何か問題でもある〜?
「??ルルカ…?」
俺は足音無しでリビングに入って来たヴァンの隣に立っているルルカを見る。
「よう、ルカ。待ち合わせの場所に居なかったから邪魔してるぜ。それより半分正解ってどういう意味だ?」
「実際にルミ様を殺したのはボクだけど〜。悲しさや後悔で部屋に引き籠もった訳じゃないよ〜!」
「えっ…。お姉ちゃんがお母様を殺したの…?」
『信じたくない』という顔をしていた。
「そうだけど、何か問題でもある〜?」
対するルルカはケロッとした様子で答える。
「何で殺したんですか…?」
「え〜!そりゃあ決まってるじゃん!目障りだから♡」
「!!!」
何時にもなく満面な笑顔を浮かべるルルカと、怒りと悲しみ…それに少しの困惑の表情をするルル。
「ホント、家族が目障りで目障りで仕方が無かった〜!だからさ、ヴァンに罪着せてボクが討ち取れば〜『お母様の仇を取った英雄』に魔王を譲ってお父様は降りる。そしたら邪魔な護衛共が消えるから殺すのは楽チン!その後にルル〜。君を殺そうって思ってたんだけど〜」
ツカツカとヴァンの前に寄ってくる。
ヴァンの前に居た俺の首根っこを掴み、乱暴に退ける。
「うわっっ!」
尻餅をついた俺には目もくれずヴァンの前に立つ。
「どうしてくれるの?ボクの長年の計画を台無しにしてくれてさ〜」
「どうにも出来ませんね…」
「えぇ〜!じゃあ〜、サンドバッグになってよ!」
さっきまでルルの魔法による攻撃を受けていたヴァンの腹を思いっ切り蹴飛ばす。
「かはっ…!」
その場で蹲るヴァン。
「まだ音を上げないでね〜」
ヴァンの髪を引っ張り無理矢理立たせてから更に腹を殴る、殴る。その度にヴァンは呻いた。
「止めて下さい!!ホントにそれ以上やったらヴァンが死んでしまう!!!」
「だから何〜?」
笑みを浮かべたまま俺に問う。
その瞬間に頭の中で何かが切れる音がした。
_気が付いたらルルカの右頬にストレートパンチをかましていた。




