危なかった〜!
「落ち着きましたか?」
「はい゙。ご迷惑をおがげしてずみま゙ぜん」
俺は内心ホッとした。
(最初はめっちゃ怖かったけど、何か、ルルカより普通の人だ)
言外に『ルルカは普通じゃない』と断言する。
「ソウヤー?ホットミルクを急いで作っていったけど、どうかしたのー?」
ノアさんが扉の直ぐ近くに居るのは、声で分かった。
(どうしよう!?ヴァンと敵対してるかも知れないから隠さなければ…!)
ノアさんが扉を開ける前に俺が開けて、中が見えない様に立ちふさがった。
「え〜っと〜、その〜…。あっ!とても!猛烈に!めっちゃめちゃ!ホットミルクが飲みたくなってしまって!」
「?そう。朝ご飯はもう出来そうだから、食べる時に呼ぶわね」
「は、はい!すみませんがよろしくお願いします!!」
不審がられたみたいだが帰ってくれた。
「はぁ〜〜。危なかった〜!」
「私の事を隠してくれて、ありがとうございます」
目の周りは赤くなっているが、通常の物言いになっていた。
「嫌、別にそれは良いんだけど…。それより、何で俺の部屋に来たんですか!?」
「貴方が今は亡き友人と似ていたので、寂しくなりまして。それと、どうか私の事はそのまま呼び捨てで呼んで下さい。敬語も必要無いです」
「分かったから!理由ってそれだけ!?」
「はい。それだけ。それと、貴方、順応早いですね」
「何故か良く周りに言われたな、それ。後、ヴァンも敬語使わなくて良いし、呼び捨てにしろよ!!」
「フフフ、分かった」
(こうやって話していると懐かしく思うんだよな…それに、同じくらい『ごめんな』って気持ちが沸き起こってグチャグチャになる…)
「それより、いつ帰るんだ?」
「奏夜が朝ご飯を食べに降りる前」
「そうか」
「1つ、先程言った、今は亡き友人の約束を果たそう。聞いてくれ」
「??良いけど…」
「『貴方の前世はこの魔界の貴族だ』」
「は…?えっ!!?どういう事!?」
「それを教えるのは、また今度だ」
ヴァンは片目を閉じ自分の唇の少し手前に人差し指を真っ直ぐに立てた。
「はぁ!?今教えてくれよ!!」
「教えな〜い」
「何だとぉ!!」
「フフフ」
「ソウヤ〜〜!!朝ご飯出来たわよ〜〜!!」
「は、はーーい!!直ぐ行きまーーす!!!」
「では、夜にまた来ますね」 「分かった。じゃあな!」
「うん。では」
ヴァンは窓から出ていった。




