開いたよ〜!
「や、やっと着いた…!」
俺は歓喜と疲れがどっと押し寄せる。
家はメルヘンな物語で出てきそうな丸太で出来た、木の家だった。
「クロ〜!居る〜?」
俺を他所に扉をノックする。
「居ないようですね」
俺より少し軽いかどうかのお弁当を持っている、ノアさんが淡々と言う。
「え〜、仕方無い。お弁当を置く為にも勝手に家に入るか!」
「え?鍵を持っているんですか?」
やっと、喜びと疲れを整理した俺が質問する。
「ん?持ってないよ」
『当たり前でしょ』と言わんばかりの顔をされた。
「え!?じゃあ、どうやって中に入るんですか!?嫌ですよ、俺がエヴァンさんが帰って来るまでお弁当を持ってるの…」
「まぁまぁ、見ていてよ」
ルルカがポケットから取り出したのはクリップ。それを伸ばして鍵穴に入れ、クルクルする。
ガチャッッ
「ほら、開いたよ〜!」
(『無理矢理開けた』の間違いでは?)
心の中で突っ込む。ピッキングに掛かった時間は、驚異の2秒弱。
「うん、やっぱり居ないね。まいっか、テーブルに置かせて貰いなよ」
開けて直ぐに木目があるテーブルとそれを囲むように置いてある、6脚の同じく木目がある椅子。奥にはこぢんまりしたキッチンがあり、俺等から見て左に階段があった。
「じゃあ、ルルとノアとクレアは家で待たせてもらってて!ソウヤはボクと一緒に裏の森でクロを探そう〜!」
「えっ!!?」
「行こ〜!」
「待って下さい!」
「何?」
「何で俺なんですか?」
「え?気分」
「それだけ!?」
「うん!」
驚愕する俺と笑顔なルルカ。
「ねぇ、うだうだ言ってる間にボク、置いってっちゃうよ?」
「分かりました、分かりましたから、置いて行かないで下さい!!」
凄く遅れてしまって申し訳ありませんでした…




