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桜姫高等学校 文化研究部(仮)  作者: 城雪 希藍
プロローグ
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プロローグ

大体の流れは頭に入れていたのですが、

文と文をつなぐ箇所を上手く調節できなくて遅くなりました。

久しぶりの学校、久しぶりの仲間の顔。

春の陽気と皆の笑顔に包まれて。今日の私は気分がよかった。

でも、笑顔にはなれない。



入学して二ヶ月が経った頃の放課後。私は一人で泣いていた。誰かに何をされたわけでもなく、怪我をしたわけではない。

ただただ、自分に悔しかった。

そんな時に、一人の男子生徒が扉の所から私に向かってこう言った。

「大丈夫?」と。

私は大丈夫ではなかった。

反応すらまともに返せない。

気付くと彼は居なかった。



「おはよう 真城さん 」

考え事をしていた私は、この声で現実に引き戻された感覚がした。

もちろん、考え事とは昨日の事。

私は驚いた。声をかけてきた人がクラスの人気者の秋篠さんからだったからである。


「ごめんね。ノートを見させてもらいました」

その言葉を聞いた私は、気付けばノートというノートを引き出しから出して居た。


「どれを見たの?」

その時の私の表情は、大分引きつっていたものだと思う。それだけ、事態を深刻だと思った。


「一冊づつ確認してほしいな」

そして私は、一冊づつ確認を始めた。最後のノートを開くとき、私は躊躇した。

「そのノートだよ」

私は落胆した。そして、意を決して開くと、その中には ---

高校生になって初めて、私に友達が出来た瞬間だった。




目線を動かし、彼の姿を探してみる。

でも、彼の姿はない。

そんな時に聞こえる、隣のクラスの彼の声。

やはり、私とは住む世界が違うんだなぁと、実感させられてしまう。

耳をすませて 視線を扉に向けて‐‐‐‐


「今日の放課後、第二音楽室な?」

扉の所から聞こえる彼の声。

これでようやく、私は笑顔になった。


次回からは本編にちゃんと入ろうかな。と、思います。

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