表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/66

久しぶり〜!

―現在


「きゃあああ!ひ、人が、お、屋上からーー!」

「どうした?何が…。ひっっ!」

「誰か救急車と先生を呼んできて!」

 俺の周りに集まり悲鳴を上げる。


(ようやく楽になれる…。

これでもうクラスメイトやお母さんからも解放される!)


 痛みより歓喜が勝り微笑む。


(もう、騒いでる奴らの声が聞こえなくなってきた…。

もうそろそろ死ぬ)


「よっ!」


(誰だ?)


 顔を上げる。俺の隣にしゃがみ、右手を軽く上げ久しげに話しかけるのは、5年前公園のベンチで座って寝ていた、白髪で赤い瞳のお姉さんだった。

「久しぶり〜!ソウヤ君!

お空を飛べて楽しかった?

で〜も〜、自殺はだめだよ?自分を殺すと書いてじ・さ・つだからね!

て〜ことで、ソウヤ君は地獄いき〜〜!レッツゴ〜!」

 右手をグーにして上に突き出す。

「ところが、ここでソウヤ君にいい情報です!ボクと5年前公園で会った時になんかビビビッと感じたからソウヤ君を〜、ボクの下僕にしてあげる!もちろん、嫌なら嫌でいいけどね!ど〜する?」


(こいつの、このチビの下僕なんてまっぴらごめんだ!でも、断ったらなんかいやーな予感がする)


「な゛、なりまず」

「ほんと!わぁ〜い!断られたらソウヤ君を地獄の中の地獄にご招待しようと思ってたけど、下僕になってくれるならいいや!」

 そういうなりお姉さんは俺を両手で掴み、思いっきりひぱった。

「いっでっっっ!」

 激痛が俺の体に走る。

「え?そんなに痛かった?ゴメン…」

 素直に頭を下げて謝る。

「でも、もうちょっと痛い事するね!」

 暗い紫色のモヤをポケットから取り出し、俺の心臓のあたりにねじ込む。


(これは、そこまで痛くないぞ?痛いけど)


「えっと、今何したんですか?」

「体から魂を引っこ抜いて、予め作って置いた悪魔の核を入れたんだよ!」

 さっと立ち上がり。俺の左手を乱暴に引く。

「さぁ、行こっか魔界へ!」 


2話を少しだけ変えました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ