1-1
あれ?これ前書き?じゃあここに居ようっかな~。
ああなんか話したほうがいいの?
わっかりましたー!じゃあ前書きらしい事を話そう!!
あるところに仙太郎というおじーさんがいました。
え?おじーさんじゃない?僕昔ばなししか知らないからわかんないんだもーん
野田仙太郎
それが俺の名前である
俺の両親がつけた名前だ
別に名前が嫌だ、とかはない
両親も嫌いではなく普通に世間話をしたり怒られたり笑ったりをする仲だ
よく略して「セン」とか「太郎」とか呼ばれたりするが親として自分で名付けたこの名前を略すのはどうなのか
……まあいいや
しかしそんな平凡な日々は続かなかった
親に何かあったわけではない
あったのは俺にだ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……なんだこれ」
見つけたのは一枚の手紙?のようなもの
普段であればその辺に落ちている紙など気にも留めないがその紙は若干光っているようにも見えた
「とくになにも書いてないな」
紙を不思議そうに眺めていると
「………~い」
そんな声が聞こえた、ん?いやそうじゃない。
「お~い」
これは聞こえているというより頭に直接流れているという感じだ
骨伝導イヤホンの半端ないバージョンとでも思ってくれ
「なんだよこれ」
あまりの音量に頭が痛くなる俺
「聞こえてますか~?」
どんどん音がでかくなる!頭が痛い!苦しい
「うるさい!!誰だ!!」
思わず叫んでしまった
誰かもわからないどこにいるのかもわからない相手に
「な~んだ聞こえてんなら返事してよ~、ボリューム小さいかと思って最大にしちゃったじゃん」
「は?ボリューム?ってかどうなってんだこりゃ、頭に直接音が響いてる気がするんだが」
段々と慣れてきたおれは声の主に届くかもわからない声をかけた」
「…ふ~ん、なるほどね。君はそう反応するのか」
「っ、んあ?何の話だ?」
「ん?いや?別になんでもないさ。」
「さて単刀直入に言おう」
反応が気にはなるがそのあとの言葉の方が俺にとって、あるいは世界にとって大きな衝撃となりすべてを凍り付かせた
「君、今から全能ね。」
「は?」
「これからいろんな世界に行ってもらうから」
言われた時にはもう遅かった。
抗議の言葉を発する暇もなかった
そこはすでに俺の知らない場所だった
ぽつんとそこに立たされていた
「じゃあそゆことで」
「いや待て!!!話をさせろ!!!元の場所に戻せ今すぐに!!!」
「え~、めんどくさ~い」
めんどくさいなんてよくも言ってくれたな!!
こちとら人生にかかわりそうなことされとんのじゃ!!
「うるさいな~君なら大丈夫だって」
「大丈夫なもんか!」
思わず声お荒げてしまう
「いきなり知らない場所に飛ばしやがって!!いいから元に戻せってんだよ!」
「ほいじゃまたね~」
「待てって言ってんのが聞こえんのか!!」
………返事がない
「なんなんだよ…これ」
頭の中に声が響いて返事したら知らない鳥に飛ばされた?
冗談じゃない、俺は今日バイトがあるんだ
こんなとこすぐにでも抜け出してやる
『イエス』
「…やっと返事したk」
瞬間俺は手紙を拾った場所に戻っていた
「……は?……どういうことだ?」
幻………だったのか?疲れてるのか
~~~~~~~
さてここまでがある意味ではプロローグ
と言うよりは始まりのお話し
…?同じ意味だっけ?
ん~、まあいいや
彼はこの後もいろいろな衝撃的な事
自分に仕組まれた運命に驚愕し絶望するんだけど……
見たい?読みたい?
ど~しよっかな~
じゃあ楽しみにしててくれる?
いつか話すから
~~~~~~~~~~
声を出せばなんでもかなう。
それが俺には関係ない他人の人生であっても
なんでも叶うなんてとても幸福だ
しかし俺にはもう
誰よりも幸福な俺の絶望の日々が始まる
あれ!後書きもあるじゃん!2LDKだ~
ちょっと!!誰かいるんだけど!!ここ僕ん家だぞ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者です短いながらも進展がない構成ですいません。
頑張りますのでどうぞご贔屓に
後、上のやつは前書きに追っ払いますのでご安心を
ではまた次回
次回予告
「仙太郎死す」
予定としては出来る限り頻繁に投稿しますのでお楽しみに