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ゴメンナサイ

(百歩…いや、1万歩譲って俺が行かなきゃ行けない理由は分かるよ!?でもさ、気分って…。俺にだって都合があるんだ!!ノアさん達と一緒にお留守番したかった!!それに大体、何でルルカはエヴァンさんが森に居るって思うんだよ!!!)


「あの〜」

 色々な理由で腹が立ったのでルルカに片っ端から聞こうと思い話し掛ける。

「ん?どうした?」

「ルルカは何故、エヴァンさんが森に居ると思うんですか?」

 俺が質問している間でもドンドン森の奥へと進んで行く。


(それとも、森を通って行かなければ行けない所に居るのかな!?それでも、俺の怒りは沈まない!!)


「ん〜、クロならここに居るかなって言う勘」

「流石だな、ルカ。大正解だ」

 見上げると3メートルはある花の化け物の蔦に片足が絡まり、頭の天辺が地面に向くようにして吊るされている、エヴァンさんが居た。片足からは出血しており、地面には血溜まりが出来ていた。

「え!?大丈夫!?」

 ルルカが大袈裟な位、驚く。

「『大丈夫!?』なんて思ってないだろ…」

 呆れた様子のエヴァンさん。

「心外な。ちゃ〜んと思ってるよ〜?」

「キモ」

「ひど」

「ヤバ」

「は?」

 2文字で会話が成立する、エヴァンさんとルルカ。


(俺は何を見せられているんだろうか…?)


「それより、何でそうなっているの?それと、『キモ』は許してないからね」

「悪かったよ。その〜、何ていうか…余りにも何時もと態度が違い過ぎて…。ほら何時もだったら、傲慢でもっとうるさくて、上から目線だろ」

「不敬罪で断頭台に登らせてやろうか?」

「そうそう!そんな感じだ!!じゃない!ゴメンナサイ、ワルカッタカラ処刑ダケハ、ヤメテクダサイ!!」

「フン、2度目は無いぞ」


(本当に俺は何を見せられているんだろうか…?)


「あ、ソウヤ〜、ボクが君を連れて来た理由は気分と、クロの無様な姿を『君に』見せたかったからだよ〜!」

 急に中性的な声に戻る。さっきまでは、少年の声だった。

「え…?それだけ…?それだけの理由で俺は連れて来られた…?」

 怒りと困惑が俺の中でグチャグチャに混ざる。

「うん!」

「……」

 

(『うん!』って何だよ!元気良く答えるんじゃねぇ!!!俺にも事情ってもんがあるんだ!!!お前の事情に振り回されるのが俺の生き甲斐じゃねぇし!!)


「何かごめんな、ソウヤ」

「いえいえ、全っ然怒ってないんで良いですよ」

 エヴァンさんに謝られたが、俺の返答は気の利いた返しではなく、ほぼほぼ八つ当たりみたいな物だった。

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