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猫被りモードだ

「遅れてしまって、すみません」

「いや、全然大丈夫だよ〜!」


(あ、昨日の感じじゃなくて、猫被りモードだ)


「そ、それより、どうしたんですか?ホットミルクを急いで作ったりして…」

「え?飲みたくなってしまって」

 ルルに質問されたが難なく躱す。

「まぁまぁ、()()()()()()にあげたかっただけでしょ〜」


(くっ…。ルルカには気付かれている…)


「???」

「ほらほら、ご飯冷めちゃうよ〜?」

「あっ!食べます!」

   ◇◆◇◆◇◆

「ルル〜!ソウヤに魔法の打ち方を教えてやって!」

「「えっ!?」」

 朝ご飯の皿を片付けて、一息着いたところでの爆弾発言。

「頼んだよ〜?じゃあね〜!」

 それだけ言ってルルカは仕事着で出掛けて仕舞った。

「じ、じゃあ、に、庭に行きましょう…」

「あ、はい」

 この家のだだっ広い庭に着いた。

「えっと…じゃあ、火の玉をここに打ってください…」

 ルルが手を空に翳すと四方八方に弓の的みたいのが30個、出てきた。

「ぜ、全部…?」

「いえ、打てるだけで良いです」

「あっ!そうですか!良かったあ〜!ん?あれ?えっと〜?」


(……火の玉ってどうやって打つの…?)


「あっ、魔法の打ち方は色々ありますが、初心者に優しい魔法の杖をお貸しします。それを的に向けて、『火の玉』と心の中で念じれば、打てる…はずです」


(『はず』!!?大丈夫なのかな…!?)


「分かりました…」

 普通の細めの木の棒だが先端が尖っていた。

「では、やってみて下さい…」


(『火の玉』!!『火の玉』!!『火の玉』!!)


バキバキバキィィ


(当たったし、難なく壊せる!!よし!『火の玉』!!『火の玉』!!『火の玉』!!!)


   ◇◆◇◆◇◆

 的目掛けて打つ事、10分。全ての的を壊していた。

「凄いです、ソウヤさんは才能がありますね…!」

「あ、ありがとうございます…」

 俺は昨日のエヴァンさんの家に行く為の地獄の徒歩より疲弊していた。たった、10分間火の玉を撃ち続けていた。それしか何もしてないのに、だ。

「少し休憩したら、次は水、その次は木、そのまた次は金、最後に土です」

「えっ…」

「頑張って下さい。終わったら、私のおやつをあげましゅ」

「あ゙あ゙〜〜〜!」

 静かな庭に俺の絶望の雄叫びが響いた。

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