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残念でした〜

遅くなりました!

続きも投稿しました!!

「あぁぁぁぁぁ!!!」

 結構な高さがあり、ドンドン落ちて行く。


(どうやったら、帰れるんだ!!?最早、着地出来るのか!!?)


 そう思い、バッと上を見てみるが落っこちて来た所は何も無くただただ青空が広がっていた。

「えい」

 男性の声と共に体が地面に激突する前に止まる。

「よっと」

 ゆっくりと地面に下ろされ、俺はなされるがまま地面に座る。

「やぁ、はじめまして。俺はマリア。君は?」

 腰を折り、こちらに手を差し伸べながら紳士然としている、俺と同じ髪色に瞳の色の男性。

「お、俺は阿坂奏夜です。助けて頂き、ありがとう御座います」

 差し伸べられた手をとり、立ち上がる。

「お礼なんて要らないよ。()()()ヴァンのせいなんだから。ホントにごめんね」

 眉を下げ、困り顔で謝る。

「いえいえ、()()()ヴァンにとっては、悪巫山戯の範疇でしょう」

 『うちの』宣言で少し見栄を張った。

「ハハハ!ここまでそっくりだと流石だね。意地っ張りで直ぐに頭にくる。それでこそ、『俺』だ」

 ケタケタと笑いながら、悪口?を言ってきた。

「は〜!笑った笑った!ほら、『これ』あげる」

 正方形の箱みたいな形をしている、水色に光るものがマリアの魔法で宙に浮く。それは、俺の胸元にスッと入って行った。

「それは俺の得意魔法ね。絶対に記憶は渡さないから〜!」

 いたずらっ子の顔でニヤッと笑った。

「記憶、下さいよ」

 

(ヴァン達の昔を知るチャンスなんだ!『あぁ、そうですか』で引き下がってたまるか!!)


「い☆や☆」

「下さいよ」

「嫌だね!」

「寄越せ」

「態度悪くない?」

 等など言い争っていたが、結局俺が諦めた。

「ちぇっ、ヴァンの昔を知るチャンスだったのに!」

 心底悔しい。

「残念でした〜。今世の俺には渡さないよ〜んだ」


(ムカつく!!!)


「もっと今世の俺と話し合っていたいけど、君と話したいって言う人が居るから、そろそろお終いね」

 ニコッと笑う。

「話したい人…?」

 

(誰だろう…?また、前世繋がりかな?)


「その人に合わせるから付いて来て」

 と言いながら俺の首根っこを掴み引き摺って走る。

「痛たたたたっ!」

 ズルズルと引っ張られているので、摩擦で尻が痛い。

暫し引っ張られて居たら不意に止まった。

「痛いんだよ!!!」

 この野郎と思いながら頭を叩く。

「フッフッフ、なんのこれしき!」

 余り効いていなそうだ。

「五月蝿いよ。それと貴方は席を外して」

 凛とした女性の声が心地良く耳に響く。


(この声は…!)


「は〜い!じゃあね、奏夜君!また逢う日までお元気で〜!」

 スッと幽霊みたいに体が透けて消えていった。

「はじめまして、ボクはルルカ。ルルカ・オファーリエ。気軽にルルカと呼びなさい」

 短いフワッとした白髪に赤色の瞳。いつものルルカより低めの声だが、俺の全細胞が『コイツはルルカだ!』と叫んでいる。

「ルルカ…?」


(雰囲気が、少し…いや、大分違う。ルルカがルルカじゃないみたいだ…)


「混乱しているね。君が話していた『ボク』はボクじゃないんだ」

「???」


(どういう事だ??)


「あの子はね、君と同じ国で、君と同じでは無い世界の住人だよ」

「ん???え、どういう事ですか??」

 思わず敬語を使ってしまうくらい、年上感が半端ない。

「これから、じっくり『あの子』の話をしてあげるよ。そこに座って」

 ポンと音を立てて、椅子が2脚向かい合う様に置かれ、その間にテーブルが置かれた。

「は、はい」

 言われた通りに座るとルルカも俺の前の席に座った。

「そうだね、まずはあの子との出会いから」

 目を細め、過去を思い出す様に穏やかな顔になった。

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