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夢探偵①

作者: DarkMilk00

これは夢の中で見たんだが、安い映画のような夢でとても良かったのでここに書き留めておく。


俺はある日、森の中にある小屋に2泊3日していたんだが、ここでは俺の名前を仮に少年Xとしておこう。

その小屋には他にも旅行客や子供、俺と同年齢くらいの子もいた。

その小屋の見た目はとても古びていて木造なんだが、中は案外キレイで小屋のオーナーも一緒に泊まっていた。


4月10日

今日は小屋に泊まっている人たちに挨拶をしようとドアを一つ一つノックした。

コンコンッ

少年X 「すみませーん、隣の部屋に泊まってる者なんですが、挨拶しにきました。」

??? 「あー、ちょっと待ってて!今開けるから。」

ギシギシ音をさせながらドアがゆっくり開いていく。

???「やあ、私は田中だ。ここには天体観測にきたんだ、よろしく。」


田中さん

見た目は24歳くらい。黒いフレーム眼鏡の男性。やさしそうな人だ。

ドアから部屋の中が見えた。中には望遠鏡、大きなリュックにタバコの箱があった。


田中さんを後にした、そのまた隣の部屋のドアにノックする。

コンコンッ

少年X 「すみませーん、挨拶しにきました。」

??? 「ドアなら開いてるよ、入ってきなよ。」

恐る恐るドアを開ける。

森永さん 「君けっこう若いね!まあ座りなよ、お茶でも出すよ。」


森永さん

見た目は若い良い感じのおじさんで派手な青い服を着ている、年齢は60歳となかなかのおじいちゃん。

この人はここの小屋のオーナーで庭の手入れや掃除をしているらしい。


少年X 「今日から三日間、よろしくお願いします。」

森永さん「ああ、こちらこそよろしくお願いするよ。ここの辺りはもう周ったかい?」

     「近くに湖があるんだが、そこにはあまり近づかんでくれ。物騒なんでな。」

少年X 「何かそこであったんですか?」

森永さん「いやな、昔そこで殺人事件があったんじゃ、そりゃもう警察の方が来て皆大騒ぎだったよ。」

     「とにかく、そこにはあまり近づかんほうがいい。」


いい情報を聞いた、森永さんを後にした。

森永さんの隣はお風呂だった、ここはあとでもいいだろう。

その先にある二階への階段を上がっていく。

上には部屋が3つあった。右に1つ、左に1つ、左奥に1つ。それと奥にテラスがある。

右の部屋からは声がする。


???「おねぇちゃん!みてみてー!」

???「雪野、少しは落ち着きなさいよ。」


俺は少し大きめにノックをした。


雪野、日向野姉妹

雪野ちゃん、10歳くらいの女の子。少し好奇心が旺盛。日向野いわく、めんどくさいらしい。

日向野、20歳。本人は18歳と言い張るが絶対に女子高生ではないと思う。


少年X 「お二人姉妹はなんでここに?」

日向野 「昔ここに私のおばあちゃんが泊まっててね、とても良い所だからって煩いもんだから。」

雪野  「雪野ね!ここにお泊りするのすっごく楽しみにしてたんだよ!」

日向野 「雪野も煩いから仕方なく泊まりにきたってわけ。」

少年X 「そうなんですか、でもここが良い所って何かあるんですか?」

日向野 「すぐ近くに湖があるだろ?その向こうに小さな小屋があるんだけどね」

     「おばあちゃんとおじいちゃんが泊まってた頃に新しく作ったらしいんだけど、その辺りで事件があったらしくて」

     「新しく作ったのに事件が理由で誰もそこには泊まりたがらないの、今では物置になってるらしいわ。」

少年X 「へえ、その事件はさっきオーナーの森永さんに聞きましたよ。」

日向野 「あちゃー、知ってたか。ビックリさせようと思ったんだけどな。」


なかなか話し込んでしまった、タバコでも吸いにテラスへ出た。


???「あ、どうも。」


テラスには先客がいた、俺と同じくらいの女の子だった。


少年X 「俺もここいいですか?」

ナタリア 「あ、どうぞどうぞ。私ナタリアって名前よ。」


ナタリア

日本人の父とイギリスの母を持つ女の子。19歳くらいかな。

彼女はイギリス育ちらしいのだが、とても日本語が上手だ。

今日は彼女一人でここに泊まりにきたらしい。


少年X 「なんでここに泊まりに?」

ナタリア 「私の母が昔ここに泊まってたらしいのよ、だから一目見ようと思って来たの。」


ナタリアはタバコを口に咥えながら湖の向こう側を遠く見ていた。

その瞳はどこか悲しそうで、でも前向きな表情のようにも見えた。

ナタリアはタバコを終えると俺に一言言い残して部屋へ戻っていった。

左奥の部屋がナタリアの部屋だった。


残るは左の部屋、軽くノックした。

コンコンッ

「・・・・・・」

コンコンッ

「・・・・・・」


誰もいないのかな、鍵もかかってるし。

誰もいないのだろうと思い、2階を後にした。


森永さん 「皆さーん!お昼ができましたよー!」


食堂から森永さんの声が聞こえる。食堂はお風呂の前にドアがあり、そこが食堂だ。

ドアを開けると大きなテーブルが1つに椅子が10つ。

森永さんが料理を並べている。


森永さん 「どうぞどうぞ、座ってください。粗末な料理ですがたくさん作りましたのでいっぱい食べてってください。」


俺のあとにドアから雪野日向野姉妹、田中さん、ナタリアが来た。

俺はここで森永さんに聞いてみた。


少年X 「森永さん、2階の左の部屋って空き部屋なんですか?」

森永さん「ああ、あそこは使ってない部屋だよ。あそこは老朽がすごくてね、今は使ってないんだ。」

     「さあ、冷めないうちに料理を食べましょう皆さん。」


料理はとても美味しくて、とても森永さん一人で作ったとは思えない量だった。

なんでも、食材も近くの山で採って来た山菜や猪らしい。


食事が終わったあと、皆部屋に戻っていく。

俺も部屋に戻って荷物などを出していた、お風呂は露天風呂で全員が入れるくらい大きい。

そして、混浴ということを忘れてはいけない。


夜9時

俺は一番乗りで風呂にいた。

2番に田中さん、3番に雪野日向野姉妹。


田中 「いやぁ、良い湯だねぇ。」

日向野「まさか混浴だったなんて・・・」

雪野 「うわー!おっきな水たまり!」


良い湯加減だ、体の芯まで温まる。少し硫黄の匂いがする。

辺りはすっかり夜で山のふもとには光がチラチラ光っている、民家があるんだろうか。

そんなことを考えていたら誰かが入ってきた。


ナタリア 「あ、皆さん居たんですね。ここ失礼しますね。」


そう言って俺の1m隣に入るナタリア。

俺はとてもとても、興奮していた。同年齢の女の子と混浴なんてしたことはなかった。

今思うと俺はこの頃からナタリアが気になっていたのかもしれない。


ニヤニヤした顔で近づいてくる。

田中 「お?どうしたんだい?そんなに顔赤くして?」

少年X「い、いや、ただのぼせてるだけですよっ!」

田中 「じゃあ上がったほうがいいんじゃないかな?浸かりすぎはよくないよ?」

少年X「・・・・もう少しいます。」


田中さん、俺をいじらないでください。


雪野 「おねぇちゃん!見てみて!水たまりにお魚さんがいるよ!」

日向野「そりゃあれだけ大きな湖なら魚くらいいるでしょ。」

田中 「うん?どれどれ?」


湖の中心辺りにバシャバシャと音と水しぶきがたっている。


田中 「お魚さんにしては、ずいぶん大きな水しぶきじゃないか?」

日向野「それもそうだね、あそこに魚の主でもいるんじゃないの」

田中 「おお!それはいい!私、釣竿持ってきてるですよ。あとで行きましょう。」


そんなわけで湖にやってきたのである。


雪野 「暗くてよく見えないよおねえちゃん。」

田中 「たしかに、こりゃ懐中電灯がいりますね。」


そう言うとカバンから黄色いライトをとり電気をつけた。


田中 「うん?なんだろうあれは?湖の中心の所に何か浮いてるぞ。」

日向野「ねえ・・・あの青いのって、まさか」

田中 「あ、あれはもしかして・・・森永さん・・・?」


そう言うと田中さんは湖に飛び込み泳いで森永さんを引っ張ってきた。


田中 「森永さん!大丈夫ですか!しっかりしてください!」

日向野「お、おい。服に何か書いてあるよ。」


そこには黒い字でこう書かれてあった。


コレハ復讐ダ

ダレモココカラ逃サナイ


ここから恐怖の事件が始まった。。。

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