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Q:主様、しっかりパジャマ着て寝てくださいね? A:も、勿論だよ。着ないで寝るって選択肢があるわけない


 後書き長くてすいません


 あの少年。名前をキリルといったか

 とても面白い。反応速度、内に秘めた魔力、スキルと魔法は回復支援系。今日はいい出会いだ!

 エルフの血が入ってるようだし、感覚も相当鋭いだろう。彼の成長が楽しみでしょうがない。ついつい有望株を見てしまうと世話したくなる癖は治せないな


 さて、七年前にどこかの村が魔物に教われる。みたいな事件があった様な気がする。死者が出ているくらいだから第六魔王がなんか知ってるだろ


 行って帰ってくるまで二ヶ月程、街を空けるのはしのびない。でも、ソフィーに任せているから、安心できる。海の下への感知結界を伸ばすといって、今日は屋敷にいない。まあ、明日の朝には対応して、見送りに来てくれるだろう。冬じゃなくてよかった

 う〜ん。ボクは従者に恵まれたな


「ああ、熱い。もうでよう」


 長くつかり過ぎた湯から出る。色々考え込んでてしまった

 最期に一度、頭からお湯を被り風呂場を出る


「主様。また随分と速く出てきましたね」

「レティ。お前の基準がおかしいんだよ。ボクが普通だ」

「三時間ぐらい普通では?」

「なんだ? お前はボクをどう調理したいんだ? ゆで卵じゃないんだぞ」


 ボクの一番の従者であるレティがタオルを渡してくれた

 彼女はボクのお世話をしてくれるが、本来の役職は護衛。ボクのであった中で最も硬いスキルを持つ。圧倒的防御力の持ち主だ。中々に彼女に怪我を負わせるのは至難の業で、ボクもスキルを使わないと結構ツラい


 時々、ボクに対する辛辣な物言いが一番の攻撃方法だろう


「よろしいので?」

「なにが?」

「彼の事ですよ。えっと名前は……私彼の名前知りませんでした」

「キリルだよ。確か」


 身体を拭き終えてレティに渡す。レティはボクに下着を渡してくれた


「おや、自己紹介なんてしましたか?」

「さっき部屋でね。それで? 少年がどうかしたのかい」

「ええ、この屋敷に泊める事はなかったのではないかと思いまして」

「彼の話した内容が本当でも、嘘でもこの街に彼の住む場所はない。いいじゃないか。部屋は幾らでも余ってるんだから。使わない方が傷んでしまう」


 寝る時ブラはつけない。苦しいだろう? 次にパジャマを渡してくる。ここは黙って受け取った。今の時期は熱くて、着て寝るなんて事は出来ない


「まあ、主様が言うのであれば」

「ああ! 楽しみだな。ボクと戦えるまで後、五年かな? 十年かな?

 彼はきっと強くなる。成長中の身体でアレだけの魔力を感じれるんだから間違いない」

「……その言い方ですと、後十年で、あの少年が主様と同じ舞台に立てると聞こえるのですが?」

「ふふん。君たちもうかうかしてられないかもよ?」


 着替えも済ませたのでボクの寝室に向かう


「まあ、私は主様が守れたらそれでいいです。彼が主様に牙を向けない限りは、私だって手は出しません」

「それも心配ないんじゃないかな。十年後辺りには、ボクに決闘を申し込んでくるかもしれないけどさ」

「決闘ですか?」

「ああ、面白い事にさ。さっき部屋で『結婚を前提にお付き合いしてください』って言って来てね。いや〜、初めて言われたけど、悪くないもんだね。子供だけど」


 十歩行った辺りでレティの足が止まってる事に気がつく。なんだ?


「レティ?」

「はぁ? あのクソガキが、私のアビーにプロポーズまがいの事を?

 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

 

 

 

 ……うんいつも通りだ。行動には出さない様に、言葉で押さえ込めてるだけだから放っておこう


「ふぁあ。じゃあ、レティ。お休み」


 壊れたレティを置いてボクは一人、寝室へと向かう。レティが、ああなってしまうと再起動までに少しばかりの時間が必要だ。いい娘なんだよ? かれこれボクに二十年は仕えてくれてる。

 レティとマールの二人は、百五十年から二百五十年を生きる『長寿種』。今は、確か三十歳くらいだったかな。出会った頃はそれは扱いづらい子供だったが、今では大事な家族だ


 薄暗い廊下を進むとボクの部屋の前にマールがいた。噂をすれば何とやらってか


「あれ? 主様一人かい? 姉さんは?」

「今はそってしておいてあげな。発作中だから」

「……またなんで今日に限って」


 少年の言葉は黙っておこう。どうせ明日の朝にはマールとソフィーの耳にも入るだろうが、今聞かせるよりはマシでしょ


「それにしても珍しいね。マールがボクの部屋に来るなんて」

「ん、ほら。あのガキの事でさ」

「君もか。さっきレティにも同じ事を聞かれたよ。流石は姉妹だ」

「言っとくが、オレはノーマルだぞ。姉さんと一緒にするなよ」


 そこは心配しなくてもいい。ボクだってノーマルだ


「それで? 主様はあのガキをどうする気なんだ?」

「どうもこうもしないよ。君たちは本当に警戒心が強いねえ。気にしすぎさ。領地外は危険だから、ついでに送ってあげるだけ」

「領地外で何か起こしたら、護衛として即刻切り捨てますからね」


 言う事だけ言ってマールは行ってしまった。彼女も護衛の一人だ。といってももっぱら、ボクと一緒で戦闘に特化してるから純粋に守る力が弱いのだけれどね

 レティと真逆だ。彼女は盾で、マールは剣。ソフィーは頭脳だ。ボク自身も剣だとは思う

 次の戦争は、百年前の魔王成りたての戦場みたいに、走り回る事はさせてくれないだろう


「そこはご自由に〜」

「あ、主様。寝る前にパジャマ脱ぐなよ」

「ははは」


 笑って誤摩化します

 う〜ん。明日からちょっと面白そうかも





 さて、今日も私の後書きを読みに来てくれてありがとうございます(本編を読みに来てるんですよ?)


 ですが、今回は謝罪をしたいと思います

 唐突な謝罪内容ですが、前話で


 『恐らく犠牲になるのは、橈骨と尺骨もだ。二つの並んだこの橈、尺骨を盾にする』


 と表現しましたが、これは私の中で骨が


 II


 こう並んでいるという意味で書きました。表現的にもまあ、間違っていないと思うのです

 しかし、『正拳突きの様に拳を前に出す』


 今表現の状態だと、橈骨と尺骨は


 X


 こう重なっているんです……グスン

 間違った知識になってしまうと考え、ここに謝罪いたします


 でも、本編の書き直しは、この後書きに書いてしまった為、致しません。多分

 治して欲しいの要望が多ければ、キリルの軽口を増やして書き直します


 間違えてしまいましたが、今後ともよろしくお願いします

 次回の後書きは『私の後書きの長さについてお話しします』


 え? 本編の次回予告? 知らね

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