータッチを仕掛けて来ます。
入学仕立ての頃はもみくちゃにされましたが、今はそうはいきませんよ!
まず後ろから抱きついてくる人をしゃがんでかわす!
次に正面にいる三人をジャンプで越える!
「紀子様、パスです!」
「紀子、私にパスして!」
真面目に見えるこの二人も、私の身体を狙っています。挟み撃ちですか…甘いっ!
「なっ!?」
「き、消えた!?」
「フッフッフッ…ここですよ。」
私は体育館の天上にぶら下がりました。このまま一気にゴールです!
「ピピーッ!」
フッ!決まった!さぁ次もどんどん行きま…
ガシャッ!
な、何ですか!?あ、足が動かない!いったい何が!?
「こっ…これは!」
「気づくのが遅かったわね、紀子。あなたの動きは封じたわ、このベアトラップでね!」
クッ…私としたことが!迂闊でした…
「そのベアトラップは痛くないように発泡スチロールで出来てるわ、安心しなさい。」
「そうですか、お疲れっした。」
「え!?あれ?ちょっと、どこ行くの?あれ?」
発泡スチロールだったら簡単に破壊出来ます。次はもっと考えてくださいね。
ガシャコン!!
次は何ですか!こっ…これは!
「キャハハっ♪アンタの動きは封じたよ、この電気ネットでねぇ!」
うへぇ…ビリビリして痛いぃ!
「そのネットは簡単には破れないよぉ?さぁどうするぅ~?泣いて許しを乞うのかなぁ?」
ぬわぁ~んビリビリするぅぅ!痛い…けど…
「ちょっとキモチイイ…」
「ヌッ!」
私のトロ顔を見て何人か逝きました。まずい、このままだとまた犠牲者がっ!しかしこのビリビリが………あれ?ビリビリしなくなってきたぞ?
「あ、充電忘れてた。」
チャンス!必死にネットを振りほどき、その場から離れます。充電はこまめにすることだな!
ガシャット!!!
またぁ?もう嫌ぁ…。
「紀子ちゃんの動きは、私の拘束魔法で封じたニャ!観念して私のオカズになるニャ!」
なんてこった、魔法使いだったのか!
「えちえちな触手を特殊召喚!触手よ、
紀子ちゃんをぐにぐにするニャー!」
私の周りに触手が召喚されました。
なんかねっとりした液体で濡れてて気持ち悪い…
ぐにぐにぐにぐに…
「んあっ♥ひぎぃ♥ヴェッ!ア″ア″ア″!」
「ヌッ!」「ヌッ!」「ヌッ!」
嗚呼、また犠牲者が出まし…ふぇあぁぁ♥
何か抜け出す方h…ピイィィィィッ♥
頭真っ白になりゅぅ…ンボボボボ♥
「うっわ、予想以上だニャ♥もっと見せてほしいニャ~♥」
その時、不思議なことが起こった!
ハッ!なんか行ける気がする!
「究極完全無敵魔法!…えーと、おりゃあぁぁ!」
私の周りにいた触手はたちまち塵となり、私は光輝くアーマーを身につけた!
「なっ!?紀子ちゃん、そんな力どこで!?」
「そんなこと、私が知るか!」
私を辱しめた罪!償ってもらいますよ!
「必殺!魔法のパーンチ!」
「ぐわぁぁー!!ヤラレター!」
こうして悪は去った…だが私の戦いはこれk…
キーンコーンカーンコーン♪
「あ、授業終わった。」
ね?疲れるでしょ?毎回これです。
放課後…
やっと放課後です。今日も疲れましたが、それ以上に楽しかったです。
「紀子、一緒に帰るぞ~」
「あ、ハイ。」
この人は私の一番まともな友達。
校長先生です。(特殊か!ってツッコミいれてね。)
「今日の体育は凄かったって聴いたぞ?なんかスーパープレイでも見せたのか?」
「プレイっちゃプレイですかね…。」
校長と話していると安心するんですよね。
他の生徒が話しかけてこないから。
「おっと、これから学校存続をかけた枕営業があるんだった!それじゃあまた明日!」
今さらっと聞いてはいけないことを聞きました。それより背後に気配を感じますね…
(一緒に帰ろ~)(一緒に帰宅~)(共に安息の地~)
一緒に帰ろうオーラが背後から伝わってきますね…そんなあなたたちに言います。
「今日は一人にさせて!」
全力ダッシュ!その速度、62km/s!(推定)
あっという間にストーカーたちを撒き、お家に帰って来ました。
「ふぅ…疲れました。」
「あ、先輩お帰りなさい!お風呂にします?ご飯にします?それともワ、タ、シ?」
「全部いっぺんに…え?何で家の中にいるんですか?」
「ちょっと窓を割りましたけど、先輩はやさしいから許してくれますよね?」
許さん。出てけ!私は不法侵入後輩ちゃんを外へ案内します。
「いやぁー!先輩と一緒がいい!先輩と一緒に寝たいぃ!」
うるせぇ!近所迷惑だろうが!はよ帰れ!
「泊めてくれるまで叫ぶのをやめません!」
…仕方ねぇ、今日は泊めるか…
「不審な行動を取り次第永久追放を条件とします。」
「イャッフゥイ!先輩の家だぜ、ベイベー!」
ああ、先が思いやられる…
「先輩!今日は私がご飯作ります!お風呂も一緒に入りましょうね!寝るときも一緒の布団で!今日は全部私が引き受けますよ!掃除、洗濯、料理、そして夜のお世話も何でもしますから!」
「ん?今なんでもするって…」
「出てけはナシですよ。」
あーあ、先読みされちゃった。
でも雑用押し付けられるのは便利ですね。
さんざんにこきつかってやるぜ!
夕飯
「お待たせいたしました!私特製のカレーライスです!」
ふむ、苦しゅうない。
どれどれ、味はいかほどか?
「あ、うめぇ。」
おいしいですね、しかし変な物が入っていないか心配です。
「安心してください、変なものはいれてませんよ…フヒヒ♥」
何か入ってそうですが、気にしないことにしましょう。何も入ってない、何も入ってない…
お風呂
「フヒヒ♥先輩のありのままの姿♥フヘヘ、ゲヘヘ♥」
気持ち悪い…週に4回ほど死んでほしいです。
「せんぱぁ~い、身体の洗いっこしましょうよぉ~♥」
「ヤ、ヤメロォ!」
わしわし
ヒギィ!洗われるぅ!身体が浄化されちゃう!
意外としっかりと洗ってくれてるから文句言いにくい!鼻息がすっげぇかかる…
ザパー…
泡を流し、湯船に浸かります。もちろん二人でね…
「先輩ってやさしいですよね、なんやかんや言って付き合ってくれるところ。」
「うるせい!黙って肩まで浸かってろ!」
クッ…こいつと居るとダメだ。
…この子の肌柔らかい。
就寝
「ぬわぁぁぁぁぁん、疲れたもぉぉぉぉん。」
「先輩、温かい柔らかい布団が待っています!私とゴートゥーザベッドです!」
布団なのかベッドなのか…布団ですけど。
夜が心配です、ガッチリと股を閉めておきましょう。
ふわぁ、ふかふかの布団はいいですねぇ♥
「えへへ、先輩と一緒なお布団♥」
「…嬉しそうにしちゃって、可愛いですね。」
「カワイイですか!?やったぁ!先輩大好き!」
「うわー!胸に顔を埋めるな!スリスリも止めろ!」
可愛いなんて言わなきゃよかった。
「プハー…先輩イイニオイ…」
「ほら、もう寝ますよ。」
電気を消して、寝る体勢を整えて…
「何ですか?その不満そうな顔は。」
「おやすみのキス…してくれるまで騒ぎ続けますから。」
またこのパターンですか、不本意ですが…今日だけは甘やかしますか♥
「ンッ………はぁ…ほら、満足したでしょ?」
「えへへ、ありがとうございます先輩♥」
「フフッ、おやすみなさい。」
明日からも私の楽しくて破天荒な日々は続きます。
END
HEY!
ぶっちぎるぜ!どうだったかな?完全に趣味で書いてるから、人に読んでもらうこと考えてないの!百合は最高デス。異論は認める。
バイバーイ♥