プロローグ
一度だけ、上辺だけでも……愛されたかった
四十九院鳴は走っていた。自分の罪を罰せられないように。身体に残る傷と、無数の赤黒い点を気にすることも無く、夜の街を駆けていた。
暗く、街灯も無い道を行く鳴には誰も興味を示さない。強いて言うのであれば、何故こんな時間に10歳前後の少女が?ということくらいだろう。
行く先は特に決まっていない。唯、彼処よりも遠く、目の届かないところ……それだけ考えながら、ずっと先に見える明るいネオンの光を目指し、一心不乱に。
限界はとうに越えていた。というより、限界は最初の時点で迎えていたのだ。体力的にも、精神的にも。
長い長い夜は、未だ始まったばかり。夜が明ける頃にはあの明るく綺麗な街に行けるだろうか……そう頭の隅で考えながら一歩ずつ確実に。
道中、街灯のある少し明るいところに出ることもあった。小さい少女が真夜中に走っているのだ、勿論話しかけられる。だが止まらない。もっと大事な事が、今の自分には存在する。話しかけた人は、鳴の姿を見て驚き、逃げて行った。
秋の夜はまだ少し暑かった。走りに走っていた鳴の顎や髪から滴り落ちる汗は留まることを知らなかった。
しかし、所詮10歳前後の少女。ネオン街迄辿り着くことはなかった。スタミナ切れである。無心に走っていた鳴は、プツンと糸が切れたかのように倒れた。人通りの少ない、木々の生い茂る場所。そんな中、ひとりの中性的な顔をした女性が鳴を目に入れた。
これは、虐待を受けて親を殺した少女の話である
プロローグってどんなことを書けば良いのでしょう……
初投稿故至らぬ点は多々ありますが、生温い目で見守ってください……
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