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希望の影  作者: こたろぅ
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覚醒(めざめ).2

登場人物


 妹:草露くさつゆ りんご


 少年A:さかき 剣太郎けんたろう


 少年B:御剣みつるぎ れん

 僕が仕事に出かけている間、妹は一人でお留守番をしている。


「おい、なんだあれ!」


 両親を失った僕たちは、この世界において罪人とされた。


「ん?……家、じゃねーの?」


 その結果、


「なんでダンボールの家がこんなところにあるんだよ」


 住む場所さえも与えられず、


「知らねーよ」


 まともな賃金を得られる仕事も無く、


「……ちょっと見てみようぜ」


 苦しい生活を送っていた。


「……そうだな」


 僕たちの住む場所は『世捨て山』または『咎人の地』と呼ばれる立ち入り禁止区域であった。


 しかし、時にはこういった子どもたちが無断で入ってくることもある。


「なんだーここ? 割と物がそろってるじゃん」


 前に住んでいた部屋から、持てるだけの必需品は持って来ていた。


「そーだな」


「……どうせならここ、俺たちの秘密基地にしよーぜ!」


「えー、ヤダよ。人が住んでるかも知れないじゃんか~」


「細かいこと気にするなって~。きっと大丈夫だから!」


 彼らは入口のところでしばらく口論を続けていた。


「だ~れ~?」


 入り口の辺りで声がする事に気付いたりんごが、奥の部屋からさっと顔をのぞかせた。



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