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炎の刻印

廃れた祠の朽ちかけた木組みを、風がうめきながら吹き抜けた。灰と雨の匂いを運んでくる。カエンはくすぶる焚き火の跡のそばにうずくまり、ひび割れた石の器の中で最後の残り火が消えていくのを見つめていた。背後では、サヤが色褪せたキルトの下で丸くなり、浅い呼吸をし、その肌は今朝よりも青白くなっていた。


刻印が再び広がっていた。


黒ずんだ血管――影の穢れの残滓――が、まるで爪のある指が彼女の瞳に届こうとするかのように、彼女の首筋を這い上がっていた。それらは微かに脈打ち、まるで何らかの闇がまだ彼女の皮膚の下で蠢いているようだった。カエンは歯を食いしばり、顔を背けた。


彼女が衰弱していくのを座って見ている時間などなかった。


外は、黄昏の濃い空気に満ちていた。今はいつも黄昏だった。何時であろうと。カエンが子供の頃から、太陽は空に顔を見せていなかった。そして、その頃でさえ、それは弱々しく――蒼白く、震える光で、払うよりも長い影を落としていた。


彼は中庭に足を踏み入れた。右手に魂刀を握りしめて。


その刀は質素だった――複雑な彫刻も、光るルーン文字もなく、ただ微かに炎に口づけられた鋼の刃だった。ゲンズウは、時が来れば変わると言った。彼の魂が準備できた時、彼の炎が真に燃え上がった時、それは目覚めると。


今は、ただの重い塊に感じられた。


中庭の向こうで、老いた影狩りが待っていた。


ゲンズウ師は腕を組み、目を閉じて立っていた。風が、深紅の糸が走る長い黒衣を揺らしていた――紅の帳の教団の最後の名残だった。彼の存在は穏やかだったが、カエンはすでに、ゲンズウにとっての穏やかさが何も意味しないことを知っていた。閉じた瞳の奥には、嵐が潜んでいる可能性があるのだ。


「遅いぞ」老戦士は目を開けることなく言った。


カエンは顔をしかめた。「サヤが――」


「知っている」ゲンズウは遮った。「そして、お前は彼女を救うだろう。だが、呪いが広がる傍らで座っていることでではない」


カエンは何も言わなかった。魂刀を握る手に力がこもった。


ゲンズウは目を開けた。「もう一度だ。構えを見せろ」


カエンは、炎の型――低く身を構え、膝を曲げ、剣を背後のわずかな角度で、まるで今にも飛びかかる炎の尾のように構える――の最初の形に入った。呼吸がゆっくりになった。胸の内の熱、燃え盛るべき残り火を思い描いた。


「炎を吸い込め」ゲンズウは彼を円を描くように回りながら言った。「肺に落ち着かせろ。無理をするな。炎は意志だ――内から湧き上がらねばならん」


カエンはゆっくりと息を吸ったが、温かさは何も来なかった。ただ、恐怖と罪悪感の重みだけだった。サヤの顔が彼の心にちらついた。彼はそれを押しやった。


「貴様の炎は弱い」ゲンズウは平坦な声で言った。「そして、悲しみを操ることを学び、そこから逃げない限り、そのままだろう」


「逃げてなどいません」


「逃げている。躊躇するたびに。制御を失うことを恐れて、ためらうたびに」ゲンズウの声は鋭くなった。「影は貴様に自分を見つける時間を与えてはくれん。奴らは躊躇を喰らうのだ」


カエンの苛立ちが沸騰した。「ならば、戦える何かを与えてください!」


ゲンズウは首を傾げた。「よかろう」


彼は手を上げた――すると、彼の背後の地面が裂けた。


大地から、影の化け物が這い出てきた。人型だが、かろうじてだった。その手足はねじれ、顔は陶器のひび割れのような白い光を放つ、空白の闇の仮面だった。下級の影。周囲の空気が冷たくなった。


カエンは一歩後退し、呼吸が速くなった。「これをここに?」


「貴様の村をうろついていたのを捕らえたのだ。これを貴様の真の最初の試練と思え」ゲンズウの声は鋼のように冷たかった。「ただの燃えるのを待つ薪ではないと証明してみせろ」


影が飛びかかってきた。


カエンはかろうじて間に合った――左に飛び込み、砂利の上を転がり、立ち上がると同時に剣を振った。魂刀は化け物の腕を打ったが、煙のように通り抜けた。影は不自然な動きで彼を取り囲み、手足を伸ばした。


カエンは再び斬りつけた――何も当たらなかった。


当てられない。


その時、彼はゲンズウの教えを思い出した。


残り火はただの熱ではない。それは炎の記憶だ。あらゆる燃焼の始まりと終わり。それに触れろ。感情を燃やせ。


影が再び来た。カエンは足を踏ん張った。目を閉じた。


彼はサヤが呪われた日のことを思い出した。彼女の悲鳴。焼け焦げた木と血の匂い。影が闇に消える時の囁きの音。無力感。


炎が彼の胸の中で噴き出した。


彼は咆哮し、斬りつけた。


今度は刀が光った――残り火の閃光が後に尾を引いた。剣は命中し、影の肩を焼き切った。それは悲鳴を上げ、後退した。その肉は焼け焦げた。カエンは止まらなかった――彼は何度も何度も剣を振った。一撃ごとに残り火の閃光は増していった。


ついに、彼は技を呼んだ。


「火閃!」


広範囲に弧を描く斬撃が中庭を照らした。刀は灼熱の炎を放ち、影の胸を切り裂いた。それは煙となって崩れ落ち、消え去り、空気中に漂う火花だけを残した。


カエンは息を切らしながら立ち尽くし、魂刀からは煙が立ち上っていた。彼の両手は震えていた。残り火の輝きは消えた。


ゲンズウは頷いた。「及第点だ」


「及第点だと?」カエンは唸った。「あれは俺を殺しかけたんだぞ!」


「そして今、それは死んだ。つまり、貴様は生き残った。明日もまたやれ。今度は、弱音を吐かずにだ」


カエンは荒い息を吐きながら剣を下ろした。力の奔流は確かに感じられたが、代償は大きかった。手足は痛み、頭はくらくらした。炎は彼に応えてくれた――だが、ほんのわずかに。


「いつになったら準備が整うんですか?」彼は魂刀を鞘に納めながら尋ねた。「サヤを救うために?」


ゲンズウは近づき、彼の肩に力強く手を置いた。「貴様の炎は今宵灯った。それは一週間でほとんどの者が成し遂げられないことだ。だが、炎織の型を極めるには、燃えるだけでなく――何が燃え、何が残るかを選ばねばならん」


カエンはサヤが横たわる祠の方を見た。


「彼女を救えるなら……全てを焼き尽くす」


ゲンズウはため息をついた。「それが危険なのだ」


その夜遅く、カエンは祠の裏の崖の端に一人座っていた。


下には、黒い針の海のように森が広がっていた。遥か遠くには、影の烽火の一つが輝いていた――紫色の炎に囲まれた暗い石の尖塔。それは心臓の鼓動のように脈打っていた。彼の胸が締め付けられた。


彼はまだそれらが何なのか知らなかった。ただ、ゲンズウがそれらはアンブラ卿の増大する影響力の一部であり、「闇を呼び寄せ、貪らせる」と言っていたことだけを知っていた。


風向きが変わった。


背後から声がした。「なかなかいい戦いだったな」


カエンが振り返ると、アオト・レンが両手を頭の後ろに組み、いつもの気だるそうな歩き方で近づいてきた。微かに稲妻が走る彼の魂刀は、腰にだらりと下げられていた。


「どれくらい見ていたんだ?」カエンは尋ねた。


「お前が死にかけの鶏みたいにバタバタしているのを見るには十分な時間だ」


カエンは睨みつけた。「倒したじゃないか!」


「ああ。かっこよかったぜ。雷ほどじゃなかったけどな」


アオトは彼の隣に座り、足を崖からぶら下げた。しばらく、二人は静かだった。


それからアオトは低い声で言った。「なあ、俺が最初に戦った影……逃げたんだ。子供みたいに叫んでな。絶対死ぬと思った。そしたらゲンズウ師に、また戻れって言われたんだ」


カエンは眉をひそめた。「なぜそんなことを言うんだ?」


「お前は逃げなかったからだ。炎がほとんど使えなくても、立ち向かった。それはただの勇気じゃない。狂気だ」


カエンは小さく笑った。「両方かもしれないな」


アオトはにやりと笑った。「なら、気が合うな」


その夜、カエンは火の夢を見た。


彼は燃える野原に立っていた。空は赤かった。炎が彼の周りで踊っていたが、彼には触れなかった。炎の中心で、巨大な形が動いた――何か巨大で、蛇のようなもの。


炎と光でできた龍。


その目が彼と合った。


息ができなかった。目を逸らすこともできなかった。胸が引き裂かれ、魂がその視線の下でむき出しになるのを感じた。それからそれは語りかけた――言葉ではなく、感情で。


「汝は炎を運ぶか?それとも、炎に呑まれるか?」


カエンは答えようとしたが、炎が燃え上がった。


彼は息を切らし、汗まみれで目を覚ました。


外の焚き火の跡は再び冷たくなっていた。


背後で、サヤが身じろぎをした。


そしてどこか遠くで、新たな影が吠え始めた。



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