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希望の影  作者: こたろぅ
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覚醒(めざめ).6

登場人物


 兄:草露くさつゆ しずく


 妹:草露くさつゆ りんご


 HSU急行部隊隊長:高津たかつ しげる

 僕は混乱しながらも、目の前の現象と先ほどの出来事についての理解のために頭を使った。


 目の前にある見えない壁の様なもの、それは先ほどの暴走トラックがぶつかったものに相違ない。


 衝突の瞬間、間違いなく妹とトラックの間には見えない壁のようなものが存在していた。


 その壁に激突したトラックはその衝撃で正面が縮み、次の瞬間、衝突面から放たれた電撃によって連鎖的に爆発しているように見えた。


 そして、その壁は今なお存在するかのようにりんごへの爆風を防ぎ、僕の手をはじき返した。


「どうして……」


 ウ――ウ――


 突然聞こえたのはHUSの急行部隊のサイレンだった。


「くそっ――りんご!返事してくれりんご!!」


 壁に触れないように、僕は必死にりんごに呼びかけた。


 だけど、


 その声はりんごに届くことはなく、僕の声は爆炎の音に呑みこまれていった。


「……」


 ウ――ウ――


 次第に近づいてくるサイレンの音に僕は気が動転しながらも、解決策を探すことを辞めずに頭をフル回転させた。


「アレしかないのか……」


 唯一の方法――なのかどうかはわからないが、今の現状を打破する方法の一つとして思いついたことがある。


 それは、


「りんご――」


『自身に付属された忌なる能力を使用する』事だった。


「――必ず。すぐに戻してあげるから……」


 過去に自分の意思とは関係なく2度発動したこの能力は、その度に不幸を呼んだ。


 だから、これ以上の不幸を避けるために僕はこれの解明を行い、理解した。


 自分の意思で使えるようになったその能力によって、りんごの周りに存在していた壁は消え去り、それと同時にりんごは眠るように意識を失った。


 ウ――ウ――……バンッ


「消化班!すぐに冷却砲を使え!」


 ついに現場に到着したHSU急行部隊の指揮官らしき人物が、車を降りてすぐに指示を飛ばした。


 僕はすぐにりんごを連れて物陰に隠れ、急ぎ足でその場を後にした。

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