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顔を上げてください

「オレが傷だらけに見えたのはルルカの幻影魔法だろうな」

「???」

「ふむ、2度説明するのは面倒臭いから、リビングに皆を集めてくれるか?」

「分かった!」

  ◇◆◇◆◇◆

「よし、集まったな」

「起き上がって大丈夫なの?」

 ノアさんが声を掛ける。

「全然平気ですよ」

「それなら良かったわ…」

「それでは、説明を…」

「そ、その前に私から良いですか?」

 怖がっている様なルル。

「はい。良いですが…」

「貴方が冤罪だというのに攻撃してしまって、ごめんなさい!!!」

 頭を下げ、誠心誠意謝る。

「…………」

「……お母様を殺した現場に血塗れのお姉ちゃんが居たのを思い出しました。信じられなくて、貴方がやったんだって…。心の何処かでは分かっていたのに…」

「………」

「本当にごめんなさい…!」

 さっきより頭を深く下げる。

「顔を上げてください」

 怯えながら顔を上げる。

「私は怒っても悲しんでもいません。それに私が誤解を解こうと努力を怠った為に起きた()()ですし。貴方が謝る必要はありません」

「はい…!ありがとうございます…!」

 ルルは『自分は許されざる事』をしたと後悔していたのだろう。だからこそ、それが軽くなった様で瞳に涙を溜めながらも笑っていた。

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